日向「俺の恋人は>>2」【ダンガンロンパSS】

1 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/14 20:52:20.17 bNzGxiMl0 1/162
安価で日向君と誰かをらーぶらーぶでえーろえーろさせたいだけのスレです。2、3人らーぶらーぶさせたら終わらせます…?
しかし、日向君の後で主役を安価で女性に変更予定。
進行は、来月半ばまでは亀並かと
※ネタバレ?キャラによればあると思います。
※日向君とイチャイチャしてくれるなら誰でも良かったと供述。ノーマル、ホモ(後々レズ)何でもいいです。
※1.2、ゼロのキャラからお願いします。
※相手が同性だと全員、異性だと一部の
キャラには、日向君の受け攻めの判定コンマ有り。キャラ安価のコンマで判定。エロで反映します。
※エロは地の文有りで進行
日向「俺の恋人は>>2で、付き合うきっかけになったのは>>4」

2 : VIPに… – 2014/04/14 20:52:39.36 F22/EkbV0 2/162
罪木
4 : VIPに… – 2014/04/14 20:53:25.83 jFUC+ush0 3/162
薬をうたれて
5 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/14 20:58:51.68 bNzGxiMl0 4/162
忘れてた。受け攻め判定は偶数で日向受け、奇数で攻めです。
一部の異性に判定ありに罪木は入っているので、日向は受けになります。
7 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/14 22:45:12.07 bNzGxiMl0 5/162
きっかけが怖いよー!ってことで開幕エロ
俺の恋人は罪木蜜柑。超高校級の保険委員と呼ばれるほど医療に長けた才能を持っている。
そんな罪木と付き合うきっかけになったのは、俺が怪我をして保健室を訪ねた時
何やら変な薬を射たれたらしく、体が動かなくなってしまい、その際、罪木に童貞を奪われたのが始まりだ。
ーーーーーーーーー
罪木「日向さぁん…私、ずっと日向さんのこと、好きだったんですぅ」

そう言って服をなんの躊躇いもなく俺の前で罪木は脱ぎ捨てた。
反則なくらいに豊満な胸に顔も身体も熱くなる。

日向「つ、罪木!?冗談はよせよ!」

罪木「冗談?冗談なんかでこんなことしませんー。日向さんにだけですぅ」

どうにか逃げたいのに身体はいうことをきいてくれない。されるが侭に脱がされて、温めたタオルで全身を拭かれ、されるが侭に身体を舐められ、弄られ、ゴムをされーーーー

罪木「自分で解したので、挿れちゃいますね?」

日向「待て!罪……うぁ!」

罪木「∽∽∽∽っ!んんあぁっ!」

恍惚とした表情で罪木が腰を沈めていく。
恍惚としていた表情は苦痛に歪み、乱れた声が耳に届く。

罪木が腰を沈めるのを進めるにつれ、深くなるにつれ、俺のモノに暖かい粘膜が絡みついて圧迫される。
正直、堪らなく気持ち良い。
同時に、自分が情けなく感じる気持ちも湧き上がってくる。
しかし、ゆっくりと罪木が動き出すと、快感にそんな思考も奪われそうになる。
しかも、あの犯罪的な胸が目の前で踊り乱れている。エロい!
動けていたら、むしゃぶりついているかもしれない。
8 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/14 22:46:43.92 bNzGxiMl0 6/162
罪木「日向さん、大好きです!ん、ふああっ!すき!すき!はぅうっ」

騎乗位で一人腰を動かし、快感に溺れながら俺の名前を叫び、好きだと連呼する罪木がいじらしく、愛おしく感じた。

罪木「あっ!あっ!ひなたしゃんの、おちんちんっもっと、おおきくなって…ああっ!きもちいれすぅ!」

日向「っ!も…イク!!っうぅぅぅ!」

罪木「!!あっひゃかいにょが…わひゃひも、イっひゃううぅ!ああああっ!!!」

俺のモノが脈打つと、罪木の膣も搾り上げるように動いて、互いに絶頂したことを告げる。

何でこんなことになったんだ?罪木は俺を好きだと言っていた。
薬を射って、既成事実を作るなんて、普通は出来ない。何だか危なくて放っておけない…。

罪木「日向さん…駄目ですか?私、日向が好きなんです…こんな強引なことしちゃいましたけど、お付き合いがしたいんです!」

日向「……罪木」

さっきあんなに積極的に攻めて来た人物とは思えないほど、小さく体を丸めて涙を流す罪木。
本当なら許せないことだ。でも、罪木をこの侭にもしておけない。しちゃいけない

日向「解った…付き合おう」

罪木「……本当ですか?」

日向「ああ」

日向「できる限り、お前を受け止めてやる。だからもう、こんなことするなよ」

罪木「私…私…御免なさい…でも、でも、嬉しいです!御免なさいぃぃ!!」

わっと泣き出す罪木の頭を撫でてやる。
これが、俺と罪木蜜柑との、普通ではない、歪んだ恋人となったきっかけだ。
9 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/15 02:22:00.21 y7U0Mov60 7/162
日向「今日はぶらぶらと買い物に行くか」

罪木「は、はい!日向さんとお出かけできるならどこへでも!」
あんなことをした罪木だが、何故か初めの内は手を繋ぐのにあたふたと狼狽していた。恥ずかしがる基準がおかしくないか?

まあ、きっかけは芳しくない俺達だったけど、最近はこうして普通に出かけたりして、恋人らしい恋人をしてるんじゃないかと思う。

手を繋ぐと嬉しそうに、くすぐったそうに笑顔を向けて来る。可愛い。

罪木「日向さんと手を繋ぐと、これ以上ない幸せな気持ちになるんです」

日向「俺も、罪木と手を繋いで歩くの好きだぞ」

罪木「……えへへっ、嬉しいなー」

俺の手を握った侭、一緒に大きく腕を振る。
スキップでもしそうなくらいにテンションを上げる罪木と、近くのスーパーまで向かった。
罪木「今日は何にするんですか?」

日向「肉じゃが、和え物に、鱈を焼いて、味噌汁かな」

罪木「いつも日向さんに作ってもらってばかりで…ゴメンなさい」

日向「罪木が包丁持つよりは良いよ」

罪木「ですよ…ね」

日向「気にするな。作るの、俺好きだし」

罪木「……ありがとうございますぅ」

申し訳なさそうに罪木は気を落とす。本当に気にしなくても良いのに。もっと気の置けない仲になれればと思う。
こうした他愛ない時間の時はもっとゆっくり流れてくれてもいいのに、と、思う。
柔らかい時間、有り触れた時間。
10 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/15 02:24:00.65 y7U0Mov60 8/162
罪木「美味しいですぅ!やっぱり日向さんお料理上手ですぅ!」

日向「花村には惨敗だけどな」

罪木「そんなことないですよぅ!日向さんを表した、優しい味です!」

日向「……恥ずかしいこと言うなよ」

罪木「嘘じゃないです!」

日向「……ありがとうな」

飯を食べて、暫くゆっくりして、シャワーを浴びて一息着いていると、決まって罪木から動き出す。

罪木「日向さぁん」

猫撫で声で俺の肩に頭をすり寄せながら、上目遣いで見上げて来る。

罪木「今日は私が日向さんに御奉仕したいですぅ」

御奉仕と聞けば、普通は罪木が俺にフェラだとかを想像するところだろうが、そうではない。

俺が女のように抱かれ、罪木が男の様に俺を抱くのだ。
一部にはそうしたカップルもいるだろう。何も俺達だけが例外ではないはずだ。

それに、毎度ではなく、普通のセッ○スもする。でも、罪木は俺をどうにかする方が好みらしい。
普段他人に献身的にしている分、俺に向かっているんだろう。
そして多分、そうして確認しないと不安なんだろうと思う。
自分が相手を愛していて、相手から愛されているんだとーーーー
罪木「腸内洗浄にもすっかり慣れましたねぇ、日向さん」

そうは言うが、中のモノを誘発させて無理矢理出しているのと変わらない。腹痛と、爆発しそうなのを耐えるのも、出し切るのにさえ、結構体力を使う。
でも、罪木のしたい行為には、これらを済ませなければならない。

罪木「じゃあ、始めましょうか」

安価下で道具判定
1.ペニバン(後で体位安価有)
2.バイブ
3.コックリング
11 : VIPに… – 2014/04/15 02:29:03.78 29NOQGZI0 9/162
2
15 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/16 15:24:22.25 kwQUCKqP0 10/162
罪木「今回はバイブでいきますねぇ」

自前の袋からバイブが取り出される。
俺が腸内洗浄で格闘している間にローションも温めてあり、これで準備は整った。

罪木が詰め寄り、ベッドに押し倒される。その上に罪木がかぶさって、ふわふわと柔らかな胸が俺の胸で押し潰されてしまう。形の良かった胸が崩れる様は、男には素晴らしく堪らない光景じゃないかと思う。

罪木「日向さぁん」

甘えた声で名前を呼ぶと、その唇が俺のと重ねられる。貪るように吸い上げ、味わう様に絡める。
頬擦りをして、そのまま耳や首筋が唇で啄ばまれる。

日向「…っ」

手は俺の胸を弄る。罪木に開発されて、大分感じやすくなってしまっていると思う。服が擦れると辛い時がたまにある。
敏感になっているソレを舌先で転がし、代わりに手は横腹を触り始めた。

日向「ふ…ぅ」

罪木「汗ばんできましたね。気持ち良いですか?」

そう聴いて来るや、舌で転がしながら、吸い上げられる。

日向「くっ、あ!」

肩から頭にかけてゾクゾクと甘い刺激が走る。罪木は俺にどこをどうすれば感じるかを把握しきっている。悔しいが、我慢なんて出来ない。する余裕がない。

罪木「もっと、もっと気持ち良くしてあげますからね。日向さん」

罪木の顔がトロンとして上気している。興奮してきているのが解る。

罪木は、自分の身体に直接快感を与えられるより、こうして俺に何かしてその反応を見ることのほうが、より快感を得るようだ。
だから、行為を重ねる度に、罪木の俺を責めるポイントは的確になっていく。身体は正直とは言ったもんだ。

罪木「おちんちんも大きくなってますよぉ」

日向「女が言う“おちんちん”ってなんかズルいよな…馬鹿みたいだけどニヤニヤしてしまう」

罪木「中学生ですか?」

日向「男は案外、そういうところは小中の侭なんだよ」

罪木「可愛いですね?」

日向「馬鹿にしただろ、今」

罪木「ふふふっ」

小さく笑う罪木は次に、俺のモノを下から上へと舌を這わせた。
19 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/17 12:21:25.63 OvXR6n3y0 11/162
日向「∽∽∽!」

神経と熱と意識がそっちに向かう。
ねっとりと包むように舌と唇で摩擦され、罪木の頭が上下する度に唾液でジュプジュプと卑らしい音がする。

罪木「んふふ」

欲望に忠実に、得られるモノを貪欲に
、罪木の表情が女の貌になる。
フェラを続けながら、残った手は傍のローションに向かい、充分な量を取ると、普通ならば出口になる場所へ向かった。

日向「!!」

始めは入り口を解すように、そこから徐々に拡げて慣らすように動かされる。

日向「なんか、いつも、と…?」

何時もより指の動きと刺激を鮮明に感じる。俺の言葉に、咥えていたモノから糸を引きながら離して、艶っぽい悪戯な笑みを浮かべながら罪木は言う。

罪木「解りますか?実は、ローションに媚薬を混ぜてあるんですよぉ」

効果を確認させるように指でかき回してくる。

日向「ぉおあっ?!うぅっ!」

全身に這うような熱を伴ったぞわぞわとした感覚。頭の中にまでそれが登って広がる。

罪木「感度、効果共に良好ですね。腰が浮いてますよ」

そんな報告に羞恥心が込み上げる。

日向「言う…なよ…」

罪木「良いですね。その恥ずかしがる表情…ゾクゾクしちゃいます」

熱い吐息を漏らすと、裏筋、亀頭を重点的に攻め立て、指は2本に増やされる。罪木の絶技でも充分なのに、媚薬の効果でなのが、高みがいつもと比べてすでに近くなっている。
そんな俺に頃合いだとみた罪木が尖端に舌を挿し入れ、思い切り吸い上げる。

日向「あ、ぐぅああああ!!」

罪木「♪」

罪木の口に精液が吐き出される。一気に熱が引く脱力感で、ぼんやりと罪木を見ると、いつもならティッシュで精液を処分しているはずが、今日は何やら様子が違う。
20 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/17 12:23:00.56 OvXR6n3y0 12/162
罪木「んふっ、飲んじゃいましたぁ」

ニコニコと愉快そうに肩を揺らしながら、明るく言い放った。

日向「え!?お前、ゴムしない代わりに飲まないって言ってたのに?!」

罪木「やっぱり、好きな人の精液を一度は飲んでおきたくて」

日向「大丈夫か?」

罪木「日向さんを取り入れられて満足ですぅ」

日向「そういうのではなくてだな…もう、いいや」

罪木が無理をすることはないだろうから、大丈夫なんだろう。直でやっている以上、リスクは元々高くはあるが、飲み込む方がその危険度も高まるだろう。
でも、正直男なら、こういうのにロマンを感じてしまうところではある。

一度罪木の頭を撫でてやると、褒められた子どものように笑う。無邪気で可愛いなと、愛しく思う。

罪木「でも、本番はこれからですよ」

先ほどと打って変わって、薄っすらと小悪魔的に笑ってバイブを手に取った。男のモノを象っているはずだが、実物と比べると、ディティールが凶悪でやたらゴツゴツしたタイプのモノだ。
これを受け入れるのに馴れた、今の自分に自分で驚く。人間の順応性が恐ろしいーーーー

“できる限り、お前を受け止めてやる”罪木に俺が言った言葉だ。気持ちを伝えるのが苦手な罪木に、強引なことをしなくても、口でも伝えれば返ってくることを知ってもらいたかった。
そして、俺から罪木にこれからの関係をどうしたいかを伝えて、罪木も懸命に返してくれた。

最近は気持ちの伝え方が上手くなって、戸惑うことも減った。
そして、今の状況での形で、俺が欲しいと言われた。

罪木「私が…日向さんを…そのぉ……めちゃくちゃに?いえ!あの!」

罪木「えぇっと!日向さんが女役と言えば解りますかね?それで、セッ○スがしたい…ですぅ」

そう罪木に懇願され、始めは抵抗もあったが、目隠しをしてならと踏み切った。
自分が道具で蹂躙される様を視覚的に自覚するのが怖くて、せめてもの処置でそうした。結果的には未知のことに目隠しは余計に恐怖するだけだと、この時思い知った。

日向(緊張してるからまだ馴れてるとは言えないか)

ひとつ息を吐いて心の準備を終える。

日向「いいぞ」

バイブにゴムを着け、ローションをたっぷりと塗りつける。

罪木「いきますねぇ」
21 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/17 12:24:34.93 OvXR6n3y0 13/162
罪木の声の後に、異物感と圧迫感が訪れる。それがゆっくりと奥へ奥へと押し進められると、身体がぶるりと震える。
そして媚薬入りローションの所為か、早々に中がうずうずと疼き出す。

日向「…っは」

俺が身を捩るのを見て、ゆっくりとバイブが動かされる。
それが徐々に速められ、激しくなるにつれて、電流が身体の中心から頭に抜けるような快感が走り抜ける。

日向「ああっ!あっ、あっ!」

自分から出てると思えない高い声を上げて、動きに合わせて腰が動いてしまう。とにかくもう、快感に従うことに頭が埋め尽くされる。刺激が欲しくて堪らない。
ところが、突然罪木が動きを止めた。

日向「……え?」

意地悪くにこりと笑った罪木は言う。

罪木「日向さん、気持ちいいですよね?まだまだ足りないですよね?」

罪木「おねだりして下さい」

媚薬使ったのはこの為か?でもここまでされて、持て余すのも嫌だし、欲望には逆らえない。

日向「続けて、下さい」

罪木「もっと違う言い方がいいですぅ」

日向「もっと、激しく…めちゃめちゃの、ぐちゃぐちゃに、して欲しいです」

罪木「んふっ、解りました」

罪木は嬉しそうにバイブを動かすのを再開したのと同時に、カチッという音と共に俺の中でバイブの振動が始まる。

日向「うあっ!?あああっ!」

律動と振動による刺激に仰け反る。
頭がどうにかなりそうな快楽に、声を上げることしか出来ない。

罪木「涎が零れてますよぅ?だらしなくて、えっちな日向さん、可愛いです」

口の端しから零れた唾液を舐めると、そのままキスをされ、その唇は次に胸に向う。もうこれ以上は本当にヤバい。でも、絶頂は近い。

日向「くぅうっ、んああああっ!つみきぃ、も、いく…!」

罪木「イッて下さい、日向さん!」

日向「ああああああっ!!!」

視界が明滅する程の快感が全身に走り、頭へ抜けていく。
自分の腹に精液が勢いよく掛かり、俺は果てた。

いつにも増して虚脱感が著しい。ここまで疲弊するのは始めてだと思う。

罪木「この精子も今日は舐めちゃいますね」

言いながら罪木はまた俺の精液を舐めとっていく。
しばらくぼんやりとしていると、何か啜り泣く声が聞こえる。

日向「罪木?」
22 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/17 12:25:41.99 OvXR6n3y0 14/162
罪木に目をやると、俯いて肩を震わせていた。どうしたんだ?何故泣いてる?

罪木「本当なら嫌ですよね?女の子にこんなことされるだなんて…でも、私、日向さんが欲しくて、日向さんと繋がりたくて、感じたくて」

罪木「それがいつもこんな形で…私が男で、日向さんが女だったら、日向にまだ負担も掛からなかったのにって……思うのに、また…」

そんなことか。俺とのセッ○スの仕方に、罪木は悩んでいたのか。もう慣れたんだが。

日向「気にするなよ。できる限り受け止めるって、言っただろ?こうしたいんだろ?罪木は」

罪木「甘えてばかりで、駄目です。そんなの」

日向「別に俺達だけじゃないだろ?男女逆転したセッ○スする奴はたくさんいるぞ?多分」

罪木「そうなんですけどぉ…」

一度悩むととことんはハマり込むのが罪木の悪いところだな。だから、俺は今の状況なら、一番良いだろう解決法を使うことにした。

日向「俺はもうお前と墓に入る決心もしてるんだぞ」

罪木「え?」

日向「つまりは、だな」

罪木「日向さ、ん」

日向「結婚しよう。蜜柑」

罪木「ふゆうぅぅっ!」

突然のプロポーズに慌てふためく罪木が可愛くて、抱き締めた。暖かい。罪木の体温を感じながら、俺は続ける。

日向「俺が罪木を好きで、罪木も俺を好きな限り、セッ○スの形なんて問題じゃない。な?」

日向「俺のこれからを、罪木と歩きたい。色んなことを一緒になって決めてやっていきたい。今はこれが、俺の答えなんだ」

日向「結婚しよう」

罪木の身体が震えるのが解る。震える腕が、背中に回されるのが解る。

罪木「はい」

震える声で、罪木は答えた。
ーーーーーーーーー
あの恐ろしいきっかけで俺達は付き合って、探り合い、戸惑いながら距離を縮めて、互いのことを理解して、繋がって、本当の意味で笑い合える恋人になれてーー今は夫婦だ。

罪木「創さん、どうですか?お味は」

日向「うん、美味しいぞ!蜜柑!頑張ったな!!」

罪木「わぁっ!やっとまともなお料理ができるようになったんですねぇ、私!」

きゃっきゃっとはしゃぐ罪木に頬が緩む。
包丁を持たせても大丈夫な位に、罪木のドジっ子も抜けて、料理を覚えた。
まだまだ腕は未熟だけど、ゆっくりと学んでいけばいい。

後、現在のセッ○スは、主に俺が主導ではあるが、たまに攻守が代わる感じで行っている。
やっぱり、あの頃の罪木は、俺に何かをぶつけていたのかも知れない。
それが解消されているのだとすれば、嬉しいことはない。

俺達は幸せだ。罪木という希望と、これからを生きていく。
24 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/17 12:39:45.00 OvXR6n3y0 15/162
罪木編終了!
なんかもう、すでにらーぶらーぶさせれて満足気味ですが、次いきます。

後、ホモ、レズも一回はいれたいので、ここでノーマルなら三回目はBLでいきます。

次の恋人安価下(罪木以外)
その2つ下にきっかけ

25 : VIPに… – 2014/04/17 12:40:35.62 OOy7Qs1G0 16/162
七海
27 : VIPに… – 2014/04/17 12:53:40.33 qnN9AV/DO 17/162
運動しないで食事やゲームばかりでデブになった七海の、ダイエットを手伝っているうちに仲良くなった(ダイエット継続中)
40 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/18 02:08:40.62 j/TcNEIU0 18/162
俺には恋人がいる。
名前は七海千秋、超高校級のゲーマーと呼ばれる程のあらゆるジャンルのゲームをこなす才能を持っている。
ゲームで七海に勝ったことは…ない。

そんな七海と付き合うきっかけは、七海が自分のダイエットに付き合って欲しいと頼んで来たのが始まりだ。
ーーーーーーーーー
七海「日向くん、話があるんだ」

日向「どうした七海?」

改まった雰囲気で七海が声を掛けて来た。

七海「日向くんに相談っていうか、協力して欲しいことがあるんだ」

日向「何だ?俺ができる範囲でなら、協力するぞ!」

七海が少し良い淀みながらもおずおずと悩みを打ち明けた。

七海「ダイエットしたいんだ」

日向「ダイエット?」

驚きだ。まさかダイエットしたいと言われるとは…というかーー

日向「必要ないじゃないか」

七海「そんなことないよ。お腹にお肉付いちゃってるもん…」

俺からみて、七海に変化があるようにはみえないのだが、七海はしゅんとして肩を落としている。女にとっては重要な問題なようだ。
なんで女はそんなに細くなろうとするんだろうか?ある程度の肉はついている方が…なんというか、こう、興奮するというか……何を考えてるんだ俺は!!

日向「そんなに深刻な程太ってないぞ?地道にダイエットしてたら戻る程度なんじゃないか?」

七海「うーん。一人だと続かないと思うんだよね。だから、日向くんだったら一緒に続けてくれそうだなって思って、声掛けてみたんだ」

日向「ああ。挫折する人が多いらしいからな。後、一人だと無理をしすぎるだとかもあるな…良いぞ。付き合うよ」

七海「良かった!」

七海は安心した、というような表情をした後、俺の腕を引いた。

七海「ちょっと私の部屋に来て欲しいんだ」

日向「え?」

七海「今のお腹を、日向くんにも見てもらっておいた方が経過が解り易いと思って」

日向「ええ?!」

まさかの誘いにちょっとドキドキしながら、促されるままに七海に着いて行き、七海の部屋にお邪魔した。
41 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/18 02:10:45.63 j/TcNEIU0 19/162
日向「お邪魔します」

一言告げてから上がり、用意された椅子に腰を落ち着かせると、目の前に七海が立ってブラウスのボタンを外し始める。

日向(お腹を見せられるだけだ!何も焦ることなんてない!!変なことする訳じゃ…)

そう思いながらも、ボタンがひとつずつ外されるにつれ、動悸が激しくなって変な汗が流れる。

七海「ほら」

胸の下辺りをぺらっと捲ってお腹を見せられる。しかし、やっぱりそんなに気にする程の肉がついてるようには見えない。
肉が余ってるとか、くびれがないとかじゃないのか?

日向「……やっぱり必要ないように見えるけど」

七海「駄目なんだよ!なんなら触っても良いよ!お腹ポコってしてるから!西園寺さんに“ちょっとぷにった?”って言われたんだから!」

日向「ええぇぇ?」

女は解らない!これで駄目なのか!?
寧ろもう少しあっても良いぞ!?
てか西園寺の奴、余計なことを言うなよ!!

七海「で、何から始めたら良いかな?」

ブラウスを開けたまま、向かいのベッドに座りながら七海は聴いてきた。

日向(お腹をしまってくれ!!)

チラチラと見える七海のお腹にドキドキしながらも、俺もダイエットについて思考してみた。

日向「やっぱり、ジョギング、ウォーキングや食事制限か?」

日向「でも七海、お前運動は」

七海「からきしだよ」

日向「だよな。ならウォーキングだな。後、お腹ヘコますなら腹筋か」

七海「腹筋ですか」

日向「爺ちゃんがヘルニアで鍛えるための軽めな腹筋があるんだ。それをやろう。やると効くんだ、結構」

七海「へー。後食事制限は、やっぱり油物控えたり、炭水化物を抜いたりかな?」

日向「いや、炭水化物は体を燃焼してくれるから、食べなきゃダメだ」

七海「お、そうなんだー」

日向「よし、明日の朝から一緒にウォーキング行くか」

七海「うん!解った!あ、腹筋教えて欲しいな」
42 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/18 02:13:20.28 j/TcNEIU0 20/162
七海「うん!解った!あ、腹筋教えて欲しいな」

日向「ああ、そうだな。じゃあ、仰向けに寝て、膝だけ立ててくれ」

七海「こう?」

日向(ブラウス開けっ放しでお腹が見えてるんだけど)

日向「そうそう。で、お腹が見下ろせるくらいまで上半身を少し起こして、そのまま十秒キープ」

七海「んんんんん!」

日向「いいぞ」

七海「んはーっ!!つ、疲れるね!」

日向「だろ?でも3セットずつだから手軽だろ?」

七海「ずつ…?」

日向「まだあるぞ」

七海「ですよね」
ーーーーーーーーー
日向「おはよう。七海」

七海「……おはよー」

日向「眠そうだな」

七海「…んー」

日向「……ウォーキングにもならないけど、とにかく歩くぞ?」

七海「ふぁい」

欠伸混じりに答える七海と歩き出した。

朝の気持ちの良い空気を全身に感じていると、心まで清々しくなるような気がしてくる。体を動かすことで頭も冴えてきている。良い感じだ。

七海「頭が冴えてきた」

眠そうにしていた七海がいつの間にか目を覚まし、俺と同じような感覚に目覚めたらしい。

七海「朝の空気って気持ちいいね」

日向「そうだな。続けような」

七海「うん!がんばるよ!」

ぐっと握り拳を作りながら七海が気合いと決意を表して見せた。
本人は気にしているようだけど、肥満でもないのだし、無理して運動をする必要もないのではと思う。
まあ、健康にはいいよな。健康のための運動と思うようにしよう。

それから俺達は他愛もない会話をしながら歩いた。
43 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/18 02:15:06.28 j/TcNEIU0 21/162
ウォーキングが日課となっていたある日のこと。いつもの様に七海と会話をしながら歩いていると、ふと、七海から告白された。

七海「日向くん…私、日向くんのこと好きなんだ」

日向「…え?」

七海「好き」

日向「……」

七海「西園寺さんにぷにってるって言われたのは事実なんだけど、それを口実に…こうして日向くんと一緒に何かしたかったんだ」

七海「日向くんの優しさと親切さを利用しちゃって、ゴメンなさい」

七海「それだけ、言いたかったんだ」

俺の顔を見ることが怖いのか、ずっと俯いて地面を見つめながら七海は歩く。

何故、ダイエットの必要のない七海がわざわざ俺を誘ってこんなことを始めたのか、理解できた。なるほど、付きっ切りで一緒にいる時間を増やす名案かも知れない。

でもこんなことをしなくても、俺はーーーー

日向「俺も好きだ」

七海「え?」

日向「七海を好きだ」

七海「本当?」

俺に問い掛ると同時に、七海は足を止めた。
少し先に進んだ俺を真っ直ぐに、俺を視界から逃さないというような瞳で見つめてきた。
だから俺も、その真っ直ぐさに、真っ直ぐに尋ね返す。

日向「付き合うか?俺たち」

その言葉に、七海が泣きそうで、嬉しそうで、真っ赤な顔をしながら明るく、抱き付きながら答えた。

七海「付き合います!」

恋人としては、ここから始まった。
44 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/18 02:16:31.63 j/TcNEIU0 22/162
いつものように七海の部屋で、腹筋の手伝いに来たのだが、この日はいつもと違っていた。

七海「ねえ……日向くん」

日向「どうした?」

日向(何かデジャブ)

しかし、あの時の改まり方に輪を掛けて改まっている…というか、畏まった感じだな。

七海「今日は、別の運動がしたいなって…思うんだ」

日向「別の運動?」

七海「今日ね、江ノ島さんが話掛けて来たんだ。私の部屋に日向くんがよく出入りしてるから、付き合ってるのかって」

七海「でね?最近恋人になったことと、ダイエットに付き合ってもらってることを言ったら」
江ノ島「じゃあ、その運動って、やっぱりセッ○ス?」

七海「違うよ!普通の運動だよ!!」

江ノ島「はぁー?せっかく彼氏いんだからさー、運動にセッ○スすりゃいいじゃーん!?女性ホルモンが分泌されて良い女になれる一石二鳥だよ?!」
七海「って、言われたんだ」

日向「江ノ島の奴…」

七海「だから…日向くん」

上目遣いに七海が大きな瞳で見つめてくる。誘惑されてるのか!?これは!!?

日向「いや、あの…ほら何も用意してないし(違うだろ!何言ってんだ俺!!!)」

七海「あるよ」

日向「は?」

七海「江ノ島さんに聴いて、必要なモノ用意したの。ゴムにローション」

頭がぐらついた。まさか本当に七海はこれからセッ○スをしようとしているのか?俺はどうすればいい?

葛藤する俺に七海が抱き付いて来た。
ふわりと香ってきた七海の匂いにどきりとする。

七海「私、したい。日向くんと…えっちなこと…したいです。して下さい」

ぶちっと理性が切れたのが解った。
七海の肩を掴んで引き寄せて強引にキスをした。

七海「ん、んん?!」

驚きにくぐもった声を上げる七海に構わず、七海の舌に自分の舌を絡ませる。
その舌は逃げる様に奥へ動くが、吸いあげてから逃げられない口腔底から攻めていく。

七海「くぅ、ん、ふうぅ」

七海の口の端しから唾液が顎へと伝う。
唇を離してやると、目をとろんとさせて、惚けたように唾液をたらしながらぽかんと口を開けたまま、俺を見上げる。その開いたままの口から覗く舌が、混じり合った唾液でぬらぬらと濡れていて、卑らしい。

再度キスを仕掛けると、七海が俺のジャージを握り締める。拒否ではなく、肯定的な意味なのだろう。
そんなことをされたらーーーー

体位安価下
無理の出ないのが望ましいです。
45 : VIPに… – 2014/04/18 02:25:24.25 XboKfvY60 23/162
対面在位

47 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 13:05:09.89 fUkhQTEI0 24/162
俺はベッドに腰かけ、七海の腕を引いて自分の胸に抱き寄せた。

七海「日向くん…」

日向「確認しとくぞ…良いのか?」

七海「うん」

迷いのない返事。まさかこんな形でことに及ぶことになろうとは思わなかった。

首筋にキスをしながら、七海のジャージの中に手を入れて、気にしていたというお腹を撫でてみた。

日向「良い感じに引き締まってるな」

七海「がんばってるもん」

七海は得意げに笑って、自分の鼻先を俺の鼻先と擦り合わせる。
今スゴい恋人っぽいことしてるんじゃないか?……いや、恋人なんだけどな。
そんなことを考えながら、目標をお腹から胸に変えて、手を進ませる。
張りがあるのに柔らかい、女特有の感触。

七海「っ!」

七海がぎゅっと、目をつむる。そんな反応されると、心臓の高鳴りがいっそう騒がしくなる。
手のひらを使って包み込む様に揉んでやる。そこで、ふと思う。

日向「そういえば、ブラしてないのか?」

七海「運動する時はしてないんだ。溜まった汗をブラが吸っちゃうから」

今までノーブラだったのか?何食わぬ顔してノーブラだったのか?なんてことだ…!

そんなくだらないことを考えながら触り続けていると、鼻から抜けるような、くぐもった声が聞こえる。感じてるのか?
ぷっくりと膨らんだ乳首をきゅっと摘まんでみる。

七海「あうっ!」

七海の肩が少し揺れる。感度が上がってきているのと同時に、発熱と発汗もされてきているようだ。
しばらく胸の感触と七海の反応を楽しんでいると、七海が俺の顔を見つめてきた。
48 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 13:06:44.19 fUkhQTEI0 25/162
七海「おっきくなってる?」

その一言に自分の股間に目を落とす。隠しようなく、勃起している。七海を触る度に堪らない反応が返ってくるのだから、昂らない訳がない。

七海「……触って…いい?」

なんて攻撃力の高い一言…遠慮がちなのがまたポイントだな。

日向「…おう。脱ぐぞ?」

ジャージのズボンを脱いでから気付く。ここは七海の部屋のベッドだから、そのまま座るのは宜しくないだろう。そのズボンを敷いて再び腰を下ろす。
七海の視線が注視するように股間に向かってるのが解る。

七海「これが私の中に入るの?自分でしたいって言ったけど、不安になってきた」

ここまできて中断は虚しいけど、無理なことはさせられない。痛ければやめるしかない。

日向「俺もいいか?」

馴らさないことには先に進めない。だから俺は七海にも服と下着を脱ぐように促してみる。

七海「うん」

顔を紅くしながら、するするとズボンと下着を下ろしていく。
ヤバい位に興奮する眺めだ。
上だけ着てて、下だけ産まれた侭の姿ってのも良いな。
そんな感想を抱きながら、七海が用意したゴムを装着し、ローションをチューブから掬い取る。

七海「じゃあ、失礼します」

日向「俺も失礼します」

逆手で互いに、互いの陰部を触り合う。

七海「びくびくしてる…怖いな」

日向(結構湿ってるな)

手始めにゆっくりと指でなぞってみる。

七海「うわわっ」

七海は慌てた声を上げて肩を後ろに引いた。これだけでも結構反応するんだな。
指を挿れて、ゆっくりと動かしてみる。

七海「んん!」

日向「どんな感じだ?」

七海「なんか…うなじと眉間と、下半身が、そわそわする」

それは気持ちいいということか?

日向「っ!」

七海「私も…気持ちよくしてあげるね?」

勝手が解らないといった戸惑う手つきで、俺のモノを扱き始めた。
自分でするより、物足りない感じではあるが、不馴れながら奉仕をしてくれていると思うだけで、熱が中心に集まる。

七海「また硬さが増してきた…スゴイね」

七海から興味深い、感嘆ともとれる吐息が漏れる。
そんな七海の膣からも、愛液が溢れて来ていて、受け入れる準備もできているようだ。
49 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 13:12:35.81 fUkhQTEI0 26/162
日向「そろそろ…良いか?」

七海「大丈夫だよ」

俺の脚に七海が跨り、俺のモノに手を添えながら、腰を落として行く。まだ亀頭が入りきらない内に七海の顔が僅かに歪む。

七海「きつ、い、かも」

これは無理なんじゃないか?

日向「無理するな。やめ…」

七海「嫌だ」

制止する俺の声を遮って、七海は更に腰を落として俺のイチモツを飲み込んで行く。膣がきゅっと締め付けてくるのが解る。

七海「ふぅぅっ、はあぁぁっ!」

大きな息と一緒に声を上げ、眉間に深い溝を刻みながら、俺を受け入れきった。

日向「おいっ」

七海「くるし…けど、日向くんを……ふぅ、自分の中に…感じられるの…うれ、しいな」

気丈に七海は笑った。
そんな顔して、そんなことを言われたらーーーー

日向「ゆっくり動ごかして、それでもダメだと思ったら止めるからな」

七海「うん…いいよ。それでも」

七海が俺の首に腕を回して、見つめ合った後、俺も七海の腰に手を充て、その腰を上下に動かしてやる。

七海「はっ……っ!!」

七海が僅かに背を仰け反らせた。
仄かに血の匂いがする。これは膜が破れたのか?

七海「初、めてが…日向、くんで……良かった」

小動物のような仕草で頬擦りされる。
そんなことをされたら、加減が利かなくなりそうだ。しかし、今は耐えなければならない。壊れ物のように、丁重に扱わなければ。

言い聞かせながら行為を続行する。

七海「ふっ、あっ、奥にぃ…欲しいよお!切ないよお!はっ、うっ、うっ、あぁっ!」

動きにあわせて淫靡な声が耳朶を打つ。思っていたより大丈夫なようだ。それどころか奥を衝いて欲しいとーー
初めてなのにそれはなかなか

日向「……淫乱だな」

思わず声に出してしまった。怒られるかと思って心で身構えたが、返ってきた言葉は予想とは違っていた。

七海「んぁっ、淫乱でも…いいよぅ……あっ!日向くんに、んんっ!もっと、もっと…気持ち、よ、くして欲しいよおっ!」

ぎゅう、と腕に回す力を込められ、胸を押し付けられる。可愛い。ダメだ。もっと乱して淫らに喘がせたい。

日向「御免、七海」

七海の耳元で呟いてから、七海の肉尻を掴んで持ち上げ、下から思いきり突き上げた。
50 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 13:14:31.39 fUkhQTEI0 27/162
七海「うあっ!?ああああっ!!?」

悲鳴の様な嬌声が七海の口から迸る。七海の足が俺の腰を拘束するように絡まる。
膣の締め付けが一段と増して俺を刺激してくる。何度も繰り返し突き上げる。
涙を浮かべて上気した、艶っぽい七海が喘ぎながら見つめてくる。
その意味は多分ーー
行為を続けながら、見つめる七海と唇を重ねる。更に互いを昂め合うように、気持ちを通わせ合うように触れ合わせる。
慌てたように七海が糸を引きながら唇を離す。

七海「ひ、なたく…も、わたしイッちゃ…ああっ!」

日向「俺も…一緒に……っう!!」

七海「ああああああっ!!!」

最後の衝撃と共に、膣はぎゅっと萎縮するように狭まり、七海は大きく背を仰け反らせて果てた。
俺もそれを合図に、ぞくりと身を震わせ、熱を解放した。

しな垂れ掛かる七海の体温を感じながら、暫く繋がったまま行為の余韻に浸る。
本当に、七海と交わったんだな、と、改めて認識する。

まだ呼吸の荒い七海がゆっくりと体を起こしながら俺に向き直った。

七海「今後さ……運動に、時々えっちも…入れたいな、なんて……ダメかな?」

照れ臭そうに提案する七海。確かに、結構全身を使っていい運動になっている気がする。
いや、ただ単にしたいだけとかでは、決してない……ない訳ではないです。正直、七海から提案されて舞い上がってます。済みません。

日向「良いのか?」

七海「私がしたいから良いの。日向くんは嫌…かな?」

その言葉の答えに、七海を抱き締めた。

日向「むしろ喜んで」

こうして、日課の運動メニューの中に、週一でのセッ○スが加わった。

七海がダイエットを持ち掛けてから、まさかこんなことになるとは思わなかったが、これは今も続いている。
あの日の江ノ島の余計だと思った言葉がなければ、こんな進展はなかったかも知れない。ありがとう、江ノ島。
恋人であり、運動のパートナーでもあるこの関係が、ずっと続いたらと思う。
51 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 13:19:03.03 fUkhQTEI0 28/162
七海編終了!
らーぶらーぶ度が足りない気がする…不甲斐なくて申し訳ない。

次いきます。
安価下で次の恋人(男のみ)
その2つ下できっかけ
52 : VIPに… – 2014/04/19 13:20:10.16 7mO2sj9Do 29/162
狛枝
54 : VIPに… – 2014/04/19 13:23:11.99 2LFFpag40 30/162
草餅くれて
57 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 17:47:18.74 fUkhQTEI0 31/162
俺には恋人がいる。今の日本では声高に言えない相手。俺は男で相手もつまりは男だ。名前は狛枝凪斗。超高校級の幸運という、普通ならば明確に才能だと言い切れないモノが狛枝の才能だ。
でも、こいつのは間違いなく、それを本人の意思とは関係なく発動されはするが、才能として扱っても問題ないくらいの才能だ。
それはそうと、きっかけは、狛枝が俺に草餅をくれたことから始まる。
ーーーーーーーーー
日向「最近、草餅食べてないな。買いに行こうかな」

俺の好物は草餅なんだが、最近口にしていなくて無償に食べたい気分が訪れた。
行きつけの和菓子屋で草餅を買おうかと思案していると、少し先で狛枝が何か袋を下げて困った様子だった。

日向「どうした、狛枝?」

狛枝「ああ、日向クンか」

日向「何か困ってるのか?」

狛枝「ちょっとね。そうだ…君は草餅は好き?」

日向「好きも何も、俺の大好物だぞ」

俺の言葉に、狛枝の表情が明るくなった。

狛枝「そうなの?だったら丁度良かった!この草餅をあげるよ!」

そう言って下げていた袋を俺の目の前に差し出した。中身は草餅なのか?

日向「え?良いのか?」

狛枝「引き取ってくれると嬉しいな。持て余してたんだよね」

狛枝「外を歩いていたら、階段から転んだお婆さんに激突されちゃってね。お詫びにってさ。断ったんだけど、気持ちだからって言われて渡されたんだ」

狛枝「まだひとつなら良いんだけど、3つもあるから」

日向「そうか…あ、いつも行く店の草餅だ。行こうと思ってたんだ。ありがとう、狛枝」

狛枝「お礼ならお婆さんに心の中ででも言っておいてよ」

日向「そうだな」

狛枝に言われた通りに、心の中でお礼をする。
ありがとう、見ず知らずのお婆さん!

日向「どうせなら一緒に食べるか?抹茶点ててやるよ」

狛枝「へー、日向クン茶道の心得でもあるの?」

日向「いや、畏まったもんじゃなく、簡単に点てるだけだから」

狛枝「でも抹茶が用意できるってスゴいよね」

日向「甘いもの食べる時の為に常備してるだけだ」

狛枝「面白いね、日向クンって」

そんなことを話ながら、狛枝を部屋に招いた。
そういえば、誰かを招いたのは初めてな気がする。
58 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 17:48:48.50 fUkhQTEI0 32/162
日向「上がってくれ」

狛枝「お邪魔します」

食堂に行かないで、部屋で食べるときに使う、簡素なテーブルと座布団を取り出し、そこに座ってもらう。

狛枝「ありがとう」

日向「お湯沸かすから、ちょっと待っててくれ」

テーブルに草餅を置いて、シンクで電子ポットに水を注いでスイッチを入れて、棚から棗を取り出す。茶器などを軽く洗って清潔なタオルで拭いて、準備は整った。
程なくしてポットから電子音が鳴ってお湯が沸いたことを報せる。

茶杓で粉を取って茶碗に入れ、湯を淹れる。茶筅で茶を点てる。

日向「お待たせ」

狛枝「あれ?スゴい泡立ってるよ?良いのこれ?」

日向「狛枝は抹茶飲み慣れてなさそうだから、裏の方が良いと思って」

狛枝「裏?」

日向「お茶の点て方に表と裏があって、俺のは表で、粉を残してあんまり泡を立てずにお茶の色を綺麗に見せる方法で」

日向「狛枝のは裏で、粉が残らないくらい泡立てて、苦味をまろやかにする方法なんだ」

狛枝「充分畏まってない?」

日向「まあ、ここまでだよ。飲む、菓子を食べるにも、いちいち作法があるのを除いて、楽に食べてくれたら良い。俺もそうするから」

狛枝「そう?じゃあ、頂きます」

日向「頂きます」

口に入れると蓬の香りが広がり、程よい甘みの餡に舌鼓を打つ。
やっぱりあの店の草餅は最高だな。

狛枝「うん、美味しいよ。お茶も想像より飲みやすいね」

日向「後ひとつも食べるか?」

狛枝「ちょっと欲しいところではあるけど、遠慮しておくよ。是非日向クンが、食べてよ」

日向「申し訳ないな」

狛枝「僕もお茶を御馳走になったから、お相子だよ」

そんなことをやり取りしながら、のんびり過ごした。

狛枝「お茶のこととか、結構面白かったよ」

日向「そうか」

狛枝「君のこと、ちょっと興味出てきたな」

日向「え?」

狛枝への返しに何を言えばいいのか困っていると、狛枝の顔が近付く。

狛枝「付き合ってみない?ボク達」

日向「……は?」

心臓が早鐘のように煩く鳴る。
何を言ってるんだ?狛枝は……?
そう思っているのに、狛枝から目を離せない。頭に血が上っているのか、耳元でどくどくと脈の音がする。

日向「俺とお前は……」

狛枝「関係ないよ、ボクには。日向クンは…やっぱり怖い?男から、男にこんなこと言われたら」

日向「……」

何故か言葉に詰まった。そうだと肯定して、狛枝の申し出を断ってしまえばいいのに。何故か、できない。

日向「付き合…う」

結果的に出た言葉はそれだった。
俺の返事に、狛枝は笑った。
61 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 23:00:39.80 fUkhQTEI0 33/162
あのきっかけから、特別何かあったかと訊かれたら、無いの一言に尽きる。
でも、それは恋人としての話で、茶飲み友達としてなら仲が深まっているんじゃないかと思う。

初めはあの時のように細かい作法を抜きにお茶と菓子を楽しんでいたが、最近は狛枝も作法を覚えた。
“やっぱりこういうのは型にハマった方がいいよね”とのことだ。
そして今も、狛枝とお茶を楽しんでいた。

日向「狛枝も表でもいけるようになったな」

狛枝「あの苦味が美味しいって感じるようになったね」

日向「今度の菓子は何にしようか」

狛枝「水菓子とかが良いかな」

日向「ああ、良いな」

次にお茶をする時の菓子を決めている時、ふと思い出す。
あまりにもそういうやり取りがない為に、忘れていたこと。

日向「……そういえばさ」

狛枝「ん?」

日向「俺たちって、付き合ってるのか?」

狛枝「どうしたの?」

“今更何を”とでも言いた気な様子で訊き返してくる。

日向「いや、何でもな…」

狛枝「何もないから、恋人という関係なのかどうかって疑問を抱いてるんだね?」

俺の中の言いたいモヤモヤをズバリ言い当てる。でも、そうだとも答え辛く、黙ってしまう。

狛枝「ボクとしては、もう少しこういう友達っぽいのを楽しみたかったんだけど…」

怪しい光を宿した目で俺を見てくる。

狛枝「日向クンは進展が欲しいのかな?あの時の反応からして、徐々に詰めていけばいいかなって思ってたんだけど…」

目が意味あり気に細められる。

狛枝「案外抵抗がないんだね。驚いたよ」

向かいに座っていた狛枝が立ち上がり、俺の隣に座り込んだ。
心臓が跳ね上がったんじゃないかと思う程、急激に胸が苦しくなる。

狛枝「恋人らしいこと、してみようか?」
62 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/19 23:02:23.23 fUkhQTEI0 34/162
耳に残りそうなくらい、ねっとりとした響きの声で、耳元で囁かれる。

直球な提案に息を飲んでいると、目の前に影が差して唇に何か当たる。

日向「!!?」

目の前に狛枝の顔がある。キスをされたのか!?
驚いて後ろへ退がろうとしたが、後頭部を狛枝に抑えられた。

狛枝「逃げないでよ、日向クン」

その一言の後、俺の発言を許さないとばかりに、口を塞ぐような強引なキスをされる。

日向「ん゛ん゛ん゛ーっ!!」

容赦無く、狛枝に舌を絡められる。唾液も上手く飲み込めず、息苦しい。
逃げようと身を捩らせると、腰に腕を回され、狛枝の方へ引き寄せられる。
空気が吸えず、段々と頭がくらくらしてきた頃に、ようやくキスから解放された。

日向「ふはっ!!はー…はー…」

思い切り空気を吸い込む。死ぬところだった!そんな俺の思いも知らないで、狛枝は愉快そうに笑う。

狛枝「君の今の顔、面白いよ」

日向「ふざけるなよっ!」

抑えてはいるが、怒りを叫ぶ。本当にふざけてるのか?本気なのか?こいつは本当に訳が解らない。
最近は理解できて来たと思っていたのに何なんだ?

狛枝「ふざけてなんかないよ」

狛枝「君の疑問に、言葉じゃなくて態度で答えてあげただけだよ?」

言葉の割に、表情は口の端を吊り上げて悪魔のように笑っている。

俺はどうしてこんな奴に少しでも好意を寄せたんだろう?
それよりも、俺はどうして今のこの状態を拒否できないんだろう?

日向「狛枝…俺」

狛枝「うん」

日向「お前が好きだ」

狛枝「知ってるよ」

狛枝は抜け抜けと言ってのけて、先ほどとは打って変わって無邪気な笑顔に変わった。

狛枝「待ってたよ、その言葉」

そう言いながら俺は頭を撫でられる。この扱いは間違ってる気がする。
無計画なので、こんなえーろえーろ見たいなーってのがありましたら、↓5くらいまでどうぞ
良さ気なのを選んでやります。
69 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/21 12:25:25.04 hyxzGLbW0 35/162
ここからスカ注意。といっても日向が我慢するだけですが、それも苦手だという方は注意。
罪木ちゃんがやってる事とあんまり変わりないはずだけど、相手が男になっただけで先を考えるのに悩んでしまった。
70 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/21 12:27:13.55 hyxzGLbW0 36/162
狛枝「じゃあこの侭、進めちゃおうかな」

日向「……何を」

狛枝「ナニだね」

俺の言う“なに”と、狛枝の言う“なに”は明らかに違うだろ。

日向「待て!俺はそこまでを望んでいる訳じゃ…」

狛枝「単純に嫌なのかな?それとも怖いの?まあ、それはそうだよね。リラックス、リラックス」

腰にあった狛枝の手に、怪しい手つきで腰を撫で回される。

日向「!?」

更に、ズボンのファスナーにまで手が伸びるのに気づいてその手を慌てて抑えた。

日向「本当に待ってくれよ!!」

狛枝「ゴメンね、優しくしたいのに、どうしても虐めたくなるんだ…そんな怯えた表情されると余計に」

日向「狛枝…!」

狛枝「もっと抵抗しなくていいの?本当は期待してるんじゃない?」

狛枝のその言葉に、頭を殴られたような衝撃を感じた。でも実際そうなのかも知れない。
今まで狛枝との間に何もないことを疑問に思ったことにしても、何故拒否できないのか考えて、口走った“お前が好きだ”と言う言葉…あれが、全ての答えなんじゃないか?

どうしたらいいのか解らない

狛枝「大丈夫?混乱してるのかな?」

ーー俺の顔を覗き込んだ狛枝の表情は

狛枝「意地悪でゴメン」

ーーなんで寂しそうなんだ?

日向「おわっ?!!」

頭が自問自答の疑問符で埋め尽くされようとしている最中に、下半身の違和感に思わず叫ぶ。
肉尻を広げられ、その先の肛門も拡げられて、何かを挿入され、何かを流し込まれた。

日向「ひっ!!」

生温い気持ち悪い感覚に悲鳴を上げる。何を入れたんだ?!

狛枝「こういう時の為に勉強して、君と会う時は色々持ってきてるんだよね」

狛枝は、ひらひらと目の前に萎れた小さいチューブをチラつかせた。

狛枝「そのひとつ、浣腸だよ。暫くお尻締めててね。ポケットの中に入れてたから、冷たすぎることはないと思うけど、どう?トイレの前にいようか?」

血の気がざっと引いていく。
嘘だろ?と、声に出そうとしたその時、腹部から絞り上げて、更に上下から引き千切られるような激痛が走った。
71 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/21 12:30:44.17 hyxzGLbW0 37/162
日向「ぎっ!?く、はっ!?」

腸の動きが活発になっているのか、ぐるぐる音がする。自然と肛門を締める。

日向「いぃ…うあぁぁっ!!」

狛枝「辛そうだね?連れてってあげるよ」

日向「誰のせ∽∽∽∽っ、だと…おも∽∽∽
っ」

お前の所為だと怒りと恨み言をブチ撒けてやりたいが、痛みに堪えるのにいっぱいいっぱいで、言葉を続けられない。
狛枝に連れられてトイレの前まで移動できた。ノブに手を掛けようとした手を狛枝に掴まれた。

狛枝「まだだよ」

日向「も、無理ぃ」

羞恥心と、情けなさ、肉体的にも精神的にも苦痛で変な汗が噴き出し、目には涙が溜まる。

狛枝「いい顔してるよ、日向クン。直ぐにでも襲いたくなるくらい扇情的な表情だね」

日向「ふうぅぅ…」

狛枝「あ、もう頃合いだね」

時計を見た狛枝がトイレの扉を開ける。それを自分でも驚くくらいの反射神経で中に飛び込んだ。

狛枝「ウォシュレットがあるのが幸いだね。使って出し切ってね!」

爽やかに言い放ちやがった。本当になんでこんなことしてるんだ?もう嫌だ。
そんなことを考えながら、何故か従っている自分に嫌悪する。

期待…なのか?
遅いか早いかだけで、いずれこうした行為をするのなら、悩んでいた位だ…今で良いか。そうだよもう今で良いじゃないか。
俺は半ば自棄気味に決意を固めてからトイレを出た。

すると何故かコートだけ羽織ってその下は全裸の狛枝がベッドに座って待機していた。

日向「お前…その格好は何だ?」

腹痛が緩やかになって余裕が出てきた俺は、呆れながら問い掛けた。

狛枝「君が頑張ってる間にシャワー借りちゃった」

語尾に星でも付きそうな響きの調子で狛枝は答えた。

こいつは何時も他人のことを置き去りに、物事を勝手に進めてしまう傾向にある。それがそいつにとって最善であり、必要なことなんだと主張して。
それについて行けずに人はこいつから離れてしまう。

どちらの気持ちも解る。でもそれは寂しいことだと思う。狛枝が人との距離や接し方を覚えれば、そんなことにはならなかっただろう。

狛枝「日向クンも浴びて来なよ」

日向「……おう」

短く答えてシャワー室に向った。
安価下コンマ判定
0∽50で狛枝乱入(69無)
51∽00で部屋で待機(69有)
72 : VIPに… – 2014/04/21 12:35:27.22 HJ0ZmmbOo 38/162
はい
75 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/24 22:13:34.45 sAfoWpSu0 39/162
シャワー室に入ってひとつため息。
とりあえず観念して身体を洗うことにする。
元はといえば、自分が余計な一言を言ったからだ。狛枝の普段の言動からして、こうなっても不思議じゃなかったんだ。
二度目のため息をひとつ吐いたところで、背後で扉を開ける音に、慌てて振り向いた。

狛枝「この侭ここでしようか。その方が終わったら直ぐまた浴びられるしね」

日向「何入って来てるんだよ!!」

先ほどの唐突な浣腸のこともあって、決心したとはいえ身構えてしまう。

狛枝「あ、身体洗ってるの?手伝ってあげようか?」

俺の言葉を無視して狛枝が詰めてくる。無遠慮に近付かれるとドキドキする。
そんなこともお構いなしに、狛枝の手が俺の胸を滑る。

日向「!!」

石鹸でぬるぬると摩擦の少ない指先の不思議な感触に、身を捩らせてしまう。俺の反応を楽しむように、狛枝の手が上半身全体をするすると滑べって愛撫する。

狛枝「気持ち良さそうだね?」

くすくすと笑いながら、半勃ちになった俺のモノが握られ、ぬるぬると擦られる。

日向「っ∽∽∽∽!」

普段とは違う感触の快感。何となく声を出したら負けた気がするから、唇を引き結んで耐える。

狛枝「何で我慢するの?せっかく気持ち良くなってるんだから、鳴き声聴かせてよ」

耳元で纏わり付くようなあの声で囁いて、耳を甘噛みされ、手淫の速度も速まる。喉の奥で声にならない声が出てしまう。

腰の周りがじんとして脈動が速まる。

日向「!∽∽∽∽っ!!」

狛枝「あはっ」

狛枝の手の中で達すると、喜々とした声が狛枝から上がる。

狛枝「ボクの手でイってくれたね」

狛枝「でも、まだまだこれからだからね」

日向「………」

にこりと笑ったその笑顔に、背筋がぞくりとする。でもその感覚は嫌だからじゃない…気がする。
身体を好きにされて嫌じゃないって、俺はMなのか?…それはさすがに嫌だな。

狛枝「とりあえず、一回泡を流そうか。石鹸ついた侭だとあまりよろしくないみたいだから」

そう言いながらシャワーの栓を捻った直後、それを俺に掛けてきやがった。

日向「うおあっ!!冷たいじゃねーか!!」

狛枝「あははっ」

日向「あははじゃない!同じようにしてやるから貸せ!」

狛枝「ヤだよ!冷たいじゃないか!」

日向「お前は俺にしただろ!!」

狛枝「ボクはいいんだよ、ほらほら」

日向「うわっ!やめろって!!」

狛枝「あ、温ったまってきた。はいはい日向クン、どうぞ」

日向「温まったら意味がないだろ…」

狛枝「まあまあ、とりあえず流しちゃってよ」

ひったくるように狛枝からシャワーを取って、温かいお湯で泡を洗い流した。

さっきのやり取りで緊張は大分抜けたと思う。まだまだこれからだと言うなら、丁度良いか。
それが目的での奇行だったんだろうか?でも相手が狛枝だから、単純に悪戯の可能性がある。どちらかは解らないが…聴かなくてもいいことだ。
76 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/24 22:16:58.65 sAfoWpSu0 40/162
狛枝「ついでに壁も温めとこうかな。日向クンの背中が冷えるから」

日向「対面は確定なんだな」

狛枝「日向クンの善がり顔見れるからね」

日向「……俺はそれに何て答えればいいんだよ……」

狛枝「喘いでくれたら良いよ」

日向「…もういい」

呆れてため息を吐いたところで、狛枝に顎を掴まれ、行為を再開する合図にキスをされる。
今度は自分からも絡ませた方が良いのかと、おずおずと狛枝の舌をつつくようにしてみる。それを待ち構えていたかのように、直ぐさま応えるように下から絡められる。

狛枝「日向クンからアプローチだなんて、嬉しいな」

日向「恋人…だからな。順番も考えると、あんまり恋人らしいことしてないけど…まあ、これから宜しくってことで」

狛枝「勿論だよ」

ニコニコと額にキスをひとつ。
乱入してきた際に、備え付けの棚に置いたのだろうか?棚からチューブを取り出した。ローションか?
狛枝がそれを指に塗りつけて、ゆっくりと俺の秘部の周辺を解し始めた。

日向「あっ?!」

こんな周りだけ触られて気持ちが良いモノなのか?そわそわとした感覚が下半身に巡っていく。

日向「何、で…?」

狛枝「こういうの好きなんだね。じゃあ、もう少し楽しんでから中を解そうか」

暫く秘部の周辺を弄られていたが、頃合いと見たのか、ローションをつけ直して秘部の内部に指が侵入してきた。

日向「ふ…っ」

狛枝「痛い?」

違和感はあるけど痛みはない。俺は無言で首だけ横に振る。俺の返事で拡げるようにしながら、更に指が中に入ってくる。

日向「うあっ!!」

中を擦られていると、ある箇所でびりびりとした刺激が身体に巡る。うなじから頭の奥までそわそわしてくる。

狛枝「ここが前立腺だね」

日向「あああっ!ああああっ!」

狛枝はつぶやくと重点的にそこを攻め始める。過度な刺激に頭がおかしくなりそうで、声をあげることしかできない。前立腺でここまで気持ち良くなれるのか。

快感に飲まれそうになっている時、狛枝の動きが止まって指が抜かれた。こんな半端にされると困る。
狛枝が棚から何かを取った。ひとつはコンドームのようだが、もう一つは…輪ゴム?
先ずは先に狛枝がコンドームを着けた後

狛枝「これ着けるね」

日向「何だ、それ?」

問い掛けには答えないでそれを亀頭の下にそのゴムを着けられた。

日向「おい、狛枝?」

狛枝「これね、コックリングっていって、射精を止める道具らしいんだ」

日向「は?」

狛枝「これを着けたら君がどうなっちゃうのか、楽しみだね」

日向「な!…うぐっ、ああ!??」

どういうことかと問い詰めるつもりが、下から突き上げられる衝撃に声が上がる。
指とは違う圧迫感と擦られる快感に襲われる。これだけでももう限界なのに、前立腺に狛枝のモノが的確に攻めてくる。
79 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/25 23:58:01.77 TssobC0J0 41/162
日向「!!狛、え、あっ!あっ!あた、ま…どうにか∽∽∽んあああ!?」

思考することができないで、ただただ情けなく自分から発しているとは思えない声で喘ぐことしかできない。

日向「はずし…て、くれ」

狛枝「ヤだ」

殴りたくなる返答の後狛枝が動きを止める。

日向「……?」

狛枝「ボクがイきそうになったら止めるからね」

ただでさえ変なゴムを着けられてイけないのに、寸止めを繰り返されたら、本当にどうにかなってしまいそうだ。

狛枝「日向クン、腰降ってるの気付いてる?苦しいけど気持ち良いのかな?日向クンは淫乱な変態さんなんだね」

羞恥と怒りに顔へ一気に血の気が巡る。抗議をしようと口を開いたところでまた律動を再開される。

日向「うあっ!」

どろどろとして、熱に浮かされているような、意識がすっ飛んでしまいそうな訳が解らない
言葉にし難い感覚に、脳と身体が快感と耐える苦痛が混濁して侵されていく。

こんなされたい放題されているのに、狛枝にもっと気持ち良くされたいと思うのは、異常だろうか?
異常なんだろう。でも満たされている気がする。

相手が狛枝だからか?同じように別の奴に、身体を好きにされるとなれば、拒絶していただろうと思う。
異常なんだろう。それほどなんだろう。狛枝への好意が。

狛枝は言葉通りに寸止めと再開を何度か繰り返した。
視界が軽く明滅する。足がガクガクと立つのも侭ならない。
もうこれ以上は限界だ。溜まった熱を解放したくて仕方がない。

日向「これ、いじょう、は…おれ、こわれる……イかせ、てくれぇ」

狛枝「……じゃあ、おねだりしてみようか」

日向「ぅぇ?」

狛枝「ふしだらで卑らしく大きく腫れたおちんちんから、えっちなミルク出したいです、ご主人様…とか?」

日向「……へんたいは、おまえだろ…ひっ!!」

狛枝「何か言った?」

日向「にぎゆにゃよ!」

息も上がって呂律が回らないなりに怒鳴るが、回らな過ぎて情けない…絶望的に情けない。穴があったら俺を埋めてくれ…。

日向「……ふ、ふしだらで……いやらしく…おおきく…はれた…お、おちんちんから………えっちなみるくだしたいです…ごしゅじんさま」

言い切った。俺、頑張った。てか、俺に言わせて楽しいのかこれは!?

狛枝「よしよし、好い子だね」

頭を撫でられた。だから、その女にするような扱いは違う気がするんだが?
でも、悪い気はしない。

狛枝「ボクも限界だから、一緒にイこうか」

何度目かの律動の再開。狛枝の首に腕を回して縋るように抱きつく。真横で狛枝の息づかいが解る。
どこかそれが安心する。

日向「こまえだ!こまえだぁ!」

狛枝「好きだよ、日向クン」

狛枝のその一言の後、俺に着けたリングを解いた。
その瞬間に頭が真っ白になるほどの開放感に、足が伸びて背が仰け反る。
密着していた狛枝の腹に溜め込んだ熱を今までない勢いで吐き出した。
その直後、自分の中で温かいモノを感じた後、意識が途切れた。
80 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/26 00:01:07.83 +DcXNWAb0 42/162
気怠さがあるのに、頭はどこかスッキリとした感覚の中目が覚めた。

いつの間に寝てたんだ?
暫くぼんやりと天井を見てから、ベッドから体を起こした。
何だ?腰が重い…?というか、全裸!?

狛枝「起きた?」

狛枝の声がした方へ視線を巡らせた。狛枝の声がしたのだから当たり前だが、狛枝が居た。

日向「……狛枝?」

少し記憶を探って思い出す。そうだ、俺はこいつと一線を越えたんだった。

狛枝「ゴメンね、日向クン。無理させ過ぎたね」

狛枝が膝立ちでベッドまで近づいて来た。

日向「……本当にな」

狛枝「怒ってる?そりゃそうだよね、ボクなんかが調子に乗ってあんなことしちゃうなんて怒らないはずがないよね。相手の身体を気遣えないなんて最低のクズだよ!ボクは愚かで……」

日向「ストップ!落ち着け!」

俺は慌てて狛枝のマシンガントークを遮る。こいつは一度暴走すると手が付けられなくなるのが厄介だ。

日向「もう無茶なことしなかったら良いから!今回のことは気にしないから、落ち着け!」

狛枝「君は優しいね、こんなボク如きを気に掛けてくれるなんて!それに比べてボクはどうだ!欲望に任せて君に……」

日向「おいおい狛枝!」

今度は肩を掴んで制止する。

狛枝「あ、ゴメン」

日向「ほら、深呼吸しとけ」

狛枝「うん」

狛枝は言われた通りに深呼吸をする。

日向「落ち着いたか?」

狛枝「幾分」

日向「……なあ」

狛枝「何?」

気のせいだろうか?いや、気のせいじゃないと思うんだが…見て見ぬフリをした方が良いのか悩んだ末に訊いてみる。

日向「泣いてたのか?」

目が少し赤くなっている気がする。
こいつが涙を流すことがあるのか…人間なのだから当たり前ではあるのだけど、もしそうなら何故泣いていたのか気になった。

狛枝「……ボクが、君を殺してしまうんじゃないかと思って」

日向「……え?」

どういうことだ?狛枝が俺を殺す?
何の冗談だ?

狛枝「ボクに関わった人間は死んでしまうんだ」

もしかして、狛枝の能力の話か?それは意図的なモノではないだろう。
でも、考え方によってはそうだとも言えてしまう。
まさか、自分の能力を過信しているこいつが、自分の能力で苦悩しているなんて思わなかった。

狛枝「好きなのに…好きになったら失うなんて、嫌だ」

狛枝「ボクが好意や愛情を抱いた人間は、深くなればなるほど、ボクの大きな幸運の犠牲になるんだ」

狛枝「両親を失って以来、誰からも愛されないし、愛そうとも思わなかったのに…こんなに誰かと親密に関わったことなくて、君といることをやめられない」

狛枝「一人は慣れたはずなのに…でも、そうじゃなかったんだね」

狛枝「でも無くなるんだ!消えるんだ!嫌だよ!嫌だ!やめたくない!側にいさせてよ!」

狛枝の声が軋んでいる。耳が痛くなるような、胸を裂くような声色で心の内を吐露する。
81 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/26 00:02:15.74 +DcXNWAb0 43/162
日向「落ち着け狛枝」

狛枝「日向クン!ボクはどうすればいいの?!!幸運なんて嘘だ!!大事な人が死んだ代わりの幸せを、幸運だなんて思ったことなんて一度もない!!!」

狛枝「失ったモノの価値はそれにしか当てはまらない!後からそれと同じ価値だと押し付けられたって……意味なんて無いよ……」

狛枝の双眸から、大粒の涙がポロポロと落ちていく。狛枝が自分で、今まで塞き止めていただろう涙を次々と零していた。

こんなに取り乱した狛枝を見たのは始めてだ。
長いこと自分の中で終わったことにして、諦めたことにして
埋まらない空白を中身の伴わない代用品で埋めたつもりにして、誤魔化して来たのか。自分の心を偽っていたのか。

そうなのだとしたら、狛枝の人生で、満たされた瞬間があったのだろうか?
俺がこの先、今までの分、これからの分を満たしてやりたい。
俺の全力で
全力以上で

日向「俺もお前の側にいたい。できれは、生きてずっと一緒にいたいけど、死んだら死んだで」

日向「お前の中に俺は残る。姿形を忘れても、俺という人間がいたなって、思い出してくれるだけで、俺はお前の思い出の中で存在できる」

日向「それでいい。だからお前から離れない。俺の人生を、お前に全部やる」

狛枝「そんなの…」

日向「でも、簡単にくたばる気も、勿論ないからな!」

笑いながら狛枝の頬を抓ってやった。

狛枝「…ひにゃひゃふん…いひゃい」

日向「さっき俺にやりたい放題した罰だ。今すんっっごいダルいんだからな」

指を離してやってから、狛枝を抱き締めた。
微かに震えているのが解る。その腕が背中に回された。

狛枝「ありがとう、日向クン」

狛枝「今、スゴく幸せだ」
ーーーーーーーーー
狛枝「お邪魔します♪」

日向「……入るなり抱きつくのやめろよ。靴が脱げないだろ」

狛枝「嬉しい癖に」

日向「お前がだろ」

狛枝「意地悪だなー日向クン」

身体の結び付きが無茶苦茶だった割に、あれ以来、狛枝が俺に無茶をすることは無くなった。あくまでも無茶は…だが

身体以外のことでも、恋人らしいことをしている。
茶を嗜むことも続けながら、どこかに出掛けたり、部屋でくつろいでいると、さっきみたいに戯れつかれたりといった具合だ。

今まで関わりを最小限にしていた反動もあるかも知れない。それでもこうして嬉しそうにしている狛枝をみているのは安心できるし、好きだ。

狛枝「これからも一緒にいてくれるんでしょ?」

日向「ああ、死が二人をを分かつまで…ってやつだな」

俺たちがこうなるきっかけになった草餅を手に、笑いながら部屋に上がった。
82 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/26 00:13:19.43 +DcXNWAb0 44/162
狛枝編終了!
七海編はらーぶらーぶエピの加筆修正したい
狛枝編は迷走した分の無駄を省きたい

女子に主役交代行こう!
その前に、日向みたいに三回やるか、終わりごとに交代がいいか、どうしましょう?
83 : VIPに… – 2014/04/26 00:34:55.49 z3xhMrODO 45/162
三回
84 : VIPに… – 2014/04/26 00:42:18.66 lpjlX4X/o 46/162
>>1が書きたい、書く意欲がわく女子なら3回でいいと思う
85 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/26 00:51:46.81 +DcXNWAb0 47/162
>>83 >>84
では三回でいきます!
色んな子で書きたいのもあるんですけど、固定は固定でまた書き易いんですよね。

では、安価下で次の主役(女子のみ)
86 : VIPに… – 2014/04/26 00:52:19.14 ZN5St91AO 48/162
小泉
87 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/26 01:02:29.86 +DcXNWAb0 49/162
おお?!小泉ちゃん!普通にエロ抜きで書きたい!でもえーろえーろさせる!

では相手を安価下
きっかけをその2つ下
88 : VIPに… – 2014/04/26 01:02:34.96 6qjhB4fvo 50/162
左右田
90 : VIPに… – 2014/04/26 01:07:53.95 UaP8S0BHo 51/162
左右田に色々お節介を焼いてる内に自然と
94 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/27 01:05:59.53 bk4lEw4r0 52/162
アタシには恋人がいる。名前は左右田和一。
超高校級のメカニックと呼ばれる才能を持っていて、メカに関してかなり腕が立つらしい。アタシにはメカらしいメカはカメラしか解らないから、本当にらしいとしか言えないんだけど、そうらしい。
能天気な癖に臆病で、バカみたいに良く奇妙な悲鳴を上げたりしてるし
好きな子がいて、その子に対して奇行を繰り返していたそんなあいつを…その子が迷惑していたこともあって余計に放っておけなくて
何とか更生しようとしていたら、いつの間にか好きになってた。
人の気持ちはどう動くか解らない。それを自分自身で体験した。そんな話。

ーーーーーーーーー
小泉「あんた、またソニアちゃんを困らせて!あんたがやってることはね、ストーカーよ!ストーカー!!」

日に日に疲弊していくソニアちゃんを見兼ねて、原因である左右田をひっ捕まえてストーキングをやめるように意見していた。
簡単に捕まえることができたのも、今日も例に漏れずソニアちゃんを見ていたから。

左右田「ひ、人聞きの悪いこと言ってんじゃねーよ!オレはただ、ソニアさんが何か困っておられる時に、即座に御仕えするためにいるんだよ!」

小泉「それがストーカーなのよ!ソニアちゃんがあんたに相談して来てそうして欲しいって言ったんなら話は別だけど!?」

左右田「うぐ!」

ソニア「スミマセン左右田さん、お気持ちは嬉しいのですが、わたくしにはそのようなことは必要ありませんから」

人に厳しく言うのがあまり得意じゃないのか、ソニアちゃんは柔らかい言葉で左右田を諭す
それじゃダメだって!言う時は言う!嫌な時は主張しないとダメ!

小泉「はっきりと付け回すのやめろって言った方がいいわよ?」

ソニア「そう…ですわね」

左右田「ソニアさん!?」

ソニアちゃんは大きく息を吸い込んだ後、眼光を鋭くキリッとして、右手を勢いよく手前に突き出した。

ソニア「控えおろう!!わたくしに働いた数々の狼藉!不徳の致すところとし、校内引き回しの上打ち首獄門の……」

左右田「ぎにゃぁぁぁぁぁ!」

小泉「ソニアちゃん、タンマタンマ!!」

ソニアちゃんの目の前に立って制止する。
今まで我慢してきた分が一気に出ちゃったのかしら?無理もないけど、流石に死刑は無し!無し無し!!
女王様の恐ろしい顔を垣間見たわ。

ソニア「わたくしとしたことが、つい熱くなってしまいました…メンゴですわ」

小泉「うんまあ、でもこれで左右田も解ったでしょ?あんまりソニアちゃんを付け回さないであげてよ」

左右田「うううっ」

左右田「うああああん!!」

小泉「ちょっと!左右田!?」

返事がないどころか逃げた?!左右田の逃げる姿を見送った後、ソニアちゃんに向き直る。

ソニア「ありがとうございます。小泉さん。わたくしが困っているから助けて下さったのですよね?」

小泉「うん。そうなんだけど、まだ安心はできなそうね。あいつのあの様子じゃ。今より距離をとるだけでやること変わらなそう…」

ソニア「いえ、何とかしようとして下さるお気持ちだけで嬉しいです!」

小泉「困ったら相談してね。人の上に立つ人間だからって、悩みを抱え込んだりして自分を疎かにしちゃダメだからね!無理は禁物だよ!」

ソニア「……はい」

にこりと柔らかくて優雅な笑顔で頷くソニアちゃんにクラっとしてしまった。だからって左右田のしてることに賛同したりしないわよ。
95 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/27 01:09:09.96 bk4lEw4r0 53/162
あのやり取りの翌日。晴れの陽気にぶらぶらと、良い被写体がないか探していると、花壇の辺りでニット帽と明るいピンクの頭が見えた。
左右田が花壇で何かしてるのかしら?
こっそりと近付いて背後をとる。

小泉「左右田!」

左右田「おわあああああっ!!」

予想通りのビビりを披露してくれるわね。左右田は腰を抜かしながら、背後のアタシを振り返った。

左右田「こここ小泉!驚かすなよ!」

小泉「ゴメンゴメン。何してるの?」

左右田「あー…何っつわれても……」

言い淀む左右田の手元には花が握られていて、左右田の足元には大量の花弁が散乱していた。

小泉「ちょっとあんた!何花壇荒らしてんのよ!!」

左右田「悪意でやった訳じゃねーんだ!誰にも言わないでくれー!!」

小泉「そんなの許す訳ないでしょ!というか何でこんなことしたのよ!」

頭上で手を合わせながら許しを乞う左右田に、先ず何故こんなことをしたのか問い質す。

左右田「……」

目を泳がせて口籠もる。悪意がないって言っていた割に、何故やったか言えないなんて、やっぱりわざとやったんじゃないかしら。

小泉「ほら、腹を括ってはっきり言いなさいよ!」

左右田「……花占いしてた……」

小泉「はあ?」

あまりにも呆れてしまって、かなり力の入った“はあ?”だった。
なんて女々しいのかしら。
度肝をぬかれたけど、とりあえず、その結果を聴いてみようじゃないの。まあ、足元の花弁が物語っているでしょうけど。

小泉「結果は?」

左右田「全敗」

小泉「でしょうね」

何て無駄なことに無駄に時間を消費してるのかと、哀れになってきた。
花占いで全敗なんて、なかなかないでしょうに。ある意味スゴいわね。

小泉「神様からのお告げよ、きっと」

左右田「神様とか…信じて…ねーし」

だったらそんな落ち込みながら言わなきゃいいのに。
96 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/27 01:10:19.14 bk4lEw4r0 54/162
小泉「前々から気になってたけど、左右田のソニアちゃんに対する接し方って、恋してるというよりは、崇める対象、ソニアちゃんの信者って感じよね」

左右田「オメーそれはオレの気持ちは恋じゃねーって言いてーのか?」

心が満身創痍なのかしら?今にも泣きそうね。
でもこれ以上二人の間に壁ができて妙に周りが気遣う空気ができるのも嫌だし、今の内に言っておこう。

小泉「そうね。平たくいえば」

小泉「だから、偶像物として見てるからソニアちゃんの気持ちを考えない行動をとっちゃうのよ。多分」

小泉「だって、あんた普段の言動は軽薄ではあるんだけど、別に他人の事蔑ろにするような奴じゃないし?」

左右田「オレのソニアさんへの想いを偽物扱いされて悔しいが…うーん」

小泉「とりあえず、ストーカーやめたらまだ巻き返せるんじゃない?」

左右田「ホントか!?」

小泉「だからってガンガン接触したりしたら今より酷い扱いになるわよ、絶対」

さっきの言葉で逆に攻め込んでいきそうだから、先手を打って釘を刺しておく。

左右田「あああ?そんじゃオレにどうしろってんだ!!」

小泉「みんなにするのと変わらず、普通に接するって選択肢がないのね。呆れたもんだわ」

左右田「んなの無理だって!ソニアさんと他を同等に扱うなんてできねーよおおお!!」

……泣く程なの?ちょっと寒気がする。
なんだか、この調子のこいつを相手してると疲れるわね。
でも、根気良く道を外さないようにリードしていったらどうにかできそう。
ソニアちゃんに対しておかしいだけなんだから。

小泉「しばらくソニアちゃんに近付かないようにしましょう」

左右田「……無理!」

これは骨が折れそうね。
こうしてアタシの左右田更生の日々は始まった。

余談だけど、ちゃんと花壇荒らしは左右田だという報告も忘れずしておいた。
101 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/27 14:25:25.60 bk4lEw4r0 55/162
左右田「ソニアさんに会いてー…お姿拝見してー」

小泉「我慢よ、我慢。大体、さっき一回声は掛けてないけど、見れたでしょ?」

アタシは機械類がそこかしこに並んだ作業場で、左右田の動向を見張っていた。ここ数日は自由時間には左右田の側についている。

なんだかアタシが左右田を束縛してるみたい…。
…自由にソニアちゃんに合わせていないんだから、実際そうとも…言えるか。
さぞかし左右田にとってアタシは邪魔でしかないでしょうね。でもそれは同時に、ソニアちゃんに自分がしてることを理解させることにもなるわよね。

さっきから左右田はアタシにはさっぱり解らない部品をサクサク組んでいる。その様子に感心しながら、作業中の左右田をカメラに収めた。

左右田「勝手に撮んなよな」

小泉「真面目にしてればいい男よ?あんたでも」

左右田「“あんたでも”ってなんだよ!“あんたでも”って!!一言多いんだよ!!!てか疑問系だしっ!!」

小泉「はっきりとは言い辛いわよね」

左右田「ヒデーな!泣くぞ!」

小泉「見飽きたから遠慮するわ」

アタシの言葉にがっくりと肩を落としながら、別の機械を取り出して解体し始めた。

左右田「気分が落ちた時はバラすのがいいんだ…」

ぶつぶつと呟きながら鮮やかな手つきで部品を分解して分けていく。
左右田の顔も作業工程に連れてだんだんと楽し気なモノに変化していく。
その様子も逃さず、ファインダーに収める。

左右田「……やめろっつーの!」

小泉「ゴメンゴメン。アタシどうしても人の笑顔見ちゃうと自然とカメラ向けちゃうのよね」

左右田「あー?オレ笑ってたか?」

小泉「笑ってたわよ。あんたの最高の瞬間を収められたと思うわ」

これに関しては、さっきの微妙なニュアンスではなく、はっきりと素直な感想。

左右田「……ふーん」

左右田は一瞬、面食らった顔した後、照れ臭そうにしながら止めていた手を動かし始めた。

こうしてアタシとするような、普通のやり取りを、ソニアちゃんとできたら、こんなことにはならなかったのにね。

そんなことを思いながら、自由時間いっぱいを左右田と過ごした。
102 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/27 14:27:57.42 bk4lEw4r0 56/162
左右田「あ!ソニアさーん!お久し振りです!!」

ソニア「……左右田さん」

左右田「何か御用はありませんか!?何かあればオレが何でもしまああでででで!!やめろ小泉!!耳が千切れる!」

小泉「そういうのをやめなさいっての!!」

しばらく放っておいて、左右田が普段ソニアちゃんにどう振舞っているのか観察してみようと、一緒にはいるけど、とりあえず行動の制限を解いてみた。
なるほど、これはソニアちゃんが困るわけよね。都合のいい小間使いが欲しい女には、左右田みたいのが喜ばれるでしょうけどね。

というか、左右田の笑顔がレフ板の反射光を当ててるみたいに眩し過ぎる!

小泉「こんな調子で詰め寄られても困るだけよ!本当に用がある時に話かけなさい!」

左右田「オレになくてもソニアさんはあるかもしんないだろー!?」

きゃんきゃん喚く左右田に、ソニアちゃんが意を決したような視線を向けていたのが解った。
タイミングを掴むように、自分に言い聞かせるように頷いてから、ソニアちゃんは口を開いた。

ソニア「左右田さんへの用事ではないですが、頼みごとでしたら…」

その一言に左右田の顔が一気に明るくなった。

左右田「なんでしょうかソニアさん!オレにできることでしたらなんなりと!!」

左右田に尻尾があったら、確実に激しく左右に振ってるだろう食い付きっぷりで、ソニアちゃんの前に直立した。

多分、左右田の望むような頼みごとじゃないと思うけど。

ソニア「頼みごととは、わたくしに付きまとわないで欲しいことですわ」

後ろ姿しか見えないから表情は解らないけど、悲惨な顔をしているんじゃないかってことは想像できる。
微かに肩が震え出してる。今の左右田の気持ちを考えると、泣くなとはとても言えない。
でも、ソニアちゃんがはっきり言うくらい、それだけ左右田がソニアちゃんにして来たことも考えると、同情も出来ない。

ソニア「わたくし、お慕いしている殿方がいるのです」

左右田「へ?」

小泉「そうなの!?」

驚いた。ソニアちゃんのそんな素振りは見たことない。誰かしら?気になるけど、ここで聴くのは空気が読めない女になっちゃうからやめておきましょう。

ソニア「ですから、左右田さんのお気持ちに、今後わたくしがお応えすることもありません」

ソニア「ですから、今のようなことを続けられるのは……迷惑です」

ソニア「わたくしクラスメイトを、左右田さんを嫌いたくありません……嫌いになってしまう前に、どうか…やめてもらえませんか…?」

真っ直ぐな瞳で左右田を捉えながら、ソニアちゃんは胸に溜めた言葉を全部ぶつけた。

左右田「∽∽∽∽っ」

左右田から声になってない声が聞こえる。また返事もなく逃げるんじゃないかと思って警戒しているとーー

左右田「解りました。…はっきり言われちゃ、敵わないです」

以外だった。すんなりとソニアちゃんの言葉を受け入れた?
呆気にとられていると、左右田は踵を返してアタシの真横を突っ切っていった。

ソニア「ゴメンなさい。元はわたくしがもっと厳格な態度で左右田さんを制していれば良かったのに……」

後悔するように、ソニアちゃんは呟いた。でも、アタシは何を言えばいいか解らなかった。
そうだとも言えるし、そうではないと言える。

こうした問題は、実際難しいと思う。なかなか、人は人を切り捨てることはできない。かといって、自分の意思を押し込めて相手を受け入れることなんて無理な話。

でも、この件に関していえることはある。それを精一杯、ソニアちゃんに伝える。

小泉「大丈夫。これは二人のこれからの為になるよ」

小泉「だから、自分を責めちゃだめだからね」

ソニアちゃんは少し困った顔をしながら、アタシに笑ってみせた。

ソニア「ありがとうございます。小泉さん。……ここまでしておいた身で虫のいい話ですが、左右田さんと仲良くできるでしょうか?」

小泉「できるよ。絶対!あいつは任せて!」

ソニアちゃんに励ますように笑顔を向けてから、左右田を探しに駆け出した。
103 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/27 20:47:00.83 bk4lEw4r0 57/162
小泉「フられたわね」

左右田「うるせー!うううっ」

小泉「泣かないの!男子でしょ!!」

結局、左右田の気持ちが恋なのか、そうでないのか解らないけど
すっぱりと言い切られたし、多分、今までのようなことはしないでしょう。

しばらく二人がギクシャクしたりはしちゃうかも知れないけど、勝手に首を突っ込んだ身!

小泉「今度はクラスメイトとしての仲を取り持ってやるわよ!」

左右田「そんなん要らねーよ!!」

小泉「このままは嫌でしょ?」

左右田「そうだけどさあ」

小泉「ほらほら、シャキッとしなさい!!」

左右田「…………すまん…ちょっとばかし…泣かせてくれ」

左右田は座り込んで俯いてしまった。
出て行けと言われなかったから、アタシも座り込んで、泣き止むまで待つことにした。

こいつなりに一生懸命だったんだろうな。今度の恋はうまくいくと良いね。左右田。
ーーーーーーーーー
小泉「最近は普通に会話できるようになったわね。口調はおかしいまんまだけど」

左右田「そこは仕方ねーだろ?ソニアさんは王女様だからな。自然とああなっちまう」

左右田「でも、普通に話掛けてくれるのがスゲー嬉しい。今までのオレが普通じゃなかっただけだけどな…」

小泉「まあ、成長はしたわね」

あの失恋から立ち直って、最近はソニアちゃんとも普通に接するまでに回復してる。
どうなるかと思ったけど、良い方向に向かってくれて一安心といったところね。

小泉「……そろそろアタシの世話も要らないね」

左右田「ん?」

小泉「今日からあんたは自由の身よ!だからってソニアちゃんに前みたいなことしちゃダメだからね」

左右田の鎖骨の辺りを人差し指で少し押す。

小泉「?」

てっきり喜ぶのかと思ったら無反応?
見上げて左右田の顔を見ると、何故か驚いてるみたいだった。

左右田「……そうだよな。オメーにも迷惑掛けてたな」

今思い至ったという風に左右田は呟いた。

小泉「いや、アタシが勝手に首を突っ込んだから、別に迷惑なんてしてないよ」

気を遣ってるとかそんなんじゃなく、本当にそうだから。でも左右田は複雑そうな表情をしながら頭を掻いた。
104 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/27 20:48:10.85 bk4lEw4r0 58/162
左右田「世話はまあ、もういいとして」

言い難そうにアタシから目線を外てから、思いがけない言葉を口にした。

左右田「オレが機械弄ってる時の話相手は続けてくれよ」

小泉「……えっと」

気恥ずかしさがこみ上げてきて、顔が熱くなるのが解る。
たんに話し相手をしてくれって話なんだろうけど、なんかドキドキする。

左右田「あ、赤くなってんじゃねーよ!!オレまで恥ずかしくなんだろが!」

小泉「あんたが変なこと言うからだよ!!」

左右田「はあ!?変なことなんか言ってねーだろ!?」

小泉「耳まで真っ赤な癖に!!」

左右田「オメーが先だ!」

小泉「∽∽∽!」

左右田の癖に!左右田の癖に!!

小泉「そんなんだったら断わる!」

左右田「悪かった!怒んなよ!」

おたおたとしながらアタシのおでこに手が乗せられた。前が見えない。

小泉「離しなさいよ」

左右田「そのままで聞いてくれ」

さっきまでの戸惑い気味の声から一転して、真面目なトーンに変わった。

左右田「オレさ、ソニアさんにフラれて、ソニアさんと普通に話せるようになって気付いたんだ」

左右田「オメーが言ったように、オレのソニアさんへの気持ちは恋とは違ったんだなって。確かに、御仕えしたいってのは違うよな。対等じゃないもんな」

左右田「そんで…逆に気付いたんだ。側にいると意識して、なんか落ち着かなくなって、でもそれが嫌じゃなくて、もっと話したいとか考えちまうのがそうなんだなって思った」

左右田「……オレのこと好きじゃねーだろーに、ずっと側にいさせちまって悪かった」

小泉「え?」

左右田「でもオレ、小泉のこと好きになっちまった」

小泉「……」

左右田「だから、話相手としてだけでも……?」

小泉「ズルい。そんな言い方…ズルい!」

おでこの手を取って左右田を睨みつける勢で見上げた。
湧き立つような怒りと喜びの感情がない交ぜになってて、胸が苦しい。だから、それを大声にしてぶつけないとーー

小泉「アタシだってあんたが好きなんだからね!!好きじゃないなんて冗談じゃないわよっ!!」

左右田「…お、おう?」

小泉「アタシだって、だんだん好きになっちゃって、あんたに邪魔だと思われてるんだろうなって、悩んでたんだから…!」

左右田「すまねぇ」

小泉「好きだよぉ…左右田ぁ」

左右田「泣くなよ」

小泉「ふううううっ…う、嬉しくてぇ」

左右田「そうか」

左右田がたどたどしく頭を撫でてくれた。男らしくない左右田らしいその所作に、安心できた。
アタシ達の、恋人としてのスタート
108 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/28 13:28:52.92 RlL2oqQo0 59/162
本編一旦休みでBL注意。
スレ内カップル狛日で、即席だけど狛枝の誕生日らしいので祝う!
マイエンジェル朝日奈ちゃんと、現行主役の小泉ちゃんは24日だったんだね…大分遅くなったけどおめでとう!

日向「誕生日おめでとう!狛枝!」

狛枝「誕生日を祝ってもらえるなんて、何年振りかな。ありがとう日向クン!」

日向「対したことできなくて申し訳ないけど」

狛枝「こうして祝ってくれるだけで充分だよ」

日向「で、プレゼントだけど」

狛枝「用意してくれてるの?嬉しいなぁ」

日向「何を渡しても無くしそうだなとは思ったんだけど…似合いそうだからシルバーリング」

狛枝「あ、良いね!デザインも好きだよ!」

日向「そいつは良かった」

狛枝「無くさないようにしなくちゃ」

狛枝「ところで日向クン」

日向「ん?」

狛枝「君自身はプレゼントに含まれてないのかな?」

日向「あー…そうなるよな」

狛枝「お風呂あがりの良い匂いさせてる癖に」

日向「…まあな」

狛枝「変なところで素直じゃないよね。日向クン。そこも好きだけど」

日向「はいはい」

狛枝(どうかこの先も、こうした日々を二人で迎えることができますように)

109 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/28 13:36:28.84 RlL2oqQo0 60/162
肝心の本編は、今日明日は無理かも知れないです。
そして、エロ前の選択安価とかもない侭書いちゃうかも知れないです。てへぺろ!
そして乙をありがとうございます!
111 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/29 12:51:19.97 6BJJuJB90 61/162
左右田「なあ、小泉」

小泉「何?」

放課後の日課となりつつある、左右田が機械を弄ってる間の会話時間。
これがアタシ達のデートみたいな感じになっていた。
左右田は何か骨組みが丸々見えてる機械を触っていた。あの形は腕かしら?

左右田「ちょっと腕触らせてくれ」

小泉「……何で?」

二人きりの空間で、腕とはいえ体の一部を触らせてくれって言われるのは抵抗ある。というか、単純に恥ずかしい。

左右田「今組んでんのが試作型だけど、女型のロボットでさ、小泉の骨格を参考に配線と骨組み考えたいんだよ」

人型のロボットなんて、未来的で良いわね。実現はまだまだだろうけど、そういうことなら一肌脱いでやってもいいか。

小泉「……ちょっとだけだよ?」

アタシは迷わず腕を差し出した。
アタシの腕を取った左右田の指が、アタシの腕を探るように丹念に触っていく。

左右田「オメー細ぇよ!まあ、骨格解り易いから参考になるけども」

小泉「それより…くすぐったい…まだ?」

左右田「もうちっとだけ」

真剣な面持ちの左右田に、やめてと言い辛い。でも本当にくすぐったくてヤバい。

左右田「なあ、小泉」

小泉「何?終わった?」

もう終わりなのかと思って腕を引っ込めようとしたところで、左右田がアタシの手を握った。

小泉「!?何よ?」

左右田「お願いだ!!指噛ませてくれ!」

小泉「……は?」

今、左右田は…アタシの聞き間違いでなければ……指を噛ませてくれって言った?
訳が解らない。理解できない。変態なの?そういうフェチ?

左右田「お願いだ!ほんっっっの少しだけだから!」

そんなに必死になる程噛みたいわけ!?驚きだわ…。

小泉「えーと」

良いとも答え難いし、断わるのも可哀想な気がするし。えええ…どうしたらいいの?

小泉「んんんんん…」

左右田「そんな悩むのか…?」

小泉「そりゃあ…そうでしょ」

一回目を閉じて、数秒考えてから結論を出す。

小泉「ちょっとだけ……だからね」

左右田「サンキュー小泉!」

パッと花が咲いたような満面の笑顔。そんなに嬉しいの?うーん理解に苦しむわ。

小泉「あ、ちょっとタンマ。手、拭くから」

左右田「お?おぉ」

慌ててウェットティッシュを取り出して手を拭いて、また左右田に手を差し出す。

左右田「じゃあ…」

わざわざ言わないで欲しい。緊張しちゃうじゃない。
左右田の歯がちらりと覗いて、アタシの指に近付いていく。手に左右田の息が掛かる。
眉間の辺りがそわそわしてきて、目をぎゅっと閉じてその瞬間をやり過ごそうとした。
112 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/29 12:55:12.19 6BJJuJB90 62/162
小泉「!!」

指に甘噛みされた感触で、心臓が跳ねたみたいに高鳴って、体がびくりと強張って目を開けてしまう。
開けた瞬間、左右田と視線が合ってしまう。

心臓が痛いくらい、耳元は煩いくらいどくんどくんと、血を送り出す音が鳴り響く。

左右田「小泉」
握られたアタシの手が、さっきあいつに甘噛みされて、その口でアタシの名前を呼んだ。そう思うと緊張が加速する。

小泉「な…に?」

上手く呼吸ができてるか解らないくらい、緊張と狼狽に、言葉を上手く発せられない。

左右田「ちょっとおかしいみたいだ…オレ」

小泉「え?」

左右田の言葉を理解する前に、左右田の行動が始まっていて、指にさっきと同じ感覚が生じた。

小泉「ちょっと…!」

少しざらつきがあって柔らかい、生温い感触が手の甲を滑っていく。

小泉「っ…!舐めないでよ!」

語気を強めて左右田を止めようとしたけど、次に掌から舐められた感触がした。そくりとした感覚が肩の辺りまで登って来る。
不明瞭でもどかしい感覚に、気持ち悪さと、もっとそれを確かめたい変な気持ちも湧き上がる。

何なの?この感じ?

頭が混乱する中、左右田が身を乗り出して顔を近付けて来て、息を飲んだ。
目がとろんとしてて、息が荒い。興奮してる?

小泉「左右田…変なこと考えてないわよね?」

左右田「……考えてる…」

いくら好きな奴だといっても、唐突にこんなことされたらーー

小泉「……怖い…怖いよ左右田」

今のアタシには、身体で左右田の全てを受け入れる勇気がまだない。
他の恋人達はどうかは解らないけど、アタシにとって一ヶ月ほどなんてまだ始まってばかりで、何もかもを許すのにはまだ時間が足りない。

左右田のを覗き込むと、悲しそうで、苦しそうな顔をしてた。

左右田「わりぃ、小泉……」
113 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/29 12:56:16.71 6BJJuJB90 63/162
俯いて謝られてしまった。でも左右田はアタシの一言で思い留まってくれた。
小心者だからそうしただけかも知れない。でも、それで充分。アタシと左右田の体格差があれば、強引にどうにかできたのに、そうしなかったんだから。

小泉「ううん。アタシもゴメン。今はまだ無理だわ」

小泉「でも、またちょっと左右田を好きになれたよ」

左右田「え?」

小泉「ちゃんとやめてくれたもん」

左右田が明一杯だろうってくらいに目を見開いて、バカみたいに口を開けて驚いてた。
なんかバカっぽいその表情が可愛く思えて、頬っぺたに軽くキスをする。

左右田「へ?」

小泉「もうちょっと待ってて。今はまだ時間が欲しいの」

左右田「解った…でもさっきはマジで悪かった。反省してる」

しゅんとして子犬みたいな左右田を、以前の自分だったら一喝してたんだろうなー、としみじみ思ったところで

小泉「それはもう良いよ。ほら、シャキッとして作業に戻りなよ」

左右田「なんかまた迷惑掛けちまった」

小泉「そう思うなら、今度外でデートしましょうよ。何か奢って!」

左右田「あー?そんなんで良いのか?」

小泉「そんなんで済まないかもよ?」

左右田「マジかよ!」

小泉「ほらほら、手を動かす!」

左右田「お、おう」

左右田が作業を再開したのを見て、一度ため息を吐く。

そうだよね。恋人となれば、男女の関係になることも、この先あるんだ。
今はまだ関係でいうと友達が精々。
左右田を臆病だ、小心者だなんて言えない。アタシの方が臆病者だ。

さっき、手に左右田にされた感触を思い出して、顔が火照ってくる。

小泉(何思い出してるのよアタシ!!)

脳内で一人悶絶しながら、落ち着かない時間を過ごした。
115 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/29 21:40:54.45 6BJJuJB90 64/162
小泉「こういうの好きじゃなさそうなのに、よくついて来たね」

左右田「いつもオレに付き合わせちまってるからな」

アタシが外で色々撮って回って来ると左右田に話したら、自分も行くと言い出した。
ほとんど散歩みたいな感じだから、まさかこいつからそんなことを言い出されると思ってなかった。

小泉「どうせだからどこか行く?」

左右田「つってもよー…どこ行くんだ?」

小泉「そうねー」
116 : ◆4fXk1jigOs – 2014/04/29 21:43:21.49 6BJJuJB90 65/162
安価下で良さそうなデート先

を、書き忘れてました。お願いします。
117 : VIPに… – 2014/04/29 21:59:10.99 /FEoy82vo 66/162
ボートとかありそうなちょっと大きい公園
118 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/01 01:11:52.45 4AD0z98z0 67/162
左右田「写真撮るなら、やっぱ公園とかか?」

小泉「あ、どうせならボート乗りたいわね!」

左右田「じゃあ、遠目になるけど××か。バスだな」

小泉「ねえ、左右田」

左右田「何だ?」

小泉「バスまでの道のり…手、繋いでいい?」

左右田「ふぉっ?!」

左右田から変な声が上がったけど、気にしないことにして、手を差し出した。
それに対して左右田が迷いながら握り返してくれた。暖かい。左右田の熱が伝わって気分が高揚してくる。

小泉「行こっか」

照れ臭くて笑ってしまう。

左右田「おー」

左右田も同じような感じで、照れ臭そうに笑い返してくれた。今日はいい日になりそうね。
ーーーーーーーーー
晴れた陽気のお昼時、公園は活気付いているようだった。
いい被写体も多そうで、気持ちが浮いて来る。

左右田「大きい公園だけあって、割と人いんなー」

でも左右田が一緒だから、あんまり写真ばっかりだと悪いかな。

小泉「撮らせてもらいたくなるなー…あそこの親子とか」

ぽつりと呟いたのに対して、左右田は不思議そうにアタシを見た。

左右田「活き活きしてんな。てか、声掛けてくりゃいいじゃんよ」

小泉「え?いいの?」

左右田「本来の目的はそっちだっただろ?」

そうか、本来はデートの予定ではなかったわね。最近、左右田にかまけてたんだから、良いよね!
心の中でうんうんと頷いてから、カメラを手にした。

小泉「じゃあ、ちょっと待ってて!すみませーん!」

アタシはお弁当を広げて幸せそうな親子に声を掛けて、一枚撮らせてもらった。
ーーーーーーーーー
小泉「さ、ボートに乗るわよ。男を見せてよね、左右田!」

左右田「オレ一人で漕ぐのか?!」

小泉「アタシ写真撮るから」

左右田「一緒に漕ごうぜ」

小泉「嫌!」

左右田「はー……しゃーねー。行くか」

小泉「頑張れ男子!」
119 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/01 01:17:45.38 4AD0z98z0 68/162
ボートが湖面を切る度、涼しい風が髪を撫でていく。
水面は太陽を照り返してキラキラしていて、眩しいくらい綺麗。うん、来て良かった。

左右田「なんかデートっぽいな」

小泉「デートだけどね」

左右田「こういうの憧れてたりすんだよ、オレ。まさか実現するとは思わなかったぜ」

小泉「……なんか女子みたいね」

左右田「うっせ!うっせ!いいじゃねーかよ!男にだって夢みさせろ!!」

小泉「あははっ」

喚く左右田にカメラを向けて、シャッターを切った。

左右田「変なとこ撮んなよ!」

小泉「思い出思い出。こういうやりとりしたなー、ってところも収めときたいの」

どんな時間も大切にしていきたい。でもやっぱり、一番輝いて幸せな時間を切り取ってしまいたくなる。
見える形にして手元に置きたくなってしまう。

左右田「……嬉しそうだな」

小泉「うん。嬉しいよ。だからさ、左右田」

左右田にアタシのカメラを差し出した。

小泉「アタシを撮ってくれない?」

幸せを感じている、アタシのこの時間を、左右田に収めて、切り取って欲しい。
左右田の目線で映るアタシを写して欲しい。

左右田「オレがオメーのカメラ触っていいのかよ?……キンチョーすんぜ」

小泉「左右田だから許してるんだよ」

左右田「恥ずかしいこというんじゃねー!……んじゃ、撮るぞ?」

小泉「うん!良いよ!」

左右田がファインダー越しにアタシを見ている。そのアタシを、その侭左右田の中にも残れば良いのに。

左右田「3、2、1」

左右田の合図の後、カシャッというシャッターの降りる音。
この瞬間のアタシが、写真に残された証。

小泉「ありがとう、左右田」

左右田「これくらいならお安い御用だぜ!」

得意気になっている左右田が鬱陶しいのに可愛く思えるのが不思議ね。

左右田「うおー!水鳥が親子でいんぞ!可愛いな!撮ろーぜ!」

……不思議じゃなく可愛いわね!なんか悔しい!!

今日なら、この間拒んでしまった時の続きを受け入れられるかも知れない。そんな気がして、目を閉じてから深呼吸する。

小泉「左右田……帰ったらアタシの部屋に来ない?」

左右田「へ?」

小泉「あの時、アタシがダメにしちゃった続きを…して…良いよ」

左右田「……うおおっ??!」

左右田が大袈裟に驚いて、ボートも大きく揺れた。

小泉「ちょ…!驚き過ぎよ!!」

左右田「マジかよ……え?マジで言ってんのか?」
120 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/01 01:18:49.43 4AD0z98z0 69/162
疑心暗鬼におろおろとアタシに確認してくる。
そんなに狼狽えられたら恥ずかしくなるじゃないの…やめようかな。

小泉「マジだから、落ち着いてよね!恥ずかしい!!」

ぴしゃりと言い放って、とりあえず左右田を落ち着かせようとした。

小泉「またせるのも悪いなと思って」

左右田「良いのかよ?オレとしては嬉しいけどよ…無理してねーか?」

小泉「してないよ。左右田と色んなことしたいなって思ったら、やっぱりそういうのも…ってさ」

左右田が手で顔を覆いながら変な声を上げてる。恥ずかしがってるのかしら?

左右田「……オレ初めてだけど…」

小泉「……アタシもだよ…」

左右田「そうか」

小泉「そうだよ」

何とも言えない空気になって二人して黙り込んでしまう。暫くして左右田がボートを旋回させて岸まで戻っていく。
その沈黙は、帰りのバスを降りるまで続いた。

ーーーーーーーーー
左右田「着いた」

小泉「着いたね」

互いにそわそわして落ち着きのなさが増していく。言うタイミングを早まったわね、完全に。今にしとけば良かった。

左右田「…薬局行くか。でも何選べばいいか解んねーな」

小泉「訊けばいいじゃない」

左右田「オレがか」

小泉「女のアタシじゃ聴き難いじゃない」

左右田「……」

小泉「よろしくね」

にこっと笑って左右田の背中を押してやった。
ーーーーーーーーー
左右田「店員が女だった…せめて男が良かった…“頑張ってね!”って、笑顔で言われた…恥ずかしくて死にてー!!」

小泉「……お疲れ様」

顔を真っ赤にして涙目になる左右田の背中を摩ってあげる。もっと堂々としとけばいいのに。でも左右田だから無理な話か。
しどろもどろしながら聴いた姿が目に浮かぶようだわ。

小泉「そうだ、帰ったら一旦あんた部屋に戻ってシャワー浴びて来てよ」

左右田「あー。その方が待ち時間ドギマギしながら待たずに済むよな」

小泉「そういうこと」

アタシから左右田に手を差し出した。
行きのバスに乗る前と同じ様に…でも迷いはなくなっていて、左右田もアタシの手を握り返してくる。

小泉「……よろしくね」
123 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/06 14:30:08.68 IR08oPuW0 70/162
左右田「邪魔するぞ…小泉」

小泉「いらっしゃい」

必要がないから当たり前ではあるんだけど、何時も被ってるニット帽を被らないで左右田は来ていた。ピンクの頭がかなり目立ってる。
初めてまともに頭見たんじゃないかしら?

小泉「改めて思うけど、あんたの髪派手ね」

左右田「目立つだろ?!目立たせてるからな!」

小泉「中身地味…というかヘタレてるけどね」

左右田「だーっ!!気にしてること言うな!」

小泉「あはは、とりあえずあがってよ」

適当な会話で少し気持ちを落ち着ける。でも振り返ってベッドを見ると緊張がぶり返してしまう。

気負うのはダメよね。
そう頭で思うけど、心臓は解ってくれず、いうことを聞かない。
先にベッドに腰掛けると、もう臨界点を超えて心停止するんじゃないかという程動悸が激しい。

無言で左右田が隣に腰掛けて、ベッドが軋む。

小泉「!」

左右田の方を向けない。

左右田「…こっち向けよ」

促される声で左右田を見る。左右田も緊張してるのが解る。
アタシの肩に手が掛けられて、左右田の顔が近付くと、目を固く閉ざして自然と息を止めてしまう。
唇に優しい感触がした。

左右田「こういうのって…舌とか絡ませた方が良いのか?」

小泉「アタシに聴かないでよ…」

少し目を開けるともう一度、顔が近付いて、さっきとは違う、この先の行為の合図にするように、舌を絡ませたキスをする。
上手いとか下手だとか解らないけど、不思議な感触に頭がふわふわしてくる。スゴく気持ちが良い。

小泉「ふぁ…」

している時より唇を離された時の方がドキドキが増して顔が熱くなってくる。
左右田を見ると、真剣な表情で、しっかりと真っ直ぐにアタシを見てる。多分、アタシはこの表情の左右田を最初に好きになったんだ。

アタシの胸に、左右田の手が服越しに触れてくる。一つ、どうしても気になることを聴く。

小泉「胸小さいから楽しくないでしょ?」

たいして大きくない胸にがっかりしていないかということ。そこがどうしても気になってしまう。

左右田「いや、胸触ってるってだけで興奮してて…解んね。でもやっぱ柔らかいよな」

とりあえず何かは感じてくれてるようで安心する。アタシが悪いわけではないけど、少し申し訳なく思う。

左右田「脱がすぞ」

左右田の言葉に無言で頷いて、自分も脱がし易くなるように動く。
シャワーの後ブラは着けていないから、一枚脱いでしまえば素肌が露わになる。
大切な人以外の前で晒すことのない姿。

左右田「……さっきからオレ興奮しまくってヤベェ」

左右田も衣服を脱ぎ捨てると、アタシをベッドへ押し倒す。アタシの心臓が早鐘を打つ。
いつもツナギで解らなかった左右田の身体は、普段のキャラからは考えられないけど、やっぱり男で、しっかりとした身体つきをしてる。左右田のことを、また一つ知る。

キャラで大分損してるなーと思う。でもそれが左右田で、アタシが好きになった一つの要素。
ソニアちゃんの件で側にいなかったら、この要素を好きになることなく“男の癖に頼りないクラスメイト”の侭で、こうもならなかったんだろうなと思う。

色々と思考していると、左右田の手に、今度は直に触れられる。片側を手で優しい手つきで触れられて、もう片側は、左右田の長い舌で弄ばれる。
最初の内は良く解らなかったけど、触られ続けると、段々と身体が甘く疼いてくる。

小泉「んんっ…ふっ」

このもどかしい感覚…これが感じてるってこと?

左右田「気持ちいいのか?」

小泉「聴かないでよっ」
124 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/06 14:35:56.76 IR08oPuW0 71/162
声が出てしまうのも恥ずかしいのに、わざわざ聴かないで欲しい。暫く胸を攻められていると、頭がふわふわしてきて、はっきりと知る。
やっぱり感じてるんだ、アタシ。

そんなことを思考していると、帰りの薬局で買ったローションを左右田が取り出して、それを指に塗り始めた。
つまりは、繋がる為の下準備。

左右田「…馴らすぞ?」

小泉「……うん」

少し間を置いてから返事をする。
アタシの返答の後、左右田の指が入ってくる。

小泉「っ…!」

左右田「大丈夫か?」

肩を震わせるアタシを見て、左右田は不安そうにする。

小泉「大丈夫だよ。違和感はあるけど…多分慣れるよ」

左右田「何かあったら言えよ?初めてだし、傷付けんの嫌だからよ」

優しさからか、不安からかは解らないけど、左右田の気遣いに笑いが込み上げる。

小泉「本当に大丈夫だから。続けてよ。あんたのしたいようにして…お願い」

左右田「んなこと言って、後悔すんなよ…?さっきから反応が可愛い過ぎて止められる自信ねーぞ」

小泉「それでいいよ」

そもそもは、アタシが左右田とこうなりたくて、アタシから誘ったのだし、今止めて欲しくない。
左右田にアタシを感じて欲しいし、アタシももっと左右田を身体で感じたい。通わせたい。
だから、アタシは左右田に笑って答えてみせた。

左右田「……そっか」

短く答えた後、止まっていた指の動きが再開される。アタシの答えに、左右田も答えて、応えてくれる。

小泉「あっ…何か…変な感じ」

左右田「スゲー濡れてきてる」

左右田の言葉で、中で動かされると自分の中から発せられている水音に気付く。
背筋に沿って何かが這うようなこそ痒さと、下腹部に不安になるような、寂しくなるような、キュンとした感覚に首を反らせてしまう。

小泉「左右田っ」

不安なのに、もっとこの不思議な感覚を欲しくて、衝動的に左右田の首に腕を回す。

左右田「いけそうか?」

小泉「…たぶん」

一度頷いて、左右田のモノに視線を巡らせてみる。自分にはないモノが起立しているのが解る。
あれが自分の中に入るのだと思うと、また顔が熱くなる。
左右田がゴムをしている間に受け入れる為の深呼吸をする。

恋人になってここまで、結構 駆け足だったなぁ。
しかも、相手は左右田なんだから、何が起こるか解らないわね。

左右田「いくぞ?」

アタシに確認しながら、起立したモノを充てがう。

小泉「良いよ……んうっ!」

さっきまでの指とは違う質量のモノが、自分の中に収まっていく。
苦しいけど、何故かあんなにあった不安感が薄れて、安心感に変わっていく。

左右田「スゲっ…お前ん中に気持ちいい」

小泉「アタシは…解らない、けど…何か安心する」

左右田「……恥ずかしいこと言うなっての……動くからな?」

アタシに確認するように宣言してから、左右田は動きだす。

小泉「ん、あっ!はぁ、あっ、ああっ!」
125 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/06 14:42:33.34 IR08oPuW0 72/162
押されて擦れる度に声が出てしまう。
身体がぞくぞくして、頭に微弱の電流が流れてるようで、突かれる度にキュンとする快感は大きくなる。
繋がっている、ひとつになっている証。

小泉「そう、だ……ぁっ、きもち、いいよぉ……!?」

アタシの一言で、気遣うように緩慢に動いていたのが、少し激しくなる。

小泉「えっ?!そう…だ、いゃぁああぁ!」

押し寄せる快感の波に今度は怖さを感じて、左右田を求めて、回していた腕に、自然と力をこめてしまう。

左右田「小泉、オレもう…イキそっ」

小泉「アタシ、も…んぅぅ、∽∽∽あぁぁあああああっ!」

左右田「くっぅ!」

身体の中心から頭上へ抜けるような衝撃と刺激が走っていった。絶頂感に声は抑えることが出来ずにそのまま叫んでしまう。
アタシの中で一際大きい脈動と、温かさを感じて、左右田も果てたことを理解する。

余韻と熱でぼんやりしながら、暫く見つめあってから、挿入されていたモノが抜かれる。また少しそれに寂しさを感じてしまう。
身体を重ねることで、こんな気持ちになるなんて思わなかった。

左右田「大丈夫か?」

小泉「うん。でも…」

左右田「え?何だ!?何かヤバいのか?!」

小泉「抱き締めて欲しいな」

左右田「脅かすなよ…」

小泉「あはは、ゴメン」

アタシは身体を起こして、左右田に抱き付いた。さっき感じた寂しさが、暖かさによって満たされていく。

左右田「呆れさせたり、頼りないって思われること度々あるんだろうな…とは、思うんだけどよ」

左右田「オレさ、改めてオメーのこと好きなんだなって思った……だから、本当にオレで良いのか聴きてーんだけど」

アタシが左右田に対する印象を気にして、この先このまま付き合い続けても良いのか悩んでるって事?
今のアタシに、それは問題じゃなくなっていて、全部認めて、引っ括めてーー
126 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/06 14:43:26.76 IR08oPuW0 73/162
小泉「そんな左右田だけど、そんな左右田だから大好きだよ」

左右田「……喜び難いんだが」

落ち込む左右田に、あの時のように、軽く頬っぺたにキスをする。

小泉「不満なら、何度だって言うよ。好き、大好き」

小泉「さっきみたいに、行動でだって示してあげる」

左右田に一層、力強く抱き締める。それに左右田からも強く抱き締め返してくれる。

左右田「不安と緊張が一気に解けた…良かった」
ーーーーーーーーー
小泉「何で男ってだらしないのかしら!?」

左右田「場所把握してるから問題ねーし」

小泉「そういうことじゃないでしょ!アタシが来る時くらい、どうにかして欲しいわ」

左右田「いやー無理だわ」

部屋の中に点々と転がる大小様々な機械類に呆れてため息が出る。
整理整頓位はしなさいよね。

小泉「片付けたいけど、我慢するわ。予定変更!外で写真撮るわ」

左右田「は!?おいまてよ小泉!!」

機械類だし、変に触ったりしてどうにかしてしまっても嫌だし、居続けるのも耐え難いから左右田の部屋から出る。
予定を変更。外に出てのデートにしましょう。

小泉「どこが良いかなー」

左右田「置いてくなよ!寂しいだろーが!!」

代わり映えのない会話。気兼ねのない相手。
それでも、そうだからこそ、その日々を二人で切り取っていきたい。
アタシの後ろを追いかけて来る、頼りない恋人に愛しさを感じながらそう思う。
127 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/06 14:53:47.24 IR08oPuW0 74/162
左右田編終了!
予告通り安価なしでエロ書いちゃいました。てへりん☆

女子視点のエロも安価内容決めるの難しい。なんとなく後ろめたくなって変なことさせ難い。
かと思えば、もう百合では選択安価の内容が決まっている矛盾
次の小泉ちゃんの相手を安価下。
その2つ下できっかけ
次がノーマルなら、三回目は百合になります。
128 : VIPに… – 2014/05/06 14:54:54.85 blhsdleP0 75/162
苗木
130 : VIPに… – 2014/05/06 17:47:17.95 Ek7uUZcV0 76/162
学園で迷っていて声をかけたとき
133 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/07 08:01:39.55 YY0As3T20 77/162
アタシには恋人がいる。名前は苗木誠。
苗木は学年が一つ下で、超高校級ではない、一般の高校生から抽選で選ばれた“幸運”として、希望ヶ峰学園に入学した生徒。
アタシのクラスに居る幸運と違って、本当にただの、ごくごく平凡な男子学生。
でも、平凡であるはずなのに、瞳には強い光を宿していて、その瞳をみる度に惹かれてしまっていた。
出会いは、入学したてで学園内をウロウロしていた苗木に、アタシが声を掛けたのが初まり。
ーーーーーーーーー
小泉「んー…良い天気だし、何かいい被写体はないものかしら?」

自由時間に学園内をウロウロと、折角の晴れた日に写真を撮らない手はないと、カメラを手に散策していた。

小泉「……あら?」

少し遠目に、キョロキョロと周りを見回しながら歩く、アタシより少し背が低い、パーカーの上から学ランを羽織った男の子を見つけた。

新入生達の集合写真を撮る時、いたような気がする。様子からして、道に迷ってる感じかしら?
困っているならと、声を掛けてみた。

小泉「どこに行きたいの?」

苗木「え?」

男の子は振り返ってアタシを見上げて来た。カチリと視線が合う。何だろう?射抜かれたような気分。

小泉「道に迷ってんでしょ?アタシ案内したげるけど」

苗木「あ、ありがとう御座います!えっと、植物庭園です」

知らない人間から声を掛けられても物怖じしない様子に少し驚く。
困っている時に声を掛けられると、大抵もっと狼狽えるモノじゃないかしら?肝が座ってるわね。

小泉「植物庭園ね」

彼の前に出て先を歩き出す。そして気になることを質問してみる。
この学園に居るということは、この子も何かの才能があるということ。この子は何の才能で選ばれたのかを訊いてみた。

小泉「あんたは何の才能で入って来たの?」

苗木「ボクに才能なんてないですよ。一般から選ばれた“幸運”にあたるみたいですけど」

小泉「今年の幸運はあんたなんだ」

彼の言葉に、クラスメイトの幸運を思い浮かべてしまう。この子もそうだとは限らないのだけど、あまり良い印象を受けられずに顔を顰めてしまう。
あっちは見えてないのが幸いね。

苗木「ボクなんかが選ばれるなんて、勿体無い気がするけど、選ばれたからには頑張ろうかなって思うことにしました」

“ボクなんかが”というフレーズで余計にあいつを思い出す。
うーん。あまりこの子と関わらない方がいいかしら?何か声も似てる気がする…あいつもカーキのパーカーだし。
でも普通に良い子な気はするのよね。
知らない内から避けるはやっぱりダメよね。うん。

苗木「そういえば、先輩…ですよね?は、どんな才能を持ってるんですか?」

小泉「アタシ?アタシは超高校級の写真家って呼ばれてるよ。小泉真昼、宜しくね」

苗木「小泉さん。写真家かー。だからカメラを持ってるんですね」

苗木「あ…もしかして、何か撮ろうとしてあの場に居たのかな?邪魔してしまったならごめんなさい」

思い付いたように彼はそう言って謝る。すぐに察して気遣える良い子のようね。
134 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/07 08:02:49.85 YY0As3T20 78/162
小泉「ううん。適当に歩いてただけだから気にしなくていいよ」

苗木「そうですか?」

疑うような…というより、アタシに気遣わせていないか気にしている様子のニュアンスね。ならばそうねーー

小泉「アタシがあんたに気遣ってないか気にしてるんでしょ?」

苗木「はい」

小泉「じゃあさ、今度写真撮らせてよ」

ここぞとばかりに切り出してみる。新入生以外の人間は、殆どモデルになってもらっているから、代わり映えが欲しかったところ。これは好機ね。逃さないわよ。

苗木「え」

小泉「アタシの行動の邪魔をしたって気にしてるんなら、モデルになってって言ってんの」

苗木「ええええっ!?それはちょっと…ボクなんかじゃ無理ですよ!」

その反論に後ろを振り返る。先ほど同様に視線があうと…何だろう、この感じ。でも今はその疑問を振り払う。

小泉「男でしょ!腹括りなさい!アタシが大丈夫って言った時に素直に気にしてなきゃ良かったのよ!」

苗木「ええー…ボクの所為なの?」

心底困っているといった表情をしているけど、アタシはもう決めたから、拒否権は与えない。

小泉「大丈夫よ!あんた結構可愛い顔してるから!…あ」

そういえば、忘れてた。

小泉「あんたの名前聴いてなかったね」

苗木「そうだ。小泉さんの名前は聴いたけど、ボクはまだだった」

苗木「ボクの名前は苗木誠です」

小泉「苗木くんね」

後一つ気になるのが、アタシが年上だからなんだろうけど、畏まった喋りに関して。

小泉「ねえ、堅苦しいからさ、普通に喋っていいよ?」

苗木「良いんですか?」

小泉「アタシが良いって言うからには良いわよ」

苗木「じゃあ、そうするよ」

切り替えが早い。声を掛けた時の様子と合わせて考えると、見た目と違ってなかなか図太いかも知れないわね、この子。モデル向きだわ。

小泉「で、モデルの話の続きだけど」

踵を返して、植物庭園への案内を再開しながら、話も戻す。
背後で“忘れてなかった”のかというため息が聞こえてくる。当然、覚えてるし、やめないわよ。

小泉「明日、さっき会った場所でまってるからさ、放課後来てよ」

苗木「……解ったよ」

張りのない返事だったけど、モデルを引き受けてくれるんだから、この際今は問題じゃないわね。
そうこう話ている内に、階段も登り切って庭園まで着いてしまった。

小泉「着いたわ。アタシの役目はここまでね。じゃあ、明日待ってるからー」

苗木「ありがとう、小泉さん」

約束を取り付けられて満足して、苗木に手を振ってその場を後にしようとしたところで、苗木の声でそちらを振り返る。

苗木「助かったよ。……じゃあ、また明日。小泉さん」

今度は彼の瞳を見た瞬間、アタシの胸が少し高鳴った気がした。
136 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/08 13:52:04.32 xeqhYWiO0 79/162
小泉「お待たせ、苗木。今日はよろしくね」

苗木「あ、小泉さん。ヨロシクお願いします」

昨日約束した通り、苗木は待っていた。でも、昨日と違ってパーカー姿じゃなかったから、一瞬解らなかったけど、特徴的な頭のアンテナで苗木だと解った。

小泉「学園の制服支給されたんだ」

苗木「うん。自分で言うのも虚しいんだけど、似合わないよね」

小泉「そうね。悪いけど、着られちゃってるわね」

アタシの言葉に、力無く苗木は笑った。やっぱり身長が足りないと、ブレザーは様にならないわね。でもこれはこれで微笑ましいじゃない。
あのチビっ子ギャングが絶対着たがらないのも、正解かもね。

苗木「でも、モデルなんてどうしたらいいの?」

小泉「そうねー。適当に何か持ってみてもらおうかな。体育館行ってみようかな」

どこで撮るか決めると、アタシから動き出す。昨日のように、後ろから苗木が着いて来る。

苗木「超高校級の集まりだし、小泉さんの学年も灰汁の強い人が多いの?」

小泉「そうね。殆ど変わり者の集まりね。個人プレーしたがるのが多いし、まとまりがなくて困ったもんだわ」

苗木「やっぱりそうなんだ」

小泉「俗にいう厨二病って奴で。訳が解らない単語をぺらぺら喋るのもいるわ」

苗木「そういう、言語が解らないってのはないなー。大変そうだね」

興味深気に納得している苗木に、今度はアタシが質問する。後輩がどんな子達なのか、知っておきたいところよね。

小泉「苗木のところはどんな感じなの?」

苗木「うーん。話掛けたらとりあえずは答えるよって感じの、人と関わり合うのが基本的に苦手で孤立してる人が以外と多いかな」

苗木「そうでない人は、特定の人と一緒って感じかな。だから今はボク等もあまり小泉さん達と変わりないかも」

苗木「みんながどんな人達かを知りたいから、毎日話し掛けて回ってるよ。知っても続けると思うんだけどね」

何かそう聞いて改めて考えると、アタシも特定の女子と話すことが主ね。
輪を作れてないのはアタシも同じか。

小泉「積極的なのね、あんた」

苗木「何事にも、知らないよりは知った方が良いかなって思うんだよね」

成る程。始めて会ったアタシにも普通に接して来たのも納得かな。
それにしてもちょっとコミュ力高い気はするけど。苦手な相手は苗木にもいるでしょうに、その人間にも声を掛け続けるってことよね。
見た目で平凡に見えるけど、ただ平凡ということはないということね。

小泉「変わってるわね」

苗木「え!?そうかな??!」

苗木が心底驚いたと言った声を上げる。

小泉「でも面白いわ。昨日声を掛けて正解だったかも」

これから写真を撮りながら、まだまだ苗木に色々話を聞きたくなって来た。

苗木「あはは、ボクも小泉さんに声を掛けてもらえて良かったかも」

小泉「え?」

苗木「さっきはクラスの話だったけど、小泉さんがどんな人なのかも知りたくなったよ」

何これ。たらしこまれてる?

小泉「……あんまりそういうことを女子には言わない方がいいわよ」

苗木「そうなの?あ、気分を悪くしたかな。ゴメンなさい」

小泉「んー……気を害したとは違うのよねー」

ちょっと嬉しいとか思ったりして、アタシ馬鹿じゃないの。

苗木「???」
137 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/08 13:58:01.44 xeqhYWiO0 80/162
小泉「そのまま維持ね」

苗木「早く…小泉さん…っ!!」

現在の様子は、バスケットボールを苗木の頭に乗せて維持しているという、変な構図で写真を撮っているところ。
苗木のアンテナが可哀想なことになってるけど…気にしない。

小泉「うん、ここね」

良い感じのところでシャッターを切る。
こうした遊びの写真も、楽しく真剣に取り組む。失敗したと思っても、絶対消さない。
それがアタシの成長過程で、糧になるはずだから。

小泉「いいよ、苗木」

苗木「はー!……小泉さん、こんなのでいいの?」

苗木が頭のボールを取ると、あのアンテナがぴょこんと復活した。
髪の毛なのに頑丈なのね…髪質が気になって仕方ないんだけど。

小泉「変にキメたりするより、この方が気が楽でしょ?」

苗木「確かにそうかもね」

小泉「納得したところで次いこうか」

苗木「まだ撮るの!?」

あ、アンテナが萎れた。

小泉「後2枚位は撮りたいかな」

苗木「ちょっと後悔してきたかも」

小泉「苗木ってば生意気ねー」

苗木「生意気……」

淡々とした会話だけど、楽しくなって来た。図太いのに押しには弱いとみた。
いいように扱われてそうね、苗木。

小泉「じゃあ、次は頭と両手ね」

苗木「何それ」

顔を引きつらせる苗木に構わず、苗木の両腕を伸ばしてボールを置いて、頭に再びボールを乗せる。うん…何これ。

苗木「小泉さんが今まで撮った写真が気になるんだけど…見せてもらうことってできるかな?」

両腕をプルプルさせながら、アタシに質問してくる苗木が、ちょっと面白い。

小泉「みんなの記念撮影なんかの写真だったら良いわよ」

苗木「作品はダメなの?」

小泉「うーん。作品となったら純粋な感想も評価として気にしちゃうから…なんとなく嫌かな」

苗木「そういうモノなのかな?ボクは何かを作ることをしないし、出来ないから解らない悩みだなー」

小泉「でも、興味を持ってくれたことは嬉しいよ。今度いくつか持ってくるよ」

苗木「わあ!楽しみだな!」

苗木が笑ったところで頭のボールが落ちてしまった。

苗木「あ」

小泉「あー…また乗せるよ」

苗木「ゴメン」

小泉「こんなポーズさせてるのはアタシだからね。文句は言えないよ」

苗木の頭にもう一度ボールを乗せようとしたところで、目が合う。

小泉「あ」
138 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/08 13:59:38.28 xeqhYWiO0 81/162
顔が熱くなるのを感じる。
こんな昨日出会ったばかりの下級生に、昨日から何故、気になったり、こんな反応が出てしまうのかしら?
アタシ熱でもあるのかな?

苗木「え?」

気付かない内にずっと苗木を見つめてしまっていたアタシに、最初はきょとんとしていた苗木も少し顔が赤らんでく。

苗木「な、何かついてるかな?」

小泉「ううん!何もないよ!ゴメンね!変に見つめちゃったりして!」

慌てて一歩後ろへ距離をとる。
胸がドキドキしてきた。さっきの苗木、可愛いじゃない。

苗木「いや!別に嫌だったとかじゃないよ!」

小泉「え?」

苗木「え?や、う、うまく言えないけど、違うんだよ!」

必死に自分の感情を説明しようと四苦八苦する苗木が可愛いくて仕方ない。
不思議な奴。
見た目は頼りなさそうなのに、割と堂々としてて、でも押しに弱い。人を選り好みしないし、多分根気強い。
あの目は内面の強さなのかしら?

小泉「……苗木」

苗木「!はい!」

改まった返事に戻ってるわよ。

小泉「もう少しモデル続けてみない?」

もう少し苗木を知りたいから、この機会を活かして交友できたら幸い。
でも昨日乗り気じゃなかったし、断られるかな。

苗木「……モデルはちょっと」

小泉「だよねー」

苗木「でも写真を見せてくれるって言ってくれたから…後一回位なら」

小泉「本当?!」

苗木「そんなに喜ばれると、断ったの申し訳ないな…」

自分でも疑問に思うほど、心が弾んでそれを声に出てしまった。今日のアタシやっぱり変だ。

苗木「いつ撮るの?」

小泉「じゃあ…今度は外を散歩でもしながら撮ろうかな。日曜にまたあそこで待っててよ」

苗木「解ったよ」

小泉「……今日はこれくらいにしとこうかな」

なんとなく気まずく感じてきて、今日はもう撮れないと判断して切り上げることにした。

苗木「あ、もういいの?」

ホッとしたように緊張を解いた苗木は、両腕を下ろすと、ボールを片付けてまた戻って来る。

苗木「次は日曜だね」

小泉「うん」

苗木「小泉さんはこれからどうするの?ボクは個室に戻るつもりだけど」

小泉「……アタシも戻ろうかな」

苗木「じゃあ、途中まで一緒に行こうか」

小泉「そうね」

隣に並ぶ苗木は、やっぱり小さい。頭を撫でたくなる。
これはあれね、弟を可愛がる姉の気持ちよ、きっと。
そうでないならーーーー

理解してはいけないような気がして、思考を止めた。
苗木と別れるまで、モヤモヤとした気持ちを抱えながら個室へ戻った。
142 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/09 15:42:19.54 EmjjQHPV0 82/162
約束の日曜日。すでに苗木が待っていた。

苗木「こんにちは、小泉さん。晴れて良かったね」

小泉「こんにちは。そうね。当てもなく歩き回るのにもってこいね」

苗木「じゃあ、本当に特別行き先が決まってるとかじゃなくて散歩なんだね」

小泉「決まってることってあんまりないわね。とりあえず外行こうか」

苗木「うん」

今日も歩き出すのはアタシから。小走りに苗木が隣に並ぶ。
やっぱりだ…苗木を見たり意識すると、胸がそわそわしてきて落ち着かない。身悶えしそうになる。

苗木「……」

苗木は何か考えてるのか、黙り込んでしまう。

小泉「どうしたの?」

苗木「ううん、何でもないよ!」

人といる時に考え事とはいい度胸してるわね……気になるじゃないの。

小泉「アタシとは関係ない悩みなら聴かないけど、アタシに関係あることだったら言いなさいよ…気になるから」

苗木「えっと…うーん…小泉さんに怒られそうだしなー」

言い難そうにそう言うってことは、アタシのことなのね。中途半端に解る言い方されると腹立つじゃない。

小泉「怒らないよ、多分」

苗木「……すでに怒ってない?」

小泉「怒ってないわよ?」

苗木「……何だかデートみたいだなって思っただけなんだ」

苗木「そんなこと言ったら小泉さん怒りそうだなって思ったから…言いたくなかったんだけど」

小泉「……」

苗木「?小泉さん?」

デート?え?

小泉「苗木はデートだと思うの?」

苗木「小泉さんにそんな気はないのは解ってるよ!?ボクが勝手に思っただけだから!」

戦々恐々といった様子で釈明しているけど、何でアタシが怒るってことを大前提の想像してんのよ。もしかしてアタシ、苗木に怖がられてるの?
143 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/09 15:46:25.24 EmjjQHPV0 83/162
小泉「デートのつもりじゃなかったのは確かだけど…苗木はアタシとデートは嫌?」

苗木「え?ううん、そんな訳ないよ!そうだったら嬉しいなって思いはするけど、嫌なんてことは絶対にないよ」

真っ直ぐで嘘のない、苗木の純真で誠実さが現れた顔に、アタシは理解するまいとしていた感情を誤魔化しきれずに、ここで認めてしまった。

あの瞳に一目惚れしていたんだ。

小泉「そう…だったら」

アタシは苗木の手を取った。

苗木「え?」

小泉「アタシ、苗木のこと好きよ」

苗木「えっ!?」

小泉「苗木は困るかしら?それとも嫌…?」

年下相手に恋愛的な好意や、何かを期待する甘えを向けてはいけないと思っていたのに、それは今までだったらしたくないことのはずなのに
苗木には、それを全てぶつけてしまいたくなる。アタシの何もかもを晒したくなる。

嫌な女だな…アタシ。苗木の答えによっては、暫く立ち直れないかも知れない。こんな短期間の出会いなのに。

苗木「困らないし、嫌じゃないよ」

アタシの悪い予感を払拭するような、芯のある声で、苗木はそう言った。

苗木「小泉さんのこと…正直言うと気になるよ。でもまだ恋愛的な感じではないと思う」

苗木「だから今、こんな気持ちで小泉さんの気持ちに答えるのは失礼だと思うんだ」

苗木「だからボクの気持ちがはっきりするまでは待ってて欲しい」

会って数日だけど、苗木らしいと思う答えに安堵と寂しさを覚える。

年下なのに、しっかりし過ぎよ。でもだからかな?
苗木なら、こんなアタシの想いの重みを受け止めてくれそうだって、好きになっても良いかもって思い至らせた要因は。

小泉「無理に答えを出させようなんて考えてないから、安心して。そんな権利、アタシにはないもん」

小泉「待ってるよ。少なくとも、期待はしてもいいんでしょ?」

苗木「うん、ありがとう。小泉さん」

柔らかく、苗木が笑って答えてくれる。ドキドキは増したけど、モヤモヤは晴れていく。
心が一歩前進した気がする。

小泉「行きましょうか」

苗木「うん。このまま…手を繋いで行こうか」

嬉しいけど、今の曖昧な関係だと、生殺しにされてる気分ね。
でも、心臓はそれを喜ぶように弾んでる。ドキドキしてる。
いつか、恋人として手を繋げる日が来るといいな。
144 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/09 15:48:53.51 EmjjQHPV0 84/162
あれから一ヶ月程。何度かあの日のように二人で写真を撮りに出掛けたりして、交友を深めた。
苗木のお人好し、人の良さについ甘えてしまう。ダメだと思ってるのに、一緒にいたい気持ちが勝ってしまう。

そして、あの時の返答はまだもらっていない。普通なら脈無しで諦めるところよね。
無駄かも知れないけど、待ってしまう。苗木の口から“付き合えない”と聞くまでは、諦められない自分の往生際の悪さに辟易してしまう。

今日は苗木に今まで撮った写真を見せる約束で、アタシの部屋に来てもらうことになっている。

保管している写真を用意していると、個室に備え付けられたチャイムが鳴り響く。
慌ててドアに駆け寄って開いた。

苗木「お邪魔します」

どことなく緊張気味の苗木がそこに立っていた。

小泉「入って入って!」

喜び盛んで高揚しながら、苗木を部屋に招き入れる。

苗木「手ぶらじゃ悪いかなと思って、飲み物持って来たんだ。どうぞ」

小泉「わざわざいいのに。でもありがとう、頂きます」

苗木からジュースの入った袋を受け取る。

小泉「苗木は何飲む?」

苗木「えーと、じゃあタプクリアーで」

袋からタプクリアーを取って苗木に渡す。

小泉「じゃあ、座ってて。今写真出すから」

苗木「うん」

座りながら苗木は部屋を見渡す。

苗木「綺麗な写真が沢山貼ってある。流石、超高校級の写真家だね」

小泉「特にお気に入りなのは飾るの」

苗木「一番を収めるのって大変なんだろうな」

小泉「大変よ。時間の許される限りの挑戦でもあるからね」

写真の束を机に置いて、アタシも席につく。

小泉「何度だって失敗するし、逃してしまうこともある。その時納得しても、条件が変わってまた新しくこの瞬間!っていう時を待つのも楽しいよ」

苗木「この沢山の笑顔の写真に、そうした小泉さんの気持ちや笑顔も入ってるんだね」

アタシの笑顔も?それは考えたことなかったかも。
写真を撮る時のアタシの顔か……。

苗木「小泉さんの大切にしたいものが解る写真ばかりで、暖かくなる」

苗木「見せてもらって良かったよ」

苗木がアタシに笑顔を向ける。アタシはそれで暖かくなる。今まで見た笑顔の中で、愛しい笑顔。

小泉「隙あり!」

サッと構えて苗木の笑顔を撮る。
145 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/09 15:52:07.00 EmjjQHPV0 85/162
苗木「わっ!」

小泉「苗木の笑顔、頂いたよ」

苗木「不意打ちなんて酷いや」

小泉「可愛いからついね」

苗木「……可愛いは嬉しくないかな」

と、言いつつちょっと照れてるのがまた可愛いじゃない。

苗木「……小泉さん」

小泉「ん?」

写真を置いて、俯き気味に声を掛けられる。苗木から漂う空気が少し重い。
つられてアタシも息を飲んでから尋ね返す。

小泉「何?」

苗木「一ヶ月前の話なんだけど」

小泉「あ……」

もしかして、あの時の返事?
無いことにしてなかったんだ、苗木。律儀だなあ。
答えを聞くのがちょっと怖い。でも聞きたい。

小泉「それで…?」

苗木「ボクの気持ちも、小泉さんと同じだって…伝えたくて」

苗木「でも、だからどうしたいってのは思いつかないんだ。今みたいに二人で当てもなく写真を撮ったり、話したりするだけでも充分で、楽しい」

苗木「情けないこと言うけど、小泉さんはどうしたいか聴いて、ボクはそれに応えようと思う」

女の子に今後を任せるっていうのは、確かに情けないけど、でもそれってつまりーーーー
146 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/09 15:53:33.30 EmjjQHPV0 86/162
小泉「アタシは苗木が好き」

苗木「うん」

小泉「苗木は?はっきり聞いてないよ」

苗木が意思の強さに溢れた瞳でアタシを捕らえる。

苗木「小泉さんが好きだよ」

小泉「っ!!」

息が詰まりそうなくらいに、嬉しさで胸がが締め付けられる。
自分と同じ気持ちってことが、こんなに嬉しいものなんだって実感する。

小泉「アタシは苗木と付き合いたい」

小泉「付き合って欲しいの」

苗木「ボクでいいの?」

小泉「当たり前でしょ。悪かったら最初から言わないよ」

苗木「はは、それもそうだね」

嬉しい気持ちが止まらない。踊るような高揚感。

小泉「苗木…キスしていい?」

苗木「え?う……うん。…恥ずかしいな」

苗木の手に自分の手を重ねて、顔を近付ける。
苗木がぎゅっと目を閉じる。立場逆じゃないかしら?でも、苗木がスゴく可愛いから、どうでもいいか。

苗木「ん」

軽く唇が触れると、苗木の吐息が聞こえた。ヤバい…変な気分になってくる。

小泉「ごめん、苗木……アタシ今おかしいみたい」

苗木「え?」

驚く苗木の唇を自分の唇で塞ぐ。
経験がないから不安だけど、苗木の口内や唾液を味わうようにしながら、苗木の舌に自分の舌を絡めていく。

苗木「んんっ、う」

アタシの肩に苗木の手が、拒んでいるのか苦しいのか、判断のつかない力で押される。

小泉「はぁ…」

苗木「っ…小泉さん……」

互いの吐息が混じり合う。
こんなえーろえーろみたいなー、というのがありましたら、下5位まで良さ気なのを合わせたりします。
153 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/12 00:09:19.96 su9+y2D40 87/162
本編中断!罪木ちゃんの誕生日なので、スレ内カップル罪日で祝う!!
でもこれどっちかっていうと、日罪だぜ!!エロ?ないよ!
おめでとう!罪木ちゃん!!
日向「誕生日おめでとう、罪木!」

罪木「うゆっ!?おおお覚えててくれてたんですかぁ?」

日向「自分の恋人の誕生日だからな。覚えるよ」

罪木「ふゆぅ…誕生日を祝ってもらうなんて初めてですぅ!!嬉しいなあ!!」

日向「え?」

罪木「しかも日向さんに!幸せですぅ!」

日向(罪木の家庭事情も複雑だな)

日向「プレゼントはかなり悩んだけど、やっぱ罪木といえばこれかなってのを…」

罪木「わあ!包帯や絆創膏が沢山!ありがとう御座いますぅ!」

日向(他に罪木の興味ありそうなモノが解らないのがな…来年はもっとそこら辺チェックしとかないとな……)

罪木「……あのぅ……」

日向「どうした?罪木」

罪木「わ、わがまま言ってもいいですかぁ?」

日向「わがまま?なんだ?誕生日だし全然構わないぞ!」

罪木「じ、じゃあ、あの、抱き締めて…欲しいなあって…思っちゃったりして……」

日向「それがわがまま?」

罪木「え?はい」

日向「全然わがままでもなんでもないじゃないか」

罪木「ふぇえっ!?」

日向「ほら、来いよ。罪木」

罪木「えへ、えへへ…ふふふっ」

日向「どうしたんだよ、変な笑い方して」

罪木「幸せ過ぎて死んじゃいそうです」

日向「恋人の誕生日に恋人が死ぬのは嫌だな…」

罪木「じゃあ、死にません」

日向「そうしてくれ」

罪木「誕生日って良いものだったんですねぇ」

日向「これからは毎年俺が祝ってやる」

罪木「私、日向さんと一緒にいられるだけで、希望に溢れちゃうんです」

罪木「大好きです、日向さん」
155 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/12 13:26:18.30 su9+y2D40 88/162
吐息だけじゃなく、身体も混ざりあえば良いのに。

苗木の首筋に唇を寄せた。
アタシは苗木の首筋にもキスを施しながら、服の中へ手を潜り込ませて脇腹を撫でていく。

苗木「待って…!!小泉さ……いっ!?」

撫でていた脇腹に少し力を加えて、苗木の言葉を遮ってしまう。この行為を止めたくなかったから。
段々と下から上へと登って、鍛えてない薄い胸板や、小さな突起を弄ぶ。

苗木「っ????!!」

声を出さないように口元を手で覆う苗木に、加虐心が駆り立てられる。
もうアタシを誘っているとしか思えないその行動に、膨れた突起を軽く抓ってやる。

苗木「んぅっ」

小泉「ふふふっ」

抑えきれない声を漏らす苗木に満足して、アタシは自然と笑ってしまう。

身体が熱い。気持ちが昂ぶる。

その激情に従って、苗木の反応をさらに求めるように、下半身へと手を滑らせた。既に膨張したソレをズボン越しに指先で下から上へとなぞって、円を描くように掌で撫でる。

苗木「!!」

びくりと苗木の肩が揺れる。

小泉「硬くなってるね」

苗木「もう…これ以上は…」

涙を浮かべながら小刻みに震える苗木を見て、止めることなんてできない。
なんて最低なんだろう。解っているのに、やめたくない。

ファスナーに手を掛けて下ろして、その先に手を進める。熱く硬くなった苗木のソレに触れる。
苗木の身体からいえば、普通な大きさかなんじゃないかと思う。

苗木「!!」

擦り始めると、苗木は力が抜けたように大人しくなる。

苗木「あぅ…っ!は、ぁあっ…!!」

可愛い喘ぎが苗木から上がって、ますますそれに興奮を煽られる。
扱き続けると、尖端から先走りが垂れて来て、苗木の喘ぎも切羽詰まったモノに変わっていく。

苗木「う、ぅっ…んぅぁあっ、あ!っ」

小泉「わっ」

苗木のモノがビクビクと痙攣したと思った瞬間、アタシの手を苗木の精液が濡らす。それを実感すると、身体がぞくぞくとする程の恍惚感に満たされる。

小泉「これが…」

そのまま苗木の精子を舐めてみる。ほんの少し苦味を感じるけど、飲めなくもなさそうかな。でも今回はやめておくことにする。

小泉「気持ち良かったかな?」

苗木「……」

苗木に問い掛けてみるけど、呆然としていて答えてくれない。

いきなりこんなことされてショックだったかも知れない。というか普通はそうだよね…。暫くそっとしておいた方が良いのかな?

不安と罪悪感を抱きながら、精液を拭き取るために席を立つ。
勉強机の上のティッシュで手を拭いていると、背後から腕が伸びて、机との間に挟まれてしまう。

小泉「え?」

少し後ろを振り向くと、苗木がピッタリとアタシの後ろについていた。

小泉「苗木?」

苗木「女の子にここまでされたら…ボクだって男なんだ……甘くみられたまま大人しくしてないよ」
156 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/12 13:29:25.17 su9+y2D40 89/162
うなじの辺りに熱い吐息が掛かって、ぞくりとする。表情は解らないけど、いつもより低いトーンで囁く声にドキッとしてしまう。

小泉「ひぁっ!」

首筋を甘噛みされた感触に、声をあげてしまう。さっきの仕返し?理解が追いつかないで疑問符が次々浮かぶ中、太腿に焦らすような愛撫に背筋がそくりとする。
太腿から手は前へ移動して、アタシの秘部が優しい手つきでなぞられる。

小泉「んんっ」

苗木「膣、馴らすね?」

苗木は宣言してから、アタシの膣に指を侵入させる。さっき苗木に迫った時から既に濡れていたのか、くちゅっと粘液の音がする。

苗木「ボクの触ってる時からこうなってたのかな?あんなことしちゃうし、小泉さんって意外とえっちな人なんだね」

小泉「ふぁ、あっ、言わない、で…!」

苗木からの言葉攻めにまともな反論もできず、身体が熱く火照ってくる。
指が動かされる内に段々と下半身が疼きだす。指じゃ物足りない。
アタシ、苗木の言うとおり、えっちな女だったんだ…。

小泉「はぁ、苗木の…欲しいよぉ」

苗木「……ボクのあんまり大きくないから、満足させられるか解らないけど」

そう言いながら、苗木はソレをアタシに充てがう。胸に期待が膨らんでいく。

苗木「精一杯頑張るから」

小泉「うん」

ゆっくりとアタシの中に苗木が入ってくる。

小泉「くぅっ、はぁ!ぁあっ!」

納めきると、お腹の圧迫感が苦しいけど、同時に嬉しくもある。
苗木をアタシの中で感じる。脈打つ度に愛おしさが湧く。

苗木「いくよ」

ゆっくりと苗木が動き出すと、指では足りなかった分が満たされていく。
また首筋を甘噛みされ、苗木の手がブラウスの下から侵入してきて、胸をブラの上から揉みしだかれる。

小泉「ひゃうっ!?あっ!あぅ…っ!んんんっ!!」

苗木の動きが早くなるに連れて、声が高く、大きくなってしまう。恥ずかしいけど、抑えられない。

苗木「……ゴメン、小泉さん。膣でイクね」

小泉「え?そん、な…あっ!まっ……んあっ!あああ!??」

苗木の熱が注がれるのが解った。まさか膣に出されるなんて思わなかった。
これで何かあったら…どうしよう?

小泉「苗木…何で……?」

息が上がって途切れ途切れにだけど、尋ねる。

苗木「小泉さんがボクのが欲しいって言ったから」

小泉「あれは…」

挿入して欲しいという意味で、膣に出して欲しいって意味ではないんだけど…。

苗木「小泉さん、ボクまだまだ足りないんだ。小泉さんもまだイってないでしょ?」

小泉「え?」

苗木「だからもっと、小泉さんの膣でイかせて欲しいな」

またあの低いトーンの声で囁かれた後、苗木の動きが再開される。
157 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 09:31:28.62 o6vX7/NX0 90/162
小泉「う…そ?!あぁあっ!」

容赦無い律動に、少し怖くなる。でもそれが快感で、下半身の疼きに腰を自分からも動かしてしまう。

苗木「気持ち良いの?激しいの好きなんだ?」

苗木の言葉に羞恥を煽られながらも、それに頭が沸騰しそうな程の快感に襲われる。言葉攻めに感じるなんて、まるきり変態じゃない?アタシ。

小泉「はげし、の…ふ、あっ…好きぃ…」

苗木「素直で可愛いよ、小泉さん」

背後だから解らないけど、苗木が笑っているような気がする。
一際激しく突かれると、互いの肉を打つ音が響く。

小泉「ひぃっ!うあああっ!!」

身体が跳ねて、膣で苗木を締め付けてるのが解る。ぞわぞわと何かが迫る不安に身震いする。
その直ぐ後、弾けるような感覚が巡ると、背が仰け反って絶頂する。

小泉「なえ、ぎ!ぁあああああ!!」

苗木「? ? !!」

苗木の熱を再び受け入れる。気怠さに、机に身体を預けていると、苗木が耳元で悪魔のように囁く。

苗木「まだ終わってないよ」

その言葉に粟立つ。苗木の容姿のせいで侮ってた。もしかして絶倫って奴?

小泉「なえぎ…ちょっと、まっ、て……」

苗木「無理だよ」

短い返答の直後、容赦無くまたアタシの身体は揺らされる。
イったばかりで敏感になった身体は、自分の意思に関係なく、貪欲に刺激を拾っていく。
痛く感じるのに、それも不思議と気持ち良くて、脚がガクガクしてきて、頭もおかしくなりそう。

意識は半分どこかを彷徨っていて、自分の喘ぎ、淫らな水音に肉を打つ音は掻き消えて、苗木の吐息だけを耳が拾う。

苗木「小泉さん…出すからね」

小泉「ゃ、あぁああぁあっ!!」

意識が飛びそうな刺激と、吐き出される熱に、悲鳴の様な声を部屋に響かせる。流石に身体がもたない。
もうこれ以上ないことを願うアタシを他所に、苗木が恐ろしいことを口にする。

苗木「お尻の方ってどんな感じなのかな?」

その一言が泥々に沈みそうだった頭を覚まさせる。

小泉「それはダメ!」

苗木「小泉さんはやめてくれなかったよね」

小泉「っ!」

最初に苗木が拒んだのを、無理矢理ことに及んだのは確かにアタシ。

小泉「……」

苗木「ゴメン」

ゆっくりと周りを解すような動きの後、指が中に入れられる。
異物感に脂汗が流れる。でも、段々と
それが気持ちいいと思えてくる。
お尻で感じるなんて屈辱的なはずなのに…でも癖になりそうなのが怖い。
158 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 09:38:18.91 o6vX7/NX0 91/162
苗木「力抜いてね」

小泉「…うん」

深呼吸をして、受け入れる心構えをする。
押し拡げられるのが解る。そこに指とは違う質量のモノが挿れられる。

小泉「う、ふぅ」

アナルの挿入だと、腰が圧迫されているように感じる。苗木がゆっくりと腰を動かし始める。
苦しいけど、後ろに引かれた時、圧迫感からの開放感が堪らなく気持ちがいい。圧迫と開放の繰り返しの快感で、溺れそうになる。

小泉「あっ、やだぁ…きもちぃぃ」

苗木「締め付けが少しキツいけど、ボクも気持ち良いよ、小泉さん」

ただでさえ腰砕けになる手前なのに、耳を甘噛みされて、また脚に力が入らなくなる。自分の喘ぎが限界で切迫しているのが解る。

小泉「あぐっ、ふぅう、あっ、はあっ」

苗木「これで最後だよ」

苗木はそう言うと、アタシの中で四度目を放った。

小泉「くぅ、ああぁあっ!!」

身体と意識の限界に、自分の絶叫を最後に、視界も意識も真っ暗な闇に落ちた。
ーーーーーーーーー
小泉「……?」

いつの間に寝てたんだろう?

ぼんやりとした思考ながらも、自分が
いつ寝たのか脳に検索を掛けていた。

ん?寝た覚えがない。あれ?アタシ気を失ったんだったっけ?
そうだ…苗木…苗木!!

小泉「苗木っ!?ぎっ!!???ええ?何???」

苗木「だ、大丈夫?」

勢い良く起き上がると、腰に重い鈍痛に驚く。傍らから心配そうな顔で苗木がアタシの顔を覗き込んで来た。

小泉「居たの?」

苗木「放っておけないよ…ボクが無茶した所為だから」

ベッドの上ってことは、苗木が運んだの?

小泉「苗木だけを責められないよ。元はアタシが苗木に無理矢理迫ったからだしね」

苗木「抑えられないでゴメン」

小泉「そういえば、あんたって絶倫?」

苗木「えっと…どうかな?」

小泉「どうかなっていうか、そうでしょ」

しかもなんで頬染めながら言うのよ。さっきまでの攻め具合はなんだったのよ!?照れる基準がおかしくない?!
159 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 09:39:34.82 o6vX7/NX0 92/162
苗木「……自分でしても…一回だよ」

顔を覆いながら自分のオ○ニー事情を告白される。というか、一回なの?じゃあ、何でさっきはあんなに?

小泉「本当に?」

苗木「本当だよ。あ、さっきのは何か…理性が飛んじゃってて…その所為かな?」

苗木「身体大丈夫?」

腑に落ちないけど、一先ず置いておこう。

小泉「腰が重いくらいかな…生理かと思っちゃった…よ……」

慌てて布団を剥ぎ取って、自分の下半身をみる。あのまま気を失ってしまったなら、性交後のままになってるんじゃないかと心配になった。

苗木「あ、できる限りで掻き出しといたんだけど、後できちんとお風呂でした方がいいと思う」

小泉「……ありがとう」

だからなんで変なところで冷静なのよ、こいつ。

小泉「はぁ、とんでもない初体験だったわ」

苗木「まさかボクもこんなことになるとは思わなかったよ」

小泉「あんたを身体で感じられて嬉しかった…でも今度は」

小泉「あんたの瞳を見ながらが…いいな」

苗木「え?」

苗木は首を傾げてきょとんとする。

小泉「アタシ、あんたの瞳に一目惚れしたんだよ」

苗木「そうなの?」

小泉「だから、見られたい。見て欲しいの」

苗木の瞳を見つめながら、顔を近付けて、鼻先でキスをする。
苗木の幼い顔立ちの男らしい顔付きに変わって、アタシが一番に好きになったあの意思の強さを感じる瞳でみつめられた。

苗木「これから先、小泉さんを大事にするから」

小泉「今日みたいな無理は勘弁ね」

苗木「うん」

小泉「これから宜しくね、苗木」

苗木「こちらこそ、宜しく。小泉さん」

一度笑あってから、触れ合わせるだけのキスをした。
ーーーーーーーーー
苗木「写真増えたね」

小泉「うん。それだけ苗木と過ごした時間も多いってことだよね」

机に溢れた写真を眺めながら、二人で思い出に浸る。
苗木と過ごすと、楽しいことばかりで、カメラに収めたい場面が沢山あった。ほんの一部しかないのが悔しい位。

苗木「まだまだ増やして行こう、二人の時間と写真」

小泉「もちろんだよ」

苗木は相変わらず、アタシより少し小さい。成長がとまってるのかしら?
苗木は気にしてる節があるけど、可愛いからいいじゃない。
そんな見た目には可愛いのに、侮ると
驚かされることが多々ある苗木だけど、そんな苗木が大好きよ。
160 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 09:51:26.82 o6vX7/NX0 93/162
苗木編終了!
したいことと、安価内容から大分離れたエロになってしまった…御免なさい
予定では小泉ちゃんがくぱぁしながら「苗木のおちんちんをここに入れるんだよ」的なセリフ言わせたかったはずなんだよ!どこいった!!

次の恋人いきます。
次の恋人安価下(女のみ)
付き合うきっかけをその2つ下

161 : VIPに… – 2014/05/13 09:53:55.40 y0UgUJc/o 94/162
江ノ島
163 : VIPに… – 2014/05/13 10:45:27.24 TZaY0YFDO 95/162
いつも男子の事注意したりして見下しているけど、女子もHな事ばかり考える性欲の塊だという事
そして小泉もそんな牝の一匹にだという事を自覚させ、絶望させるために江ノ島が小泉にアタック

164 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 18:03:33.97 o6vX7/NX0 96/162
アタシには恋人がいる。名前は江ノ島盾子。超高校級のギャルと呼ばれ、読者モデルとして活躍していて、女子からの支持を主に多く受けている。
そんな華々しい舞台に立つ彼女は、恐ろしく人を魅了、洗脳する能力と、革命を起こすほどのを知略を備えている。
ギャル、モデルなんて域を超越した存在。
アタシはそう、彼女を前述した恋人と呼ぶには相応しくない。何故なら、アタシは彼女の奴隷であるべきで、彼女を御主人様と呼ぶ方が正しい。これは、自分の身を捧げ続ける雌犬の話。
ーーーーーーーーー
小泉「あ、いた!ちょっと左右田!あんたまだ提出物届けてないでしょ?!」

左右田「あー…忘れてたわ。メンドクセー」

小泉「男子全員が未提出ってどういうことよ!だらしないわね!」

左右田「小泉が一番メンドクセー」

小泉「何!?」

左右田「何でもねーよ!!」

明日までの提出物が男子全員提出されていないらしく、一人一人に声を掛けて回っていた。何で男ってギリギリになっても動かないのかしら?

小泉「とにかく、きちんと明日提出しとくのよ!」

左右田「だーっ!解ったっての!」

立ち上がってそそくさと左右田は逃げていく。アタシだって言いたくないけど、言われる前にやらないのが悪いのよ。

小泉「たくもうっ!」

大きく息を吐いて教室に戻ろうとした時、金髪のツインテールで、派手な格好をした女の子と目があった。あれは確か、下級生の子だったわね。

江ノ島「いっつも怒ってますよねー、小泉先輩」

小泉「え?アタシのこと知ってるの?」

江ノ島「もっちろんですってー!アタシ、江ノ島盾子!モデルやってまーす!」

小泉「ああ、モデルなんだ」

アタシはメディア向きのカメラマンではないから、モデルの彼女がアタシを知っていることに少し驚いた。
超高校級と呼ばれる面々が集められたその中に、アタシも加えられている訳だから、知られていても不思議ではないのだけどーー
まあ、知ってくれていることは素直に嬉しい。

それにしてもモデルか、確かに顔もスタイルも抜群に良い。胸、分けてくれないかな。

江ノ島「そ!だから、先輩にいつか写真撮ってもらいたいので、お近付きになれたらと思いましてぇ」

ノリの軽さに調子が狂いそうだけど、悪い子ではなさそう?

江ノ島「そういえば先輩、いつも男に怒ってばっかですよね?男キライなの?」

小泉「うーん…キライ…とは違うかな」

小泉「目についたり、気になったところが許せないだけなんだと思うんだけど」

突然何故そんなことを訊くのか解らなかったけど、とりあえず自分の中でこれじゃないかと思う答えを出しておく。

江ノ島「ふーん?じゃあ、別に男がキライで、女にしか目がいかないって訳じゃないんだ?」

小泉「……何でそんな話をアタシに振るの?」

悪い子ではなさそうだと思っていたけど、何だか妙な空気になってきた。
開け広げて話す内容じゃないよ。

江ノ島「んー?他意はないよ?」

目を細めて笑う江ノ島さんから、不穏な気配を感じて、気持ちの悪い汗がぶわっと湧いた。
でも次の瞬間にはそれが幻だったかのように、江ノ島さんの表情が明るくなった。
165 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 18:09:16.65 o6vX7/NX0 97/162
江ノ島「自分から振っといてなんですけどぉ、その話は置いておいてぇ、アタシの写真撮ってくれません?」

小泉「ぅえ?」

その様変わりに面食らってしまって、間の抜けた声が出てしまう。
写真を自ら進んで撮って欲しいだなんて、記念撮影位でしかなかなか言われないし、チャンスではあるんだけどーー
この子に近付いていいのか解らない。さっきの表情が脳裏に焼き付いていて、警戒してしまう。

江ノ島「どしたの?先輩」

きょとんとする今の彼女に、あの不穏な陰は見えない。それが逆に怖い。
でも、今判断するより、次会った時に見極めればいいか。その方が確実よね。

小泉「良いよ。いつなら空いてる?」

江ノ島「本当!ラッキー!じゃあ放課後どうです?」

小泉「今日?」

江ノ島「うんうん!」

まさか今日と言われるとは思わなかった。適当に今日は断ればいいんだろうけど、どうしようかな。

小泉「……解った。良いよ。場所はどうしよっか?」

江ノ島「アタシの部屋なんてどお?」

小泉「解った。じゃあ、また放課後ここでの待ち合わせで良い?」

江ノ島「うん!やったー!小泉先輩に写真撮ってもらえるなんて最高じゃーんっ!」

無邪気にはしゃぐ江ノ島さんに、さっきの疑心が少し薄らいだ。多分思い過ごしよ。だから、大丈夫。
そう言い聞かせてから、江ノ島さんと分かれた。
ーーーーーーーーー
江ノ島「せんぱーい!よろしくお願いしまーす!」

小泉「待たせてゴメンね」

江ノ島「気にしてないですよ!お願いしたのあたしですからー」

ニコニコと笑ってピースする江ノ島さんを見てホッとする。変に悩んだ自分が馬鹿らしくなる。

小泉「じゃあ、案内してくれる?」

江ノ島「いきましょいきましょ!こちらでーす!」

明るい声を辺りに響かせる、江ノ島さんの案内で、後ろを着いて行く。
後ろ姿のラインも綺麗だなぁ。なんだか同じ女として恥ずかしくなっちゃうよ。

江ノ島「先輩は彼氏います?」

小泉「え?い、いないよ!」

突然の質問に慌てて答える。彼氏が居たことなんてない。好きになっても告白する勇気がなくて、いつも勝手に終わってしまって、後悔することが多い。
だから、男がキライな訳ではない。

小泉「江ノ島さんはいる…よね」

江ノ島「いるいる!あたしの生涯一人きりの男の子!」

江ノ島は全身を楽しそうに揺らし始めた。
一人きり?意外。
モデルだから吐いて捨てるほどの恋をしているんじゃないかと思っていたけど、そうじゃないのね。決めつけて御免なさい、江ノ島さん。
申し訳ない気持ちになり、心の中で反省して謝罪する。

江ノ島「恋しないなんて勿体無いよ?先輩」

小泉「片想いだけならしてるんだけどね」

江ノ島「あ、そぉなんだ!」

そうこう話しているうちに、江ノ島さんは部屋の前で足を止めた。鍵を解錠してドアを開くと、アタシを振り返る。

江ノ島「さーさー、上がって先輩!」

江ノ島さんに促されるままに部屋に入る。
そこで目にした彼女の部屋に、違和感を覚えた。
166 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 18:11:10.61 o6vX7/NX0 98/162
ギャルらしい派手な装飾はまだしも、机の上に大量の紙束と、三台のパソコン、棚や床には組み掛けの機器や工具が散乱していた。

小泉「本当にここ、江ノ島さんの部屋?」

江ノ島「そうだよー。散らかっててゴメンねー?」

そういう江ノ島さんはいきなり、アタシの腕を掴んで部屋の奥へ進んでいく。心臓がどくんと大きく警告を促すように跳ね上がる。

小泉「痛い!江ノ島さ…わっ!!」

柔らかい衝撃の後、影が差して体が沈み込むのを感じた。

小泉「え?」

目を開くと、江ノ島さんの顔があって、天井も見える。もしかしてこれはベッドに押し倒されてるの?

江ノ島「カメラ邪魔だからのけるね?」

小泉「え?え?」

混乱を極めていて、カメラを取り上げられるのにも呆然としてしまう。

小泉「待って!何するの!」

カメラを取り返そうとして腕を伸ばすけど、肩を抑えこまれて、それを阻止されてしまう。

小泉「痛っ!」

恐怖心で体が冷えていくのを感じる。何がどうして今、アタシは江ノ島さんに押し倒されてるの?

江ノ島「その顔、とっても素敵だわぁ…先輩」

江ノ島さんは恍惚とした表情で、舌舐めずりをして言い放った。

何?これ?
思考が追いつかないーー

小泉「なんなのよ!これ!」

思考できないなりに、真っ先に浮かんだ言葉で必死で訴えた。声に出さないと、余計に怖くなってしまう。

そんなアタシに、江ノ島さんはにこりと笑った。今の状況なんて何でもないような笑顔で。当然なんだという笑顔で。

江ノ島「先輩って、ムッツリでしょ?えっちなこと考えるの大っ好きな癖に、そういうのキライって言っちゃうタイプ」

小泉「え?」

江ノ島「本当に?好きな男のこと思い浮かべながらオ○ニーしてるんじゃないの?」

どきりとした。当たってる。
そういう思考に耽っていると、下半身の疼きに、つい自分を慰めてしまう。

江ノ島「卑らしいこと考えちゃう自分が一番卑らしくて、恥ずかしいのを誤魔化したくて、男に当たってるんじゃないのー?」

体の熱が全部、顔に送られているんじゃないかという位、顔が熱い。
アタシの反応を楽しむように、江ノ島さんは怪しい眼光を湛えながら、口の端を吊り上げて笑った。
一気に顔の熱が引く。恐怖と焦燥感に、肩から脳に掛けてぞわぞわとしたモノが走り抜けた。

小泉「ひっ!」

突然、下着越しに秘部を撫でられているのが解った。

江ノ島「男にこういうこと、本当はされたいんでしょ?ちんこでガンガン突かれたくない?指より断然気持ちいいよ?」

そう言いながら、割れ目を擦って刺激される。

小泉「ふ、あ」

緩急をつけた刺激に、下半身が疼き出して身を捩らせてしまう。

解らない。何がしたいの?
クスクスと笑う江ノ島が、何を考えてこんなことをしているのか理解できずに、言葉を失って身体を震わせる。

江ノ島「人間は欲に忠実が一番だよ。好きなのに、否定してたら損だよ」
167 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/13 18:13:18.37 o6vX7/NX0 99/162
江ノ島「ほら、濡れてるよ?気持ちいいでしょ?」

江ノ島さんの言葉に目を見開く。摩擦されると、下着と秘部の間にぬるぬるとした感覚と、微かに粘度のある水音が聞こえた。

江ノ島「このまま、あたしがあんたを気持ちよくしてあげようか?」

江ノ島「それとも、いつも自分でしてるようにしてるとこ、あたしが観ててあげようか?どっちがいい?」

江ノ島さんの手は休むことなくアタシを攻め立てる。どうしたいか?そんなの答えたくない。
首をゆるゆると振って答えることを拒否する。

江ノ島「じゃあやめた」

一切の興味を無くしたように、江ノ島さんの表情が塗り変わる。その様変わりに不安感が押し寄せて、見離されたような気分になる。

江ノ島「先輩帰ってくれます?」

小泉「え?」

何故そこにアタシが居るのか?そう言いた気な目で江ノ島さんがアタシを見る。さっきまでのことを、まるで始めから無かったような様子で。

小泉「江ノ島さん…?」

江ノ島さんがため息を吐く。もうアタシの問い掛けに、これ以上答えることは何もないと、そう表しているようだった。
何故かそれに胸がざわついて、スゴく嫌なことのように思えて、体を起こして江ノ島さんに縋り付いた。

小泉「ゴメンなさい!アタシに、江ノ島さんのしたいようにしても良いから!!」

口をついて出た言葉に、自分でも驚く。今の自分、何かがおかしい?

江ノ島「だったら観ててあげるから、一人で勝手に気持ち良くなって、さっさと帰って下さい」

アタシは黙って何度も頷く。それから、下着の中に手を入れて、指を秘部へ挿入する。
江ノ島さん撫でられていた時、既に濡れていたから、あまり苦もなく受け入れた。

小泉「んっ」

江ノ島さんの視線が恥ずかしくて、始めは抑え気味に動かしていたけど、身体が火照ると、緩やかな動きでは物足りなくなってきて、自分の感じるポイントを擦りあげる。

小泉「くぅっ…ふあぁっ、んうぅうっ」

そこで恥じらいの枷が外れてしまい、一人で得る快感に没頭して、指を激しく動かしてぐちゅぐちゅと音を立てて喘ぐ。

江ノ島さんは言った。“人間は欲に忠実が一番。好きなのに、否定してたら損だ”って…アタシって淫乱なのかな?
好きな男のこと考えてオ○ニーって変態なのかな?
一人で気持ち良くなるの好きじゃダメなのかな?

色々と浮かぶ思考は、やがて昇ってくる快感に揉み消されてしまう。

小泉「? ? っあああっ!!」

江ノ島さんに観られながら、江ノ島さんのベッドの上で、アタシは達した。
169 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/16 21:54:17.27 XNCxeqBD0 100/162
江ノ島「おっはよー!先輩!」

小泉「え?!」

飛び抜けに明るい声に振り返った。
アタシの後ろに江ノ島さんがいた。

小泉「何?」

昨日の一件で緊張しながら、江ノ島さんに問いかけた。

江ノ島「あっれー?昨日の覚えてないのぉ?」

小泉「昨日の…」

忘れる訳がない。しかもアタシは承諾したんだ。
江ノ島さんの恋人兼、犬になること。

ーーーー

江ノ島「気持ち良さそうだったね、先輩」

小泉「はぁ……はぁ……」

肩で息をするアタシに、にこりと笑いかける江ノ島さんに、またぞわりとする。さっきあんなに興味の失せた顔してたのに。

江ノ島「これからさぁ、あんたに色んな快楽を教え込ませてあげようと思うんだけど」

江ノ島「アタシの恋人兼、犬にならない?」

どういうこと?江ノ島さんには彼氏がいるんじゃなかったの?

小泉「どういう、こと?」

江ノ島「そのままの意味だよ?」

江ノ島「なってくれたら、アタシがさっきやった続きを今度したげるよ」

江ノ島「どう?」

にやりと笑う江ノ島さんの顔は、アタシがイエスと答えるという、絶対的な自信があるように見えた。
江ノ島さんに嫌われたくない。何故かそんな使命感のような焦燥に駆られて、アタシは答える。

小泉「……なります」

アタシの返答に、満足気に江ノ島さんはアタシの頭を撫でた。

江ノ島「んー!好い子ね!」

ーーーー

これがことの成り行き。
それで、今ここにいるのは何でなの?

江ノ島「さっそくだけど、連れションしましょ」

小泉「え?」

江ノ島「ほらほら、早く!」

困惑するアタシを無視して、江ノ島さんは腕を引いてどんどん突き進んで行く。

小泉「ま、待って!いったい何なの?」

江ノ島「言ったでしょ?色んな快楽を教え込んであげるって」

小泉「!!」

そして、連れられたトイレに押し込まれて、江ノ島さんは後ろ手にドアと鍵を閉めた。

小泉「……何、するの?」

ドクドク、じくじくと、胸が痛い。

江ノ島「んー?これ、なーんだ」

小さい俵型の玩具を取り出して、アタシの前に突き出した。これって…?

小泉「何?」

江ノ島「うがっ!?ローター知らないの!?」
170 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/16 21:58:43.90 XNCxeqBD0 101/162
小泉「見るのは初めて…これがそうなの?」

まじまじとそれを見つめてしまう。

江ノ島「そ、これを先輩の膣に挿入して、今日一日を過ごしてもらいます!!」

小泉「は?」

ローターを挿入したまま過ごせなんてこと、現実に実行しろと言われるなんて思わなかった。しかも女の子から。

江ノ島「は?じゃねーよ。あんたはあたしのワンちゃんなんだから、命令に従えば良いの」

小泉「……解ったわ」

険を露わにする江ノ島さんにビクッとしてしまう。昨日のあのアタシへの興味を無くした目で、あの目が嫌で、自然とそれを回避しようと頭が働く。

江ノ島「自由時間はここに来てね。ローションを塗り直すから」

小泉「なんで?」

江ノ島「乾いてただただ苦痛になるだけだけど、良いの?そっちのがお好み?」

小泉「い、嫌!!」

江ノ島「でしょー?」

にっこりと江ノ島さんは笑って、トイレの蓋を閉めて、アタシを座らせた。

江ノ島「さー、パンツ下ろして脚開いてー」

アタシは躊躇して踏み切れないでいると、江ノ島さんはスカートに手をいれて、強引にアタシの下着を下ろした。

小泉「やっ!?ちょっと…!!」

江ノ島「ちんたらしてんじゃねーよ。ガバーっとやれば恥ずかしさもマシでしょーが」

今のアタシはきっと、血の気の無い酷い顔をしているに違いない。
そんなのはお構いなしに、江ノ島さんはアタシの脚の間に顔を寄せた。

小泉「何してるの!!??」

驚きと恥ずかしさで声が大きくなる。

江ノ島「馴らしたげんの!ローターそのまま挿入されたい?したげるよん?」

江ノ島さんの瞳が暗く、淀んでいく。口元と声色だけ笑っていることに戦慄が走る。江ノ島さんが考えていることが解らない。この子は何者なの?

小泉「ぅあっ!?」

頭が恐怖と疑問符で埋め付くされようとしているところに、秘部に何かに撫でられる感触に身体が震えた。
171 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/16 22:00:26.15 XNCxeqBD0 102/162
小泉「え?」

下を向くと、江ノ島さんがアタシの股の間に顔を埋めていた。

小泉「江ノし…ひっ!っ!!」

生温かくて柔らかい感触が膣に入ってそれに膣を撫でられる。

これってもしかして舐められてるの?

小泉「うゃ、ぅんんっ」

柔らかい感触がもどかしくて、腰を動かしてしまう。

江ノ島「先輩ったら、いんらーん♪お汁出てきて準備万端ねー!」

くすくすと笑いながら、ローターを舌で艶めかしく舐めてからローションをローターに塗って、それをアタシに充がうと、ゆっくりと挿入した。

小泉「っ∽∽∽∽!」

硬い異物感に苦悶して、自然と深呼吸してしまう。
なんでこんなことしてるんだっけ?頭の片隅でそもそもの成り行きについて浮かぶ。それを考えようとしていると、江ノ島さんが何かを取り出した。

江ノ島「じゃあ、スイッチ押しまーす!」

カチッという音の後、アタシの中でローターの振動が始まってしまう。

小泉「ひっ…いぃ、あ!」

微弱な振動にも関わらず、アタシの身体はその振動を過敏に拾って感じてしまう。
これを一日?無理だよ…ただでさえ今も立ち上がれそうにないのにーー

江ノ島「そうそう、あんた女子には下の名前で呼んでるでしょ?あたしも今度からそれで良いから」

小泉「ふ、ぁ?」

不明瞭な声と、目で必死に江ノ島さんに問いかけた。

江ノ島「その方が良いでしょ?変に周りが、あたしに対する接し方を意識されるよりは」

それは気にするべきことなのかは解らないけど、とりあえず反論などするよりは従った方がいいと踏んで、何度も頷く。

江ノ島「好い子だね、真昼」

優しい声音でアタシの名前を呼ぶと、額にキスをされた。
その仕草や声に、胸が締め付けられた
。それはさっきまでの疑心暗鬼な悪いモノではなくてーーーーーどうして?

江ノ島「ほらほら立って立って!」

にんまりと笑って立ち上がった江ノ島さんは、アタシの手をとって立ち上がらせる。

小泉「あぁあっ!擦れ、ちゃうぅ!」

動くと中のローターが擦れて身体が跳ねて、脚がガクガクしてしまう。

江ノ島「あらー、えらく敏感ねー。残念なお姉ちゃんも敏感だったけど、それ以上かもね」

え?お姉ちゃん?
もしかして、こんなことを自分のお姉さん相手にもしてるの?

江ノ島「仕方ないなー…午前中だけで許したげるわ。あたしってば優しいー!!」

午前中だけでも3時間じゃない!?こんなの持たない!
でも反論の言葉が出てくることはなかった。言えなかった。あの使命感の様な感情が邪魔をする。

江ノ島「さーて、HR始まるし、行こうか!」

小泉「∽∽∽∽っ」

何とか立ち上がって江ノ島さんに支えられながら歩き出す。
まともな歩き方ができているのかが不安で仕方ない。そろそろとした動きで、それでも何とか教室まで来れた。
HRの時間はギリギリで、息つく間もなく、席に着いた。
172 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/16 22:05:16.59 XNCxeqBD0 103/162
罪木「あのぅ…小泉さん」

小泉「な、に?」

HRが終わって、机に突っ伏しているところに、蜜柑ちゃんが心配そうな表情で声を掛けて来た。

罪木「具合悪そうですけど、体調がお悪いんですかぁ?ほ、保健室行きますか?」

よりにもよって罪木ちゃんに声を掛けられるなんて、ヤバい。余り喋ると変な声が出そうなのに。

小泉「大丈夫だよ!」

早口にそう言って無理矢理笑顔を作って見せたけど、罪木ちゃんのことだから、バレない保証はない。

罪木「だ、大丈夫じゃなさそうですよぅ!顔赤いですし、脂汗まで……!!」

あたふたとしながらアタシを気遣ってくれる蜜柑ちゃん。でもこれを乗り切らないといけないんだろうな…

小泉「大丈夫だから…ダメな時は…お願い…するから」

罪木「……わ、解りましたぁ……」

歯切れの悪さが大丈夫ではないことを物語ってはいるけど、蜜柑ちゃんはしゅんとしながら引き下がった。
いつもならあり難いところなんだけど、御免ね、蜜柑ちゃん。

そして、自分の身体に変化に気づく。さっきよりも段々と気持ちよくなってきてる。
身体が小刻みに震える。どうしよう。
色んなモノでぐるぐると思考が乱れている中、先生が教室に入ってくる。
兎に角、この一時間を乗り切ることに集中しないと…。

そう思えば思う程、ローターの振動を意識してしまう。

小泉「んんんっ」

微かに声が漏れてしまう。みんなが居るのに、感じてしまう。自分一人がいま、性的な行為に快感を得ているのだと考えると、良からぬ興奮も、同時に得ていた。
否定的になったところで、人間は快楽的なことに逆らえないのかも知れない。
江ノ島さんの言う通り損なのかもしれない。でもだからといって、今声を出すことはしないようにしないと…

黒板と先生の話を聞こうとしても抜けていく。ノートをとる手も震えて、文字はミミズが這ったようにふにゃふにゃしてる。
視界が明滅して、ぞくぞくとした感覚が背筋に走った。

小泉「ぃっ!」

背が仰け反った後、ガンッという音を聞いた後、アタシの意識はプツリと途絶えた。
174 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/16 23:22:34.56 XNCxeqBD0 104/162
小泉「え!?」

見知らぬ場所で目覚めて困惑した。
ガバっと身を起こすと、周りはカーテンで締め切られていて、消毒液なんかの匂いに満ちていた。
もしかして、保健室?

あの後自分がどうなったのか解らなくて青ざめる。
中の振動を感じない…それが意味することはつまり…え?嘘っ!?

アタシの心臓がショック死を引き起こすんじゃないかという程大きく鳴り響く。不安でベッドから勢い良く飛び下りたところでカーテンが開いた。

小泉「!!」

そこで鉢合わせたの蜜柑ちゃんだった。今この場に居るということは、ローターを取り出した可能性が高いのは蜜柑ちゃん…
クラスメイトに授業中に変態行為に及んでたなんて知られたら、生きてけない……。

罪木「あ、良かったぁ!小泉さん…そのぅ……あの、か、身体…大丈夫です…か?」

聴きにくそうに、若干目もチラチラと逸らしながら聴いてくる辺り、これはもう知られてる…間違いない。

小泉「えっと…その……見た?」

無意味な抵抗だと解っていながらも、歯切れ悪く尋ねる。

罪木「……はい」

終わった。鉛がズンとのし掛かるような重さを全身に感じた。絶望感が渦巻いてきて、気持ちが悪くなってくる。

罪木「えっと、でも、ですね…見たのも、気付いてるのも、私だけなのでぇ……安心…して下さい」

まだそれなら被害は最小限と言えるかも知れないけど、そんなの問題じゃない。知られたことそのものが問題よ。
もう口を動かす気力が完全に失せてしまって棒立ちになる。
動きたくない。教室に戻りたくない。戻れない。

罪木「でも、どうしてローターなんか…?」

聴かないでよ。
元は江ノ島さんの所為だから、蜜柑ちゃんは悪くないのに、蜜柑ちゃんに対する理不尽な怒りが湧いてしまう。
叫び出したい衝動に、口を開いたところで、保健室の扉が壊れそうな音を立てながら開く音に二人でビックリする。

江ノ島「その犯人あったしなのよねーん!!」

小泉「盾子ちゃん?!」

罪木「はわわわっ!?どどどどなたですかあぁぁっ!?」

驚きの余りか、蜜柑ちゃんがアタシに飛びついてきた。

小泉「何でここに!?」

江ノ島「ローターに盗聴器つけてるからだよん!でも作動中はあんまり聴こえないんだけどねぇ」

罪木「もしかして、私が出した時突然止まったのって…」

江ノ島「あたしが止めたから。改造して遠隔範囲広げてるからね」

小泉「……」

もう江ノ島さんのすることが滅茶苦茶で絶句してしまう。

江ノ島「スイッチ切ったり入れたりも楽しそうだったんだけどー、あえて
入れっ放しにしてみたんだけど、イっちゃったね!飛ばし過ぎちゃった!」

ケラケラと笑う江ノ島さんを見て、蜜柑ちゃんが恐怖からか震え出した。

江ノ島「ねぇ、そこのドジっ子保険委員さん」

罪木「ふゆっ!?」

突然の名指しで蜜柑ちゃんが硬直する。

江ノ島「あんたも気持ちいいこと、しない?」

ねっとりとした瞳で、女を匂わす貌で、江ノ島さんは蜜柑ちゃんを誘う。

小泉「盾子ちゃん!!蜜柑ちゃんを巻き込まないで!」

蜜柑ちゃんは断ることが苦手な子だから、江ノ島さんが無理を通せば、絶対納得しないままに首を縦に振ってしまう。
そうなったら、アタシが巻き込んだようなもの。それは避けたい。
175 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/16 23:23:36.09 XNCxeqBD0 105/162
江ノ島「なんでー?仲間は多いに越したことないっしょ?」

高らかにヒールを踏み鳴らしながら、江ノ島さんは蜜柑ちゃんに詰め寄った。

罪木「ひっ!」

引き攣った悲鳴を上げる蜜柑ちゃんに、江ノ島さんがにこりと笑ってからアタシを振り向いた。

江ノ島「先輩、この子とレズプレイしちゃおうか!」

罪木「ひゃわわわっ!?」

小泉「それは無理だよ!やめてよ!」

江ノ島「あー?」

アタシの拒否に、江ノ島さんの表情が曇る。次の瞬間、江ノ島さんは蜜柑ちゃんの胸を力いっぱい揉みしだいた。

罪木「ひゃううぅうぅ!!」

表情から痛みで上げた声だと解る。

小泉「ちょっと!!」

アタシの制止を無視して、江ノ島さんは乱暴に蜜柑ちゃんの胸を揉み続ける。

江ノ島「こーんなエロい身体してんだし、エロいこと大好きそうな顔してんじゃん?ね、もっとエロいことして欲しくない?あたしじゃなくて、相手は小泉先輩だけど」

罪木「あふぅ…」

蜜柑ちゃんの耳元で囁く声が蠱惑的で、蜜柑ちゃんの目が蕩ける。何故かアタシまでぞくりとしてしまう魅力があった。

江ノ島「んふっ♪どうする?」

罪木「お願い…しますぅ」

小泉「……」

江ノ島さんが勝ち誇った顔をアタシに向けて、無邪気な笑顔で言い放った。

江ノ島「さ、始めましょ!」
安価下でプレイ選択
1.罪木と具合わせでアナルにローター
2.ペニバンでずっこんばっこん
3.双頭バイブで罪木とぬちゃぬちゃ
4.数珠繋ぎで罪木にクンニ、江ノ島にペニバンで攻められ

4以外は盾子ちゃん不参加
2は安価のコンマで判定。偶数で小泉受けで、奇数で攻め。
176 : VIPに… – 2014/05/16 23:24:35.21 Dmaui33X0 106/162
4
179 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 21:31:27.86 ueVTEv+v0 107/162
江ノ島「さぁて、先輩はー、朝にアタシがしたみたいに、そこのおっぱいさんにクンニしたげてね」

罪木「お、おっぱいさん!?」

江ノ島「で、先輩はあたしがペニバンでたぁっっぷり…愛してあげるからね」

江ノ島「先に二人で始めててよ。偽ちん着けるから」

アタシと蜜柑ちゃんはベッドに上がって、微妙な空気のなか向き合った。

罪木「ふゆぅ…性器も口も注いでおきたいところなんですけどぉ…」

小泉「多分無理じゃないかな…」

罪木「あ、えとえと…よ、よろしくお願いしますぅ」

小泉「あ、うん。こちらこそ」

お見合いのような空気で更に気恥ずかしくなる。

小泉「脱がしちゃっても大丈夫かな?」

罪木「うゆぅ…ど、どうぞぉ」

顔を真っ赤にしながら頷く蜜柑ちゃんの服に手を掛けて、肌を露わにしていく。何だろう、脱がすの楽しいな。

脱がすと、余り健康そうには見えない白い肌と、サイズがあってないのか、ブラで窮屈そうにしている大きな胸が現れる。
着痩せするのかな?こんなに大きかったんだ…。

小泉「ブラ、外してくれる?」

罪木「はい…ドキドキしちゃいますねぇ……」

蜜柑ちゃんはおずおずとしながらホックを外す。窮屈そうにしていた胸が解放されて、綺麗な形になる。
思わずその胸を鷲掴みにしてしまう。

罪木「うにゃ…うんぅ」

柔らかくて気持ちいい。恥ずかしそうにしながら身悶える蜜柑ちゃんの反応も可愛くて、自然と手の動きがエスカレートしていく。

罪木「こ、小泉さ、あんまり…きゃうぅ!」

段々と敏感になってきたようで、乳首がツンと立って触ってほしそうに主張してる。好奇心でアタシはそれに舌で転がして、吸い上げてみた。

罪木「んんっ」

鼻から抜ける蜜柑ちゃんの声に、アタシの身体が熱くなる。
朝のローターの所為?変な気分になる。もっと蜜柑ちゃんを喘がせたくて仕方なくなる。

江ノ島「盛り上がってるねー、お二人さん!」

小泉「わっ!」

ぎしっとベッドが沈む感覚がして、アタシの背中に江ノ島さんがのし掛かってきた。

江ノ島「さーさー、先輩!ワンちゃんのように四つん這いになって、バターはないけど、バター犬のようにペロペロして下さいね!」

小泉「痛っ!」

そう言いながらあたしの肩を少し痛いくらいの力加減で噛まれた。
アタシは特に言い返したりしないまま、それに従って四つん這いになる。

江ノ島「じゃあ、これで先輩を可愛がってあげるからね」

江ノ島さんはスカートをたくし上げて、男のモノを象ったそれを見せ付けた。

罪木「うゆぅ……小泉さん…大丈夫ですか?」
180 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 21:34:04.08 ueVTEv+v0 108/162
蜜柑ちゃんがアタシを気遣うように声を掛けてくれる。でも、今のアタシは、それを受け入れるのも良いと思ってしまっている。
昨日といい、今日といい、結局は快感に没頭してしまっていたんだから…正直、期待が勝ってる。

江ノ島さんがアタシのお尻に手を充てて、ペニバンをアタシの性器に充てがいながら言う。

江ノ島「さっきまでローター挿れてたし、馴らさないでいけるよね」

楽しそうな雰囲気が伝わる。

江ノ島「ほらほら、おっぱいさんも下着脱いで脱いで」

罪木「はいぃ」

蜜柑ちゃんは焦ったようにいそいそと下着を脱いで、アタシの前で脚をひらいた。女の子同士とはいえ、性器を見せられるなんて場面は普通ない。
緊張と恥ずかしさはあるけど、まじまじと観察してしまう。綺麗な形と色をしてる。

罪木「あ、あまり…見ちゃいやですよぅ」

羞恥心から顔を赤らめる蜜柑ちゃんにまた欲情してしまう。ダメだアタシ…染められてる。

その勢いで、手始めに割れ目に舌を這わせて舐めていく。
蜜柑ちゃんは目をぎゅっと瞑ってふるふると身体を震わせる。それを見ながら、ゆっくりと舌を侵入させていく。

罪木「はぅ…」

小さく漏らした声に高揚感が跳ね上がる。そんなアタシにも、江ノ島さんが充てがっていたモノを侵入させてきた。

小泉「んんっ!」

ローターのお陰か、あまり痛みはなかったけど、違和感に、眉間に力が入る。

江ノ島「本物じゃなくてゴメンねー。ま、本物だとしたらこんなことしないけどね」

江ノ島「あたしの身体は、愛してるあいつだけのモノだから」

ーーえ?

その江ノ島さんの言葉が、胸につかえる。

江ノ島「いっくよん♪」

明るく宣言すると、江ノ島さんはアタシの膣を犯し始める。

小泉「んぐっ、んんんっ!!」

罪木「んあぅうっ!ひゃああっ!!」

アタシと蜜柑ちゃんの声が混じる。
衝撃と、擦れる快感に、舌の動きが疎かになる。

罪木「こいずみさぁん…も、ものたりないですぅ」

熱のこもった声で、蜜柑ちゃんがおねだりをする。

江ノ島「先輩、ダメじゃん!しっかり御奉仕したげなきゃ!」

江ノ島さんはアタシのお尻を引っ叩く。

小泉「!!」

罪木「きゃうううっ!」

引っ叩かれて驚いて、身体が反応した反動で、罪木ちゃんが大きな声で喘ぐ。
とろっとした、少ししょっぱい味が口に広がった。
これって蜜柑ちゃんの愛液?
それを迷いなく吸い上げる。

罪木「ひゃあああ!すっちゃいやれすぅうううっ!!」

蜜柑ちゃんの身体が一際大きく跳ねて、脚でアタシの頭が挟み込まれる。
スゴく感じてるその様子に、愉悦が込み上げてくる。
快感を与えるのもまた快感になるんだと、気付いてしまう。

ダメだアタシ、もう本当に犬みたい

そう思いはするものの、蜜柑ちゃんの愛液をもっと欲しくて、感じさせたくて、思い切り吸い上げる。

罪木「ひ、ひぁっ…あああああっ!」

蜜柑ちゃんは痙攣したようにびくびくと身体を震わせて、嬌声を上げると、ぐったりとしてしまう。
イっちゃった?
181 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 22:29:12.87 ueVTEv+v0 109/162
江ノ島「あらあら、先輩はお口の御奉仕が上手なのね」

江ノ島「本当にワンちゃんみたい」

くすくすと笑う江ノ島さんの言葉にゾクゾクして、下半身の疼きが増す。

江ノ島「上手に出来たご褒美に、もっと気持ち良くしてあげるからね」

何かのくぐもった音が聞こえてきたかと思うと、下半身に振動を感じて、そこから電気を流し込まれたような刺激に悲鳴をあげる。

小泉「いやああああっ!!!」

江ノ島「クリにローターの刺激は如何ですかな?」

小泉「やぁっ!うぁああ!あっ!あっ!いっああ!!」

敏感な部分への過剰な刺激に、言葉を発することができずに、絶え間なく悲鳴を上げ続ける。

江ノ島「うんうん。痛いくらい気持ちいいということね」

一人頷きながら、律動を再開させた。

小泉「や、らぁ!あひゃひ…く、ぁあっ!こあれ、ひゃうう……っ!!」

どうにかなりそうな恐怖と、頭の中が真っ白になりそうな中、精一杯江ノ島さんに訴える。アタシの訴えに、江ノ島さんは感情を感じさせない冷えた声で、アタシに囁くように言った。

江ノ島「もう立派な雌犬だね。壊れちゃいなよ。見ててあげるから」

その声を聞いた直後、意識が遠のく感覚の中に沈んでいった。
ーーーーーーーーー

それから、アタシと蜜柑ちゃんは江ノ島さんに従順な犬として調教されることになる。
様々な快楽を教え込まれ、同時に絶望の味を刻み込まれた。
絶望そのものである江ノ島盾子に抱かれる愉悦。この上ない至福。

小泉「今日も絶望を探しに行かないとね」

ご褒美の為にアタシは探す。
カメラとナイフを手に、最高の贈り物を探しに出かける。

小泉「うぷぷぷぷ♪なーんてね♪」
182 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 22:42:05.16 ueVTEv+v0 110/162
恋人というよりセフレな感じでしたが、江ノ島編終了!
松田君以外に身体を許さない設定にしたので、犠牲になった罪木ちゃん御免ね。

次は>>66でTSダメなの?的な意見を頂いたので、TS一回やります!性転換の意味らしいよ!最初知らなかったからググったよ!
安価やコンマで、先に設定を決めておきたいと思います。御協力お願いします。

まず、主役と相手、両方を性転換させるか、片方だけにするかを安価下
183 : VIPに… – 2014/05/17 22:43:55.50 y9qOl8+bo 111/162
桑田舞園 両方
184 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 22:47:30.60 ueVTEv+v0 112/162
ごめんなさい、性転換についてだけだから、人物指定できないです。
なので、取り敢えず両方。

次に安価下で主役
その下で相手

主役のコンマが偶数で、主役受け、奇数で攻めです。
185 : VIPに… – 2014/05/17 22:48:10.14 ml9dWFEB0 113/162
苗木
186 : VIPに… – 2014/05/17 22:48:34.22 /ejY0Iuzo 114/162
セレス
187 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 22:51:51.12 ueVTEv+v0 115/162
次に、元からその性別、もしくは何かの拍子に!?

188 : VIPに… – 2014/05/17 22:52:34.26 ml9dWFEB0 116/162
元からその性別
189 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 22:54:13.24 ueVTEv+v0 117/162
では最後にいつものきっかけをお願いします!
190 : VIPに… – 2014/05/17 23:05:50.93 /ejY0Iuzo 118/162
コロシアイ学園生活中、あまり他人と交流しないセレスが
自分に構ってくれる苗木を野球拳や脱衣麻雀でボコボコにしたり、ギャンブルに負けた後の罰ゲームでイジめているうちに
苗木に対する好意や支配欲がどんどん強まっていき、苗木もそんなセレスに弄られるのが満更じゃなくなってきた
191 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/17 23:16:58.31 ueVTEv+v0 119/162
きっかけが最近具体的だ!!決まったところで今回はここまで!

195 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/19 16:10:45.39 66hI07IQ0 120/162
ボクには恋人がいる。名前はセレスティア・ルーデンベルク。超高校級のギャンブラーで、勝負に黒星を付けたことがないらしい。
そんな勝負師と付き合うきっかけになったのは、ボクが話掛ける内に、セレス君から勝負を頻繁に持ちかけられるようになって、ある勝負で負けてからのことだ。
ーーーーーーーーー
モノクマ「やい!オマエラ!不純異性交遊は禁止だぞ!!」

セレス「言いがかりはよしてもらえますか。これは性的な遊びではありません。彼女が脱いでいるのは、ただのゲームの過程です」

ボクが声を掛けると、いつも世間話などよりも勝負を持ちかけてくるセレス君と、今日は野球拳で勝負をしていた。
ボクの今の姿は、全然勝てずに殆ど下着しか残っていない有様。やっぱり勝てない。たかがジャンケンなのに。

苗木「ううう…」

モノクマ「苗木さんもバカだなぁ…いつもセレス君に声を掛けては勝負させられて、わざわざ負けるんだからさー」

苗木「……」

解ってはいるけど、セレス君はあまり人と関わろうとしない。だから、こちらから関わりに行かないと、彼のことを何も知れない。
根気よく話し掛けてボクを起点に、みんなとも交友を広げてくれればと願ってる。

モノクマ「さては!苗木さんわざとなの!?セレス君に脱がされることに悦びを感じてしまっているんじゃないのー!?」

苗木「そ!!そんな訳ないじゃないか!」

モノクマ「いやーん!苗木さんってば、純情そうな顔してドM!?ハァ…ハァ…」

モノクマのとんでもない発言に、セレス君が横目でボクを観察するように見てくる。

セレス「虐められたいのですか?気付かなくて申し訳ないです。今度徹底的に虐める罰ゲームを用意しておきますね」

楽しそうな笑顔を向けてくるけど、発言の所為で恐怖しか感じない。

苗木「ち、違うってば!!」

この場に居辛くなって、服を掴んで逃げ出す。

モノクマ「あ!こらーーー!お説教は終わってませんよ!!」

セレス「では、わたしも失礼します」

そんなやりとりを背中に聞きながら、とりあえず服を着るために、娯楽室から近い教室に飛び込んだ。

苗木「はぁ…」

後ろ手に扉を閉めて、ため息を吐いてから、自分の服を机に置いて服を着る。

苗木「モノクマもセレス君も変な事言うなよ…」

セレス君に脱がされることに悦びを感じてるとか、そんなことは無いと思いたい。ゲームで負けたから脱ぐ。
セレス君が脱げと言うのは服までで、それ以上の脱衣を要求したりしないのを経験上解っている。信頼してるから脱げるだけの話。

苗木「徹底的に虐める罰ゲームも冗談だよね」

スカートを履いて、ブラウスのボタンを掛けている途中で、扉の開く音に驚いて振り向いた。
196 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/19 16:12:36.16 66hI07IQ0 121/162
セレス「やはりそこを曲がった人影はあなたでしたか」

苗木「はー、セレス君か」

ほっと一安心しながら止めていた動きを再開させる。他の人だったら慌てるところだった。

セレス「あなたは大分、わたしの前で肌を晒すことに慣れたのですね」

苗木「こう毎日だとね。全部剥かれる訳じゃないし」

セレス「あなたの恥らう姿を見るのが楽しかったのですが、最近はつまらなくなったものです」

苗木「えええ」

遊ばれてたのは解るんだけど、それにしても酷いや。というか、男の子が女の子脱がして楽しむって、なかなかの外道だと思うんだけどな。

セレス「これからは大浴場の脱衣所で勝負を行いましょう」

苗木「何で?今までのように娯楽室でよくない?」

ボクの言葉にセレス君はため息を吐く。
あれ?何か呆れられるようなこと言ったっけ?

セレス「先程、モノクマが現れたでしょう?今後また文句を言われかねない…ですから」

苗木「ああ、そういうことか」

大浴場には監視カメラがない。だからモノクマが介入できない環境であるということ。途中で水を差されずにゲームを行えるってことか。

セレス「納得しましたか?」

苗木「うん」

セレス「では、明日から大浴場の脱衣所でお待ちしてますので」

苗木「解ったよ」

セレス「用件はそれだけですので、失礼します」

セレス君は用件を伝え終えると、直ぐに帰ってしまった。というか、ボクも毎日セレス君とゲームすることが普通になっているのってどうなんだろうか。
声を掛けるのはボクだけど、勝負を持ちかけるのセレス君。だから、ボクとゲームするのを少なからず楽しんでくれているんじゃないかとは思うんだけど…?
ポーカーフェイスを崩さないからその辺りが理解できてないんだよなあ。

苗木「もっとよく知りたいよね。セレス君のこと」
ーーーーーーーーー
苗木「こんにちは、セレス君」

セレス「ごきげんよう、苗木さん」

昨日の約束通り、脱衣所に来ると、セレス君が既に待っていた。

苗木「今日は何をするの?」

セレス「ここだとできることも限られますので、ポーカーにしました」

苗木「カードゲームは勝てる気がまったくしないんだけど」

よりによって、セレス君が力を発揮しそうなカードゲームなんて、ボクに勝ち目があるようには思えない。
昨日のこともあるし、本気で負かしに来てる?だとしたら怖いな。
197 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/19 16:13:45.69 66hI07IQ0 122/162
セレス「あなたは幸運で選ばれてここにいるのですから、その能力の見せ所では?」

苗木「今まで勝ったことないのに」

クスクスとセレス君は笑って瞳を爛々と輝かせた。

セレス「追い詰められれば発揮するかも知れませんよ?そこで」

セレス「今回の罰ゲームは、ワンゲームずつ勝者の言うことを聞く、そして」

セレス「特別ルールで、ロイヤルストレートフラッシュを出せば、相手を全裸にできる…というのはどうでしょうか?」

苗木「えええええ!?」

前半はいつものことだとして、後半はどう考えたってボクにできる訳ない。
ちょっと行きすぎじゃないかな?

セレス「あなたの幸運が本物かが測れますね。それに、達成できれば、日頃の雪辱を果たせるいい機会だと思いますが」

苗木「無茶だよ!!」

セレス「そうですか…非常に残念です。嫌われましたか」

寂しそうな表情で呟くセレス君。騙されちゃダメだ…これはボクを勝負に乗らせるための演技。
相手を騙す演技も、彼は得意なはずだ!

セレス「では、さようなら」

肩を落として脱衣所を出ようとするセレス君を見て、罪悪感が湧く。

これは罠!これは罠!これは罠なんだ!

苗木「あー!もう!解ったよ!!」

もう自棄くそだ!つまりはセレス君にロイヤルストレートフラッシュが出なければ問題ないんだし!いいよ!やってやるよ!

苗木「勝負だ!セレス君!」

指をビシッとセレス君に突き付けると、いつもより嬉しそうににこっと笑った…気がする。

セレス「さすがは苗木さん。人がいいですね」

セレス「わたし以外の男にいいようにされていないか心配です」

ああ、やっぱりそうなんだ。でもいいようにしてるのはセレス君だけだよ。
呆れながら備え付けの木製の長椅子に腰掛ける。

苗木「緊張が飛んじゃったよ」

セレス「良いことです。今日は発揮できると良いですね、幸運」

怪しく瞳を光らせるセレス君を見て、散った緊張がまた戻ってきた。

……やめとけば良かった。

しかし、後悔は先には立たないのだった。
200 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/20 11:08:12.58 T6r7QLVy0 123/162
苗木「フルハウス!」

セレス「フォーカード」

苗木「だよね」

セレス「甘いですよ、苗木さん」

セレス君はくつくつと笑う。楽しそうだ…。
早速ボクは負けてしまった。

ワンゲームずつで言うことを聞くのが今日の罰ゲームだったよね…。紅茶かな?今日は食堂が近いからまだ楽だな。

苗木「罰ゲームは何?」

セレス「おや、待ち遠しいですか?やはりあなたは、わたしに虐められることに興奮してる…ということですか?」

苗木「違う!」

昨日から散々な言われようだな、ボク。変な汗が出てくるし。

セレス「まあいいでしょう。最初の命令ですが」

少し間を置いて、焦らすようにしてから、セレス君は言った。

セレス「わたしにキスしなさい」

苗木「……は?」

思い掛けない命令に、真顔になってしまう。でもこれってーー

苗木「えっと……それは不純異性交遊に当てはまるんじゃないかな…?」

さすがにそれはマズいんじゃないかと、校則を持ち出して回避しようと試みる。
セレス君だって、モノクマに処罰されることは避けたいはずだ。

セレス「問題ありません。その為に、ここを選んだのですから」

苗木「へ?」

今さらっと当然のような口振りで、とんでもないことを口にしなかったか?
“その為にここを選んだ”って言った?
監視カメラが無いからモノクマが介入できない!?

苗木「もしかして、狙ってたの?こうなるのを」

セレス「あなたとわたしが逆ならいざ知らず、男のわたしがあなたに色々と要求することに、いずれモノクマが口を挟みにくることを見越していました」

セレス「ここでなら、あなたを好きに弄ぶことができますね」

そしてまた何でもない素振りで笑うセレス君に、背筋が凍った。
セレス君を信頼していた分、裏切られた気分になる。彼は最初からこのつもりだったんだろうか?

立ち上がって逃げようとしたところに、腕を掴まれてしまう。

セレス「逃げるのですか?」

苗木「だって、こんなのおかしいよ!」

今まで以上の要求をされる可能性が高い以上、この場でゲームを続けるのは、どう考えても危険だ。それに、初めてのキスをこんな形で終わらせたくない。
201 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/20 11:13:28.60 T6r7QLVy0 124/162
苗木「彼氏でもない男の子にキスなんてできない!ゲームでも嫌だ!」

ボクは力の限りに叫んだ。その途端に、セレス君は動きを止めた。

苗木「?」

よく解らないけど、逃げるチャンスだと思い、セレス君の腕を振り切ろうとした。

セレス「待ちなさい」

セレス「だったら、命令を変えます」

苗木「え?」

そういう問題じゃないんだけど、ボクも動きを止めてしまった。

セレス「わたしが満足するまでゲームを続けなさい」

苗木「ええええ?!」

そう来るの?正直逃げたい。どうしよう?どうしたらいい?どうするべきだ?どうする?
だって、ゲームを続けるってことは負ければ罰ゲームもある訳で…やっぱりここは…

頭で考えがこんがらがっているのに、セレス君はボクを引っ張ってまた椅子に座らせた。

苗木「あ」

セレス「さあ、次にいきますよ」

棘のあるセレス君の声に、ボクは折れてしまう。なんでボクは強く拒めないんだろう。
酷いことになりませんように……。
心の中で願ってみても、きっと無意味なんだろうと解っているけど、せめて心の中での悪あがきくらいは許して欲しい。
ーーーーーーーーー
苗木「ストレート」

セレス「フルハウス」

無理だよ、やっぱり…。
肩と気分が重い。次はなんだろう?
また無茶な命令だったら逃げる!今度こそ逃げる!
命令違反だと、どやされそうだけど、知るもんか!

苗木「……命令は…何?」

セレス「随分しおらしいじゃないですか?腹を括りましたか?」

苗木「……」

命令によっては黙って逃げる。その為に耳をそばだてる。セレス君はボクの様子に訝しんで、動向を伺っているようだった。
ちょっとこれは…逃げられるか不安だ。

セレス「……そうですね…命令は」

セレス「わたしの恋人になりなさい」

苗木「ん?」

んんんんんん?
202 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/20 11:15:00.66 T6r7QLVy0 125/162
想定外過ぎて、セレス君の言葉を理解することを優先して、動き出すこともできなかった。

苗木「ボクが…?」

セレス「わたしの恋人になるのです」

苗木「えええんぐぐぐぐ!!!」

自分からこんな大声が出るのかってくらいに叫ぶボクの口を、慌ててセレス君が手で塞いだ。

セレス「あまり大きな声を出さないで下さい」

苗木「ん゛む゛」

ボクは何度も頷く。苦しい。
ボクが落ち着いたのを認めると、ようやくセレス君が手を放す。一度深呼吸をしてから、まず訊きたいことを真っ先に訊く。

苗木「……セレス君は、そもそもボクのことは好きなの?」

僕の疑問に、セレス君は迷う素振りもなく答えた。

セレス「そうですね。こうして強引に手に入れようと思う位には」

好きって言われたのに何だろう?!喜び辛い!!

苗木「普通に告白してよ!!」

思わず叫んでしまった。こんなのあんまりだよ!

セレス「わたしが普通に告白して、あなたはわたしと付き合うのですか?」

苗木「え?」

付き合うか、付き合わないかが、セレス君にとっては重要ということなんだろうか?自分と他人が求めるモノは違うのを、よく理解しているからこその暴挙…だったのかな?

苗木「少なくとも、今こんなことされてなければ…付き合ってたかも知れない」

セレス「え?」

苗木「信頼してたんだよ……?セレス君のこと…だから尚更こんなこと、嫌だよ」

セレス「!?まさか…そんな……!!」

衝撃を受けたように、セレス君は顔を覆って下を向いて呻き始めた。

苗木「大丈夫?」

というか、付き合わないとダメなのかな?やっぱり…。
本当に、普通に告白されていたら、ボクはOKしていただろうと思う。
ゲームでボロボロにした挙句、トドメのような罰ゲームを仕掛けてくるけど…脱がされるのはともかく、悦んでもないけど、そうした時間が楽しい。この毎日を含めて、セレス君を好きになってた。
だからやっぱり、このやり方は残念に思う。改めてまた告白してくれないかな。

セレス「……ですが、これは命令です」

苗木「……」

ボクの願いは届かなかったみたいだ。

セレス「今日から、あなたはわたしの恋人です」

苗木「えっと、セレ……」

セレス「次のゲームにいきますよ」

苗木「えー?」

何だろう?この流れ…。嫌な予感しかしない。ボクに発言させない勢いでセレス君はカードを鮮やかな手つきできる。

セレス「始めますよ」

眼光だけでボクを射殺そうとするように睨め付けてくる。

怖い……。セレス君の目を見れない……。逃たらコロシアイ生活の第一犠牲者になりかねない。

縮み上がってしまったボクは、それでもカードを手にとって、セレス君の癪に障らないように努めて頑張った。
203 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/20 11:50:31.32 T6r7QLVy0 126/162
苗木「来た!」

思わず歓喜の声をあげてしまう。これなら勝てる!セレス君にひと泡吹かせられる!そう自信を持ってボクはカードを椅子の上に広げた。

苗木「ストレートフラッシュ!」

9からKのハート!これを上回るとすれば、ロイヤルストレートフラッシュしかない!
幸運がようやく来た!そう確信して、ボクはセレス君に挑戦的に笑ってみせた。しかし次に見た光景は、ボクの想像とは真逆だった。

セレス「残念でしたね」

嘲るような響きで、セレス君は言った。そして、両の口の端しを邪悪に歪めて笑った。
高揚していた気分が一気に冷まされていく…まさか…?

セレス「ロイヤルストレートフラッシュです」

スペードのロイヤルストレートフラッシュがーー美しく、綺麗な役がそこにはあった。

苗木「嘘…だ」

セレス「嘘ではありません。わたしの勝ちです」

セレス君は邪悪に、勝利に満ちた表情で、ボクを見下ろした。

セレス「脱ぎなさい」

冷たい声色で言い放った。どこまでも本気で、容赦のない命令だった。
やっぱりやめておくべきだった。こんな理不尽な条件のゲーム。

手がカタカタと震えながらも、ブレザーに手を掛ける。一度目を瞑って覚悟を決めてから脱いだ。
それから、ブラウスのボタンを、手の震えで手こずりながらも外して脱いだ。
チラッとセレス君を見ると、真剣な眼差しでボクを見ていた。何を考えているのか解らない。

今、ボクはどんな顔をしているだろうか…血の気が失せて蒼くなっているかも知れない。

それから、ソックス、キャミソールを脱ぐ。残りはブラ、ショーツ、スカートだけ。
唾を飲み込みながら、先にショーツを脱いだ。スカートの下は無防備も同然になってしまって、恥ずかしさが込み上げてくる。
身体が熱い。心臓と耳元の脈が煩い。

セレス「さあ、残りも脱ぎなさい」

氷のようだった。逃たらやっぱり殺されるのかな?
そんな先の見えない疑心に更に震えながら、ブラのホックを外して、たいして発育していない胸を晒した。
恥ずかしさの所為なのか、外気に触れただけなのに、胸の突起が膨らんできてしまう。

苗木「∽∽∽∽っ!」

セレス「おやおや、恥じらいのない胸ですね。誘っているのですか?」

くすくすと笑うセレス君の声で、下腹部にキュンとした感覚がした。
そこから何故か、下半身がうずうずしてくる。変な感覚に、身悶えしそうになる。
これは何?

セレス「最後を早くしなさい」

最後のスカートに手を掛けて、ホックを外してファスナーを下ろす。
バサっと音を立てて、スカートはボクの肌を隠す役割を果たさなくなる。

生まれたままの姿を、セレス君に晒した。恥ずかしくて死にそうだ!隠したい!
顔に血が巡ってきて熱い。

頭がパンクしそうになっている中、セレス君はボクに近付いて来た。
身体が警戒心で跳ねる。

セレス「では、命令です」

苗木「え?命令?!」

ボクは全部服を脱いだ!命令はもうそれで終わりなはず…!

セレス「特別ルールの全裸は達成しましたが」

セレス君は優雅ににこりと笑った。背筋がぞっとするくらい、今の状況に不釣合いの笑顔だった。

セレス「まだ、ワンゲームずつの罰ゲームが残っています」

やられた…。単純なカラクリに気付けない自分が情けない。
何を命令する気なんだろうか?もう恐怖に身体が支配されて、足が動かない。

セレス「わたしに抱かれなさい」
214 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/24 12:46:01.23 4DP1ycBE0 127/162
顎を掴まれて、無理やり上を向かされた。ボクは首を振った。
嫌だ!
それを口にしようとした唇は、セレス君の唇で塞がれてしまう。

苗木「んむっ、むぅ」

口腔をくまなく、セレス君の舌にまさぐられる。口の中がムズムズして、唾液が溢れてうまく飲み込めなくて苦しくなる。
眉間の辺りがそわそわしてきて、呼吸も侭ならなくなって、頭がボーっとしてきた。

苗木「うぁ…」

ぽかんと開いた口の端から、唾液が伝うのが解る。惚けてだらしないボクを、セレス君は満足そうな表情で見つめた後、溢れた唾液は舐め取られてしまう。スゴく恥ずかしい。

セレス「あなたが恋人ではない相手とのキスは嫌だと言うから、命令を変更したのですよ」

セレス「これで文句はないでしょう?」

確かに言ったけど、こんな無理やりは嫌だ。でも、わざわざ命令を変更した辺り、セレス君なりの気遣いなのかも知れない。変なところで変な気遣いされても複雑だ。

そんなことを考えていると、カシャンという音に、ボーっとしていた意識が引き戻される。

苗木「なんの音?」

ボクは音の出処を探していると、ジャラッという音と、手首の痛みと一緒に腕を引かれた。

苗木「痛っ!?」

痛みのした手首を見て驚愕した。

苗木「手錠?!」

セレス「これで逃げられませんよ。苗木さん」

恐ろしいことを言いながら、セレス君は片方の手錠を自分の手首に掛けた。

苗木「どうしてこんなことするの……」

声が震える。こんな非人道的なことを平気でやってのけるセレス君に戦慄する。でも、答えはさっきも聴いている…解ってはいるけれど、訊かずにはいれなかった。

セレス「言いましたよね?強引にでもあなたを手に入れたいと」

セレス君は顔を近付けて、囁くように答えた。やっぱりそうなんだ。

セレス「それにしても、いい姿です。この侭標本にしてしまいたい程に」

怖いーーただひたすらにセレス君が怖いーー
ボクはいつものようにゲームをするだけのつもりだったのにーー

セレス君は立ち上がって、ソックスを脱ぎ捨てると、その足をボクの胸元に充てた。

苗木「え?」

セレス「先ずは足で可愛がってあげます」

言うやセレス君は器用にボクの胸元を、くすぐるような動きで足先で愛撫する。

苗木「んんんっ」

その焦れったい刺激に、胸の尖端は硬くなっていく。硬くなった尖端は、より愛撫を敏感に感じ取ってしまう。
背筋と下腹の辺りがぞくぞくして、頭を左右にゆるゆると振って、身を捩らせる。

苗木「ふぅう、くぅ、んん」

セレス「いい声ですよ…苗木さん。少し楽しくしてさしあげましょうか」

うっとりとした表情のセレス君は、足先を下へと動かした。

苗木「ゃっ!?あはっ、はひっ、はははっ」

お腹の辺りがくすぐったくて、自然と変な笑いが出てしまう。しばらくそれを続けられて、笑い過ぎて酸欠で苦しくて、頭もクラクラしてくる。

苗木「あ、もう、ふふ、やめ、くるし」

冗談抜きで死んでしまい兼ねない危機感に、途切れ途切れになりながらも必死にお願いする。
215 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/24 12:50:16.64 4DP1ycBE0 128/162
セレス「楽しめましたか?」

すると、セレス君は足を更に下へと移動させた。

セレス「大胆に足を開いて…大事な部分がまる見えですよ」

苗木「え?!んあっ!!?」

ボクの股を、足で少し圧迫しながら踏み付ける。足を動かされると、ぐちゅぐちゅという音がして、性器と腰の疼きに、背中が仰け反ってしまう。

苗木「ひ、あっ!?」

さっきからしている水音は何?
そんなボクの心の中での疑問に、セレス君が見越したかのようにボクを答えに導く。

セレス「こんなにはしたなく濡らして、足で虐められて感じてるのですか?」

濡れてる…?足でされて感じてる…?
愕然とするも、否定できない程自分の身体がおかしくなっているのも理解していて、改めて突きつけられた自分の痴態に、身体が熱くなる。

セレス「身体は正直です。お口でも正直に言ってごらんなさい。わたしに虐められて気持ち良い、嬉しいと」

セレス君は更に攻めたててくる。頭では否定したい。でも、身体は快感を求めてしまう。

苗木「あぅ、いや、なのにぃ…ひぁっ、きもち、いい…ん、ぅ」

セレス君のポーカーフェイスは崩れていた。表情と声色に、今の状況に高揚していることは有り有りと見て取れる。

セレス「嫌?こんなに卑らしく濡らしている癖に?嫌なら…やめますよ?」

足の動きを止めて、嘲笑するようにボクを見下ろしながら、セレス君は言う。
この昂ぶりを解放してほしくて堪らない。だからボクは理性を捨てて、おねだりをする。

苗木「セレスくんに…ぐりぐり…して、ほしい……もっと、いじめて…ほしいです」

セレス「……」

セレス君の目の色が変わった。その瞬間、足の圧迫がまた少し強まって、ある点の刺激で、更に強い快感の波が押し寄せる。

苗木「やうっ!んあああっ!セレスく、あああ」

そこを刺激される度に腰がガクガクと震えて、でも下腹部は不思議と甘く、もどかしい感覚に頭がおかしくなりそうになる。

セレス「こんなに善がるなんて、とんだ変態ですね。いい娘…この場合はいけない娘、ですか」

突然、セレス君は動きを止めて足を下ろしてしまう。でも次の言葉で、その理由も判明する。

セレス「あなたの身体に、わたしを教え込ませてさしあげます」

苗木「え?」

セレス君はズボンと下着を下ろして、怒張した男のモノをボクの目の前に見せ付けた。
初めて見る男のそれに、目を白黒させる。

苗木「うわ…」

セレス「上のお口に、わたしの味をしっかり覚えさせたいところですが、今回は」

セレス君はソレをボクの秘部に充てがった。

セレス「こちらのお口でたっぷりと味わってもらいます」

苗木「そん…!?あっ!!」

ボクの言葉を遮るように、セレス君はボクの中に押し入ってくる。

苗木「痛ぁ!きぃ…っ!」

前戯もない侭の挿入に痛みが走り、自分の純潔が奪われたことを、嫌な程生々しくしく理解する。
セレス君の横暴で失ってしまった。こんな形でだなんて、望んでいなかった。
でもーー身体はセレス君を待ち侘びていたように悦んでる

苗木「ひぎっ!いあぁあっ!」

全部を挿入しきらず、浅いところを擦られる。それでも痛い。でも、同時にセレス君に抱かれているということに、身体が熱くて、汗で濡れて、興奮しているのが解る。

セレス「あなたの性器がわたしに吸いつくように咥え込んでますよ。そんなにわたしが欲しかったのですか?」

焦らして、辱めて煽るのが目的なのは見え見えだけど…セレス君の言葉の通りに、ボクはセレス君を欲している。
216 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/26 14:12:04.50 wp+trnoV0 129/162
この短時間で、セレス君にこうされることを望んでいる自分に驚く。

苗木「ほしい…もっと、奥にセレスくんを欲しいよぉ…」

躊躇いなく、ボクは求める。今は身体も心も、ぐちゃぐちゃに掻き乱して自分をセレス君で満たして、埋め尽くしてしまいたい。

セレス「堪りませんね」

セレス君が赤い舌で、艶めかしく自分の唇をぺろりとなぞる。悪戯を企む悪魔のような表情に、背筋がゾクゾクする。

セレス「望み通り、最奥まで突いてあげましょう。ですが、喘ぐことを禁止します」

苗木「ふぇ?」

セレス「いきますよ」

苗木「!!んぐっ」

セレス君の言葉に、慌てて自分の腕を噛んだ。押される衝撃に背が仰け反る。

苗木「んんんー!んんっ!んふっ!ふぅんんん!!」

セレス「抑えられてないですが…まあ、いいでしょう…わたしがあなたの処女を頂いた証ですし、ね!」

鋭い痛みに身悶え、腕を噛む力が更に強まる。そんなボクに構わず、セレス君は笑みを湛えながら奥を攻め立てる。
段々と痛みの中から気持ちよさが生まれてくる。

セレス「締まりも非常に良好ですが、苗木さんの血と愛液で、滑りも良好ですよ」

下半身のそわそわした感覚と、うなじから頭頂部に掛けて込み上げてくる、そくそくする感覚に怖くなる。これは絶頂感?

苗木「も、イきそ……っ」

ボクの言葉に、セレス君が動きを止めてしまう。

苗木「ふぁ…なんれ…?」

セレス「もう少し、あなたの惚けた顔を見たいので、イかせません。代わりに鳴くことを許可します」

苗木「そん、なっ…!やうっ!」

セレス「鳴きなさい、もっと」

セレス君の動きの激しさが増して、でもイきそうになったところで止められて、それを何度か繰り返される。

苗木「はあっ、あっ!ぁんっ!んああっ!」

セレス「可愛いですよ、苗木さん…もっと乱れて、濡れて、善がりなさい」

意識が飛びそうな程の快楽に、上擦った声を上げ続ける。

苗木「イ、き……ぅっ、ひゃい、よ…んはっ!あっ!」

苗木「セレ…く…んっ!おね、はっひっ!いぃ、んんん…っ!」

ボクはセレス君の肩に縋りついて懇願する。耳元で、セレス君が微かに笑う声を聞いた。

セレス「なら、今度こそ、あなたからわたしにキスをしなさい」

その命令に、ボクはセレス君の顔を見つめてから、おずおずと自分なりに、セレス君の唇を啄ばむようにしてみたり、舌でなぞってみたりした。

どうしていいのか解らない。でも、胸が熱くなってきて、さっきセレス君がしたように、舌を差し入れてみる。
すると、待ち侘びたように、セレス君からも絡めてきた。
互いに溶けあってしまうんじゃないかと思う程、熱く、深く、長く口付け合う。

セレス「手荒に扱ってしまいましたが、最後は優しくイかせてあげます」

ボクは限界でセレス君に身体を密着させて、下半身を押し付けるようにして、先をねだる。

苗木「…おねがい…します」

セレス「よくできました」

にこりと笑って、セレス君は律動を再開させて、ボクを突き上げる。
でも、動きはさっきまでと違って荒々しくない。繋がり合う心地良さを感じる。
何度目かの絶頂感が押し寄せてきて、ぎゅっとセレス君に抱きつく。
218 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/26 22:24:22.54 wp+trnoV0 130/162
苗木「セレスくんッ!ぁっ!セレスくんッ!!」

セレス「苗木さん…っ!」

苗木「ひぁああっ…!」

自分の中でセレス君のモノが大きく脈打つのを感じた後、熱いモノが注ぎ込まれるのを感じた。
その熱で足のつま先から頭頂部にかけて、快感が突き抜けていく。その解放感に、一瞬視界が明滅する。

苗木「う、あ…?」

セレス「……大丈夫ですか?」

肩で息をしながら、セレス君はボクの様子を伺う。全身から力が抜けたようにへたれてしまって、大丈夫とは言い難い。
喋ることも億劫で、首を横にゆるゆると振って答えた。

セレス「とりあえず支えますから、入浴場に行きますよ」

苗木「?」

セレス君の言葉に小首を傾げる。

セレス「あなたの中に出してしまったので、掻き出しておかないと」

苗木「あ……セレスくんの…せぇし…」

中に出されたあの感覚を思い出して、また身体が火照ってくる。

セレス「思い出して赤面ですか?あんまり可愛らしいことされると、また虐めたくなりますね」

その内にセレス君はズボンを履き直して立ち上がった。
手錠をされた方の腕を引かれて、セレス君の肩にその腕をまわして、腰を支えて立たされた。足に力が入らなくて、膝が落ちそうだ。

苗木「あしが…」

セレス「頑張りなさい。もう暫しの辛抱です」

距離はないにしろ、ようやっとという感じで入浴場に辿り着く。入口に積み上げあれている椅子を取って、水場の前に座らされた。鏡に自分と、背後のセレス君が映っている。した事の後で、自分だけ裸というのが何だか余計に恥ずかしい。
セレス君はシャワーを取ると、蛇口を捻る。

セレス「脚を開きなさい」

恥ずかしいけど、言われるが侭に脚を開くとセレス君はシャワーを掛ける。

苗木「ひゃっ!!?つめたっ!!いぃい!!」

冷水を掛けられて、身体が驚いて大きく跳ね上がって全身という全身から鳥肌がブツブツと立っていくのが解る。
冷水から逃げたいのに、セレス君が片腕でボクの肩を抱き込むようにしてそれを邪魔する。

セレス「絶頂後の敏感になっているところに冷水は堪えますか?顔にも鳥肌は立つのですね」

楽しそうな声でセレス君は水を掛け続ける。

苗木「やだああああ!」

火照った身体が急激に冷まされる痛みに、必死で身体を捻って逃げようとするけど、力が入りきらない。なすがままに水を浴び続ける。

セレス「あまり冷えると流石に宜しくないので、この辺にしておきますか」

ボクの反応を充分堪能したのか、セレス君は蛇口を捻って温度を調節し始めた。
あまりにも身体が冷えて、歯が噛み合わせれずに震えて、ガチガチと音を鳴らす。セレス君が後ろからボクの肩を摩りながら抱き締める。

セレス「スミマセンでした。あなたをどうしても虐めたくなってしまって」

責めたくても、歯が噛み合わない口では何も言えず、鏡に映ったセレス君を睨んだ。それを意にも介さない様子で、セレス君も鏡越しにボクに笑った。
ダメだ。勝てない。

セレス「いよいよ温まりましたね」

セレス君は言いながらボクに温水を掛けた。温かい。ほっと安心してその温かさに浸った。

セレス「じゃあ苗木さん、自分のしたいようにしながら、精液を掻き出してみましょうか?」

苗木「自分で…?」

セレス君は空いた手をボクの秘部へ伸ばして、指を挿入させた。

苗木「っ!……え?」

でもそれは直ぐに引き抜かれてしまって、期待してしまっていた気持ちがストンと落ちる。自分でしろと言われても、どうしたら…?
219 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/26 23:13:32.21 wp+trnoV0 131/162
セレス「一人でしたことないですか?」

ボクは頷く。考えたこともなかった位だ。

セレス「その始めて自分でするところを見学できる訳ですね」

苗木「え?」

ボクの手を取って、その手を秘部へ誘導させて、耳元で囁く。

セレス「先程の行為を思い出しながら、自分の気持ちのいいところを指で刺激してあげればいいのです」

その吐息にドキドキしながら、指を挿入してみる。

苗木「んん」

温かくて、何か動いてる。怖くてどうしていいか解らない。でも、セレス君に言われたように、さっきの行為を思い出す。

苗木「くぅ…ふぁあ…」

自然と指を動かして擦り上げながら、精液を掻き出すように指を抜き挿ししてみる。でも物足りない。またセレス君のが欲しくなってきて、身体が切なくなってくる。

苗木「セレス君…あっ、指じゃ…はぅ、んん…足りないよぉ…」

指を止めない侭、セレス君の肩に甘えるように頬ずりをしてしまう。気持ち良くなりたい為に、こんなことをする自分の淫乱さに恥ずかしくなる。
それでも求めずにはいられなかった。自分の中に入って来て欲しい。

セレス「嬉しいですが、わたしはサポートで我慢します」

そう言うと、セレス君はボクのうなじを甘噛みしながら、胸を愛撫しながら、先端も弄び始めた。

苗木「ひゃうっ!?」

セレス「少しは楽しくなるでしょう?」

耳元でくすくすと笑いながら、攻め立てられる。その刺激に流されて、指を増やして自分も自分を追い詰めていく。眉間の辺りがそわそわして、足先が伸びてくる。

苗木「うふ、はぁあっ」

セレス「ここもいかがです?」

余裕がなくなって来ているところに、セレス君はシャワーを手放し、その手を足でされた時に感じた、一番敏感な部分を擦り始めた。

苗木「ひゃあぁあ!?やらぁあぁ!」

多重の責め苦に頭がおかしくなってしまいそうだった。身体が痙攣を起こしたように反応して、足はヒクヒクと釣り上げられたように浮かせてしまう。
まともに何も考えることもできずに、昇ってくる絶頂感に、全てを委ねた。

苗木「ぁあああっ!!」

二度目の絶頂に、意識が遠のくのを感じた。その中でーー

セレス「素直に優しくできなくてーーーーー」

セレス君の呟きを聞いた気がした。
220 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/26 23:14:36.19 wp+trnoV0 132/162
あれからも、この封鎖された学園でボク等は過ごし、変わりなく毎日のように勝負をして負けまくり、罰ゲームで色んな罰を受けさせられていた。

苗木「はぁ…さすがに負けすぎだよ。…でも!いつかは勝ってみせるぞ!」

セレス「そいつはどうでしょう?わたしに勝つには十年早いですよ」

苗木「うわあ!いたの!?」

驚いてドキドキする胸を静めながら、後ろに突然現れたセレス君を振り向く。

セレス「夜もゲームはどうですか?」

苗木「……いいよ」

セレス「それは良かった」

にこりとセレス君は笑う。夜のゲームの誘いは…つまりはそういうことだ。
意地悪なこともされるけど、逆にそれが良く感じてしまったりして、今はその行為を待ち望んでしまう様になってしまった。

モノクマ「オマエラさー」

苗木「うわあああ!」

セレス「!!」

ボクの隣にひょっこりとモノクマが現れて、立て続けの驚きに胸が痛い。

苗木「なな何だよ!いきなり!」

モノクマ「最近ちょくちょく脱衣所でゲームしてるみたいだけど、ホントにゲームなの?」

ドキッとしてしまうけど、何とかそれを表に出さないように努めながら、ボクは嘘を吐く。

苗木「当たり前だろ!」

モノクマ「やーらしいことしてなーいー?」

苗木「…っ」

セレス「極めて健全なゲームですよ」

セレス「監視できない環境でゲームをしているからといって、邪推はよしてください」

更に詰め寄るモノクマに気後れしそうになっていると、セレス君が顔色を変えずにケロっと答える。
味方だと心強いけど、敵だと怖い典型だな、セレス君。

モノクマ「むむむッ!まあ、今回はこれくらいにしといてやるよ」

モノクマ「もし、濡れ寝れのびちょびちょなことしてるって解ったら八つ裂きだかんね!」

現れた時同様に、モノクマは突然姿を消した。一先ずは安心かな?

セレス「苗木さん」

セレス君は小声で耳打ちする。

セレス「今日は表情を表に出さない訓練です」

苗木「!!」

セレス「覚悟して下さいね」

悪魔の様に笑うセレス君と、今夜のことを考えて、期待に胸が高鳴ってしまう。
ボクと恋人のちょっと変わった関係。今はまだこの関係は変わりそうにない。今はこれでも構わない。
でもいつか、勝負云々を抜きにした恋人関係になれればと、切に願うばかりだ。
221 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/26 23:30:52.03 wp+trnoV0 133/162
TS編終了!楽しかった!
セレスちゃんは初めてのスレでも思ったけど、受けも攻めも楽しいな!

おまけで固定になりますが、罪木ちゃんと狛枝やろうかと思います。
日向君書いてる時に、どっちがどっちになっても楽しそうだなと思って…自分が。
日向君が受けだったから楽しかった可能性も高いけど…でもやりたいからやる。でもこの二人の一人称は難易度高そう。
どちらが主役になるかを、安価下コンマで判定
1∽50で罪木
51∽00で狛枝

222 : VIPに… – 2014/05/26 23:31:14.65 REeP5Uwxo 134/162

225 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/26 23:33:24.22 wp+trnoV0 135/162
狛枝主役
次に安価下で受け攻め判定
偶数で狛枝受け、奇数で攻め

226 : VIPに… – 2014/05/26 23:33:48.62 Ba4qHvFs0 136/162

227 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/26 23:37:34.47 wp+trnoV0 137/162
狛枝受け
このスレ判定入れた時の男の受け率高いな!

きっかけを安価下でお願いします!
228 : VIPに… – 2014/05/26 23:38:47.39 uAO60wXr0 138/162
狛枝が不幸に見舞われ大けがしたときに看病したのがきっかけ
235 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/27 22:13:54.18 dDSSF8cw0 139/162
ボクには恋人がいる。名前は罪木蜜柑。超高校級の保険委員と呼ばれ、ただの保険委員では収まらない程の医療の知識と技術を備えている。
そんな彼女と付き合うきっかけは、ボクが大怪我をした際に、彼女に助けられたことが初まりだ。
ーーーーーーーーー
狛枝「……あ、れ?」

いつの間にボクは寝たんだっけ?

狛枝「……ここは?」

見慣れない天井を目にして、ここが自分の部屋でないことに焦って、周囲を見渡そうと体を起こそうとした。

狛枝「痛っ!??」

腕から想像もしない痛みが走って、バランスを崩して横に倒れてしまう。腕を見てみると、ボクの右腕は白いモノで覆われていた。

狛枝「…え?……これって、ギプス?」

何で自分の腕に痛みがあり、ギプスを着けられているのか解らず、目が覚める前のことを思い出そうと考えようとしたーーけど、それをとりあえず後回しにして、改めて自分の周囲を見渡してみることにした。

簡素なベッドの上にボクがいて、周りはカーテンで覆われている。アルコールの匂いもするから…病院?…あるいは保健室…かな?

とりあえず、それを確かめようとベッドから降りようとして、足の違和感にも気づく。嫌な予感に、慌てて布団を穿いで確かめる。

狛枝「足もか…参ったね」

自然と重いため息が出た。右腕と同じように、左足にもギプスが着いていた。こうなると、自分がどうしてこんな怪我をしたのか思い出さないと、スッキリしない。

狛枝「うーん。ボクは何をしていたっけ?」

確か、美術室にいたような気が…

ほんの少し思い出したところで、扉が開く音と、こちらに向かう足音がして、カーテンの方に視線を向けた。

??「きゃん!!」

“べちん”という肉感的な音と、聞き覚えのある声に、大体ここがどこで、今しがた何が起きたのかを理解できた。
暫くしてからカーテンがほんの少し開いて、罪木さんが顔を覗かせた。

罪木「あ、狛枝さん!気が付きましたかぁ!?良かったですぅ!」

上体を起こしているボクの様子を見て、罪木さんは安心したように表情を明るくした。

ボクごときの安否を気にしてくれるなんて、身に余る幸運だ。
しかし、幸運を噛みしめることを少し置いておいて、先ずはこうなった経緯をきいておこう。

狛枝「さっそくで申し訳ないんだけど、ボクはどうしてこんな状態になっているのか、説明してもらえるかな?」

罪木「あ、はい。あのですね、どうやら狛枝さんは、美術室の石膏像と一緒に倒れていたそうですぅ」

狛枝「石膏像……ああ、そうか」

思い出した。美術室で、学園の希望達が作り出した作品の数々に身を震わせている最中に、その問題の石膏像にぶつかってしまって、揺れた反動でボクに向かって倒れてきたんだった。

右腕はそれを無駄な足掻きで石膏像を受けようとして…左足は倒れた石膏像を支えようと踏ん張った時に挫いた…そんなところだろう。
弐大クンならまだしも、ボクみたいな鍛えてもない非力な男が、無謀にも程がある。なんて愚かな足掻きだ。

罪木「腕や足以外の、他のお身体の具合はどうですか?頭打ってるみたいですし、調子が悪いようならまだ寝てて下さい」

おどおどしながらも、ボクに気遣うように尋ねてくれる。

狛枝「吐き気もないし、多分大丈夫なんじゃないかな」

罪木「そうですかぁ」

罪木さんはニコニコと嬉しそうに、ボクの答えに一言だけ答えた。
というか、これは移動ってどうしたらいいんだろう?

狛枝「移動はどうしたらいい?松葉杖とかってあるの?」

罪木「あ、ありますよぅ!待ってて下さい!」

手をパチンと合わせて後ろを振り向いた瞬間、正面からカーテンに突っ込んだ。

罪木「ぷわっ!はわぁ!?」

カーテンに飲み込まれているようなモーションで罪木さんがカーテン裏に姿を消して“べちん”という音がした。
236 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/27 22:16:08.99 dDSSF8cw0 140/162
罪木「きゃうん!!…うぇぇっ」

狛枝「……ある意味才能だよね…ここまで来ると」

ボクは呆れと感心の入り混じった感想を思わずこぼした。

バタバタと慌ただしい足音と、ガタンガタンと激しい激突音が聞こえてくる。

……松葉杖、使う前に折れないよね?

不安になりながらも、とりあえず罪木さんが松葉杖を持って来てくれるのを待った。

罪木「ありましたぁー!狛枝さん、どうぞー!」

ニコニコと罪木さんは松葉杖をボクに差し出した。どうやら折れたりはしていないようで安心した。

狛枝「今って時間はどれ位なのかな?まあ、授業出ても腕がこれじゃ、ノートも取れないけど…」

罪木「あ、そろそろ6時限目が始まると思いますぅ。どうしますか?部屋に戻りますか?」

狛枝「6時限目か…部屋に戻ろうかな」

罪木「でしたら部屋まで付き添いますぅ」

罪木さんの申し出は親切なんだろうけど、正直不安でしかない。
でも、ボクなんかがそれを断るなんておこがましいし…。

狛枝「……お願いしようかな」

罪木「はい!」

本当に嬉しそうに、罪木さん駆け寄って、ボクを支えながらベッドから降ろしてくれる。

罪木「本当なら、怪我した逆側の方が安全なんですけど、その腕も怪我してますんで、なるべく左足に負担がかからないように、私がサポートしますね」

正直なところ、普段の彼女のドジ具合からして不安しか生まれてこないけど、信じよう。超高校級である彼女を!
そういえば、この怪我はいつ頃癒えるのかな?

狛枝「そういえば、ギプス取れるにはどれ位掛かるの?」

よろよろとしながら罪木さんから松葉杖を受け取って、左腕に体重を掛けながら罪木さんに寄りかかる。

罪木「四週間は必要ですね。よくなければ一週間延びます」

狛枝「あー…やっぱりそれ位は掛かるか」

この不便さが一ヶ月程か…重いため息が出てしまうけど、同時に、その先の幸運に期待もできるというもの。
これだけ長期の不運なんだし、楽しみだね!

罪木「こ、狛枝さぁん…あのー……」

一人楽しく思考していると、躊躇いがちに罪木さんがボクの顔を覗き込んだ。

狛枝「あ、ゴメンゴメン。何かな?」

罪木「あ…えっとぉ、そのぅ…私が身の回りのお世話をさせて頂くんですけど…嫌かもしれませんが……我慢、して下さいぃ……」

狛枝「嫌?嫌だなんてとんでもない!!超高校級の保険委員である罪木さんのサポートを受けられるだなんて、とても光栄だよ!ボクは信じて君に身を委ねるよ!」

ボクは心の底からの気持ちを罪木さんに告げた。そうでないと失礼だからね。

罪木「ふぇっ!!?へっ?!ふええ?!!」

ボクの言葉に、罪木さんは顔を赤くして狼狽え始めた。ボクは何かおかしいことでも言ったかな?

暫くわたわたしていた罪木さんは、落ち着きを取り戻すと、照れ臭そうに笑いながら、彼女にしては珍しく、明確に、力強く答えた。

罪木「任せて下さい!狛枝さんの為に私、全力を尽くします!!」

狛枝「ボクなんかに全力は要らないよ」

罪木「いいえ!全力ですぅ!」

鼻息を荒くして罪木さんは拳を握る。
してくれるというなら、彼女の才能をこの身で体験できるんだし、任せようかな。

ボクは期待を馳せつつ、罪木さんに支えられながら部屋まで歩いた。
239 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/28 22:48:47.16 y0GQaEkK0 141/162
罪木さんが転ぶなどのアクシデントもなく、無事に自分の部屋に辿り着いたボクは大人しくベッドに入り、罪木さんに本棚から何冊か本を取ってもらって、それを読んでいた。

罪木さんは用意するモノがあると言って、直ぐにまた慌ただしく出て行ってしまった。
そんな時に人間の生理現象とは厄介だ。手足が不自由になっていても、お構いなしに催してくる。

罪木「はうぅ…遅くなりましたぁ…必要になるモノを持って来ましたー!」

そして、このタイミングで罪木さんは戻って来た。状況が状況だけに、喜んでいいものか悩むところだ。ボクは意を決して戻って来たばかりの彼女に尋ねた。

狛枝「罪木さん…トイレってどうしたらいいかな?」

仕方のないことだけど、ボクが罪木さんに対してセクハラしているみたいで気が引ける。でも、やらかしてしまうよりはマシだ。

罪木「あ、行きたいですか?ちょうど尿瓶を用意して来たので、使って下さい」

狛枝「……」

罪木「便器に座って、空いた手で使うといいですよ。立てば直ぐに尿を捨てられますし。どうぞ」

狛枝「…ありがとう」

その侭排泄出来ないのって、案外恥ずかしいものなんだなぁ。メモリが付いてて、どれだけの量が出たのか解るのも何だか嫌だな。

罪木「じゃあ、トイレまで付き添いますね」

狛枝「お願いするよ」

そうして罪木さんに付き添ってもらいながら、トイレに移動する。

罪木「じゃあ脱がしますねぇ」

狛枝「!?待って!自分で脱げるからいいよ!!」

腰を屈めようとする罪木さんを慌てて静止させる。罪木さんは何故か悲しそうな顔で見上げてくる。

罪木「ごごゴメンなさぁい!私なんかがでしゃばったマネしてぇぇ!嫌わないで下さいぃ!私が脱げばいいんですよね!!」

狛枝「嫌わないから落ち着いて。それに、脱がないでくれる方が嬉しいな」

罪木「あうぅ…私の裸なんてみたくないですよねぇ…」

狛枝「またの機会にしてくれるかな」

普段見慣れない、罪木さんの真剣な姿に感心していたのに、普段の調子に戻られると肩透かしを食らった気分になる。

狛枝「親切を無下にしてゴメンね。さすがに恥ずかしいからさ、少し外で待っててもらえるかな?」

罪木「は、はいぃ」

しゅんとしながら罪木さんは出て行った。

狛枝「ふぅ…」

色々と考えていなかった。罪木さんには申し訳ないけど、数十分前の身を委ねるという自分の発言に、少し後悔した。
目先に捉われていて後々を考えていなかった。これから先のことに少しの不安を抱きつつあった。
ーーーーーーーーー
罪木「途中まで小泉さんに手伝ってもらって、お食事もってきましたぁ」

狛枝「ありがとう、罪木さん」

罪木さんが用意してくれたサイドテーブルに、食事が置かれる。和食かぁ。まあ、いいか。
ここまで来るのに、小泉さんに手伝ってもらったという位だし、行き来する内に罪木さんが転けてしまうかもしれないし…最悪、食事が摂れなくなりそうだしね。

罪木「食べさせてあげますねぇ」

利き腕が使えない以上、これに関しては気恥ずかしいけど断れない。大人しく食べさせてもらうことにしよう。

狛枝「じゃあ、お言葉に甘えていただきます」

罪木「はい!じゃあ、あーんして下さい」

ニコニコと罪木さんが箸をボクの口元に運んで待ち受ける。このシチュエーションは照れ臭くて、むず痒いな。少し躊躇いながらも、それを食べる。

罪木「美味しいですか?」

狛枝「うん」
240 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/28 22:50:54.44 y0GQaEkK0 142/162
罪木「ここの御飯は美味しいですからねぇ」

嬉しそう、というよりは、幸せそうに罪木さんは笑う。ここまで明るく笑う彼女は初めて見るかもしれない。
尽すことが、彼女にとっての幸せということなんだろうか?

狛枝「罪木さんって、そんな風にも笑うんだね」

罪木「ふぇ?」

狛枝「他人のことに一生懸命だよね。君の場合、自分の為でもあるんだろうけど」

ボクの言葉に、罪木さんは困ったように笑う。それでも箸を休めず、ボクに食べさせる。

罪木「誰かが私を必要としてくれた時が、私の何より生きていて良かったと思える瞬間ですから」

他人に必要とされなければ、自分の存在は無意味だと考える人間は多い。
命の始めから終わりまで、人と一切関わらずに終えることはできない。求められるというのは重要なことだ。

罪木「それに、医療に関心があった訳ではないんです」

罪木「嫌な人間だと、自分でもわかっているんですけど、自分より弱い相手に優しくすることで、劣等感を優越感に挿げ替えちゃうんです」

それが罪木さんの才能に繋げた経緯か。ここまで聞いて、思ったことが一つ。

狛枝「君とボクは…どこか似ているかもね」

罪木「え?」

狛枝「他人から受ける興味や感心も、自分から他人へ与える興味や感心が、切っ掛けがないとどこか希薄なところ」

狛枝「きっと他人を真の意味で愛せないだろうところ」

他人を、自分の能力で巻き込んでしまうことを嫌って、なるべく関わり合いを持たないようにしているボクも、本当なら、必要とされて生きてみたいと、思っている。
自分は表面でだけ好きだといいながら、相手からは本気の気持ちを要求するような、きっとそんな最低なモノだけど。

狛枝「表向きを繕うだけで、中身がない」

罪木「……そうですね」

箸を運ぶ手が止まって、ボクから目を逸らした。彼女の地雷だったかな。

狛枝「でも君はまだやり直せるよ」

罪木「……え?」

狛枝「ボクは手遅れかも知れないけどね」

ボクは逃げ過ぎた。人よりも、人から生まれる希望を愛した。
今後、相手を愛するより、その相手から生まれる希望しか愛することが出来ないんじゃないかと思う。
でも彼女はまだ人そのものを求めている。だからまだまともだと思う。

罪木「……だったら……私とやり直しませんか?」

ぽつりと零した彼女の言葉に驚いた。

狛枝「何?」

罪木「私が…狛枝さんを必要とします。好きになります」

罪木「だから…狛枝さんは…私を好きになって…やり直してみませんか?」

罪木「本当の愛情を…与えられるように…」

涙目になって、手を震わせながらも、必死にボクにそう言った。これは告白だろうか。
愛せない、愛されない者同士で傷を舐め合おうという提案に聞こえなくもない。でも、それも悪くないと思う。
本物になるかどうかは解らないけど、罪木さんが、ボクなんかの好意で満足できるのなら。

狛枝「いいよ…一緒にやり直そうか」

罪木「!!は、はい!」

顔を真っ赤にしながら、罪木さんは何度も頷く。喜んでくれたみたいで、良かった。

狛枝「……ご飯いいかな?」

罪木「あわわ!ご、ゴメンなさいぃぃい!どどどどどうぞぉお!!」

わたわたとボクに食べさせるのを再開した罪木さんの表情が、柔らかくなった気がした。

これが、ボク達の第一歩。
244 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/29 16:51:22.41 Causz4xY0 143/162
せめて足だけだったら、どんなに楽だったろうか。ボクは罪木さんに衣服を脱がされながらそう思った。

罪木「防水プロテクターをつけますねぇ」

半透明の袋をギプスをしている手に通していく。
ボクは今シャワー室で、大浴場から借りて来た椅子に、股間にタオル一枚で座っていた。

狛枝「背中だけでいいからね」

トイレの一件で、全身を洗いだしそうだから念の為に先手を取って言っておく。

罪木「遠慮しなくてもいいですよぉ?」

狛枝「遠慮じゃなくて、困るんだよね」

罪木「委ねてくれるっていったのにぃ……」

納得していない様子の罪木さんは、ボクの前に来て屈み込んで、足にも半透明の袋を通そうと足を持ち上げる。

狛枝「っ!」

見える!罪木さんにに粗末なモノを見せる訳にはいかない!
慌ててタオルを押さえて防ぐ。というか、彼女の頭の位置が危ない。この状況は何となく良くない考えが浮かんでしまう。

罪木「慌てなくても大丈夫ですよ?私も医療に携わる身ですから、見慣れてますんでぇ」

ふふふ、と薄っすらと笑われて、恥ずかしさが増してしまう。

罪木「それにしても、少しビックリしましたぁ」

狛枝「何が?」

罪木「性的なことは無関心というか、蛋白というか、そんなイメージがあったのでぇ」

罪木「そんな風に慌ててタオルを押さえるなんて以外だなぁ、可愛いなぁって思っちゃっただけですぅ」

狛枝「……バカにされてるのかな?」

罪木「そそそんなつもりじゃないんですうぅう!」

狛枝「あ」

罪木「はぐっ!?」

動揺して後ろに下がった罪木さんは、勢い良く壁に背中と頭を打ち付けた。

罪木「うるるぅ……っ!」

狛枝「大丈夫?」

罪木「だ…大丈夫ですぅぅう」

ふらふらしながら、また僕の背後に回って、シャワーの水の調節を始めた。
倒れてきたりしないよね?

罪木「じゃあ掛けますねぇ」

丁度いいお湯が背中から掛けられる。
ドタバタしていた今日の疲れが一緒に流れていくようだ。
そして、罪木さんが背中と、怪我をしていない側の腕を流してくれる。力の加減も適度だし、慣れてるようだ。

罪木「洗えましたぁ」

狛枝「じゃあ、後は自分でするから。髪洗うまで待ってて」

罪木「はい」

足の辺りを手間取りながらも洗い終えて、ようやく髪を洗うまで漕ぎ着ける。その間、背後で罪木さんがそわそわしている気配があったけど、何とかその手を借りずに済んだ。

狛枝「髪の毛お願いするね」

罪木「はい!ようやく私の出番ですねぇ!」

罪木さんはやっと自分が何かできることにはしゃぎながら、シャンプーハットを取り出した。

狛枝「別にボク、顔濡れるくらい平気だよ?」

罪木「そうですかぁ…でも狛枝さん似合いそうだなと思うんですけどぉ」

シャンプーハットが似合いそうと言われても、嬉しくない。
245 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/29 16:53:23.92 Causz4xY0 144/162
狛枝「うわっ」

頭部の周辺に軽い違和感。もしかして…。

罪木「ふふっ、被せちゃいましたぁ。やっぱり似合いますよぉ、狛枝さん!」

狛枝「そう……」

ボクを覗き込みながら嬉しそうに身体を揺らす彼女に、諦めて何も言わないでおくことにする。

罪木「狛枝さんの髪は細いですねぇ…子供の髪の毛のような柔らかさですぅ」

狛枝「子供の髪って柔らかくて、触るの怖いよね」

罪木「頭皮のケアをしっかりした方がいいですよぉ。髪の毛細い人は特に、抜けると早い段階で頭皮が見えちゃいますから」

狛枝「忠告ありがとう…気をつけるよ」

そんなやり取りをしながら、無事に入浴も終えることができた。
ーーーーーーーーー
ボクはベッドの上で罪木さんに膝枕をしてもらい、彼女の顔を見上げていた。暖かくて柔らかい感触が心地良い。

狛枝「歯を磨くくらいなら、罪木さんの手をわざわざ煩わせるような……」

罪木「磨き残しが絶対でます!そんなの見過ごせません!口を開けて下さい!」

今日で同じようなやりとりを何度したっけ?恥ずかしいには恥ずかしいけど、これ位ならしてくれるというなら、任せようかな……。

罪木「磨きますよぉ」

上の奥歯に柔らかく歯ブラシが当てられるのが解る。小刻みに一本ずつ丹念に磨いてくれている。仕事が丁寧だ。

罪木「じゃあ、歯をいーってしてくださぁい」

言われた通りに歯を噛み合わせる。前歯の歯茎に歯ブラシを充てられた瞬間、眉間の辺りがもそもそとしだす。
この感覚は…ヤバい。
目と手をギュッと握ってその感覚を紛らわせようとするけど、一本ずつ丹念に磨いてくれるから、なかなかそれは終わらない。

狛枝「∽∽∽∽っ」

罪木「わわっ!どうしました!?」

ボクの様子がおかしいことに気付いた罪木さんが、心配そうにボクを見下ろす。

狛枝「何でもないよ」

そう答えるしかない。ただの歯磨きで感じてるなんて言える訳がない。

罪木「そうですか?じゃあ、もう一回口を開けて下さいね」

大人しくもう一度口を開ける。今度は裏側を磨いてくれているのだけど、特に下の歯茎の刺激は、思わず身を捩らせてしまう程の感覚に襲われる。

狛枝「っ!!」

誤魔化せない程の反応を見た罪木さんは驚いた顔でボクを再び見下ろす。

罪木「もしかして、狛枝さん、歯磨きで感じてますか……?」

頷き難い…ので、目配せで答える。今日は罪木さんに変なところばかり見せてしまっている気がする。

罪木「口の中敏感なんですね。キスも弱いんでしょうか?……って!私は何を想像して……!!!はわわっ!!」

何を想像したの?って聞きたいところだけど、とりあえず終わらせて欲しいかな。

罪木「あうぅ…お、終わりましたぁ。うがいをしにいきましょう」

ようやく歯磨きも終わって一安心する。しかし、ギプスが取れるまではこれが毎日続くということ…。
大変なのは罪木さんの方なんだけど、ボクはボクでこれに慣れないと、気疲れしそうだ…これを四週間。
申し訳なくなって、もう一度挨拶しておこうと思った。

狛枝「迷惑かけるけど、改めて宜しくね。罪木さん」

罪木「ふぇ?あっ、はい!任せて下さい!精一杯お世話しますからぁ!」

胸を張る彼女を、心強いと思えばいいのか、頼りないと思えばいいのか悩んでしまったけど“可愛いな”ということは確かに感じてしまった。
246 : ◆4fXk1jigOs – 2014/05/29 18:35:29.92 Causz4xY0 145/162
ノートは取れないけど、とりあえず授業にでることにする。
今日も罪木さんに支えられながら、何とか歩いている途中、弐大クンと出くわした。

狛枝「おはよう、弐大クン」

罪木「おはようございますぅ」

弐大「応ッ!狛枝、罪木!おはようございます!!」

朝の空気を震わせる声量で、弐大クンは僕らの挨拶に答えた。

弐大「狛枝、お前さんは見た目通り軟弱じゃのう。どうだ、完治したらワシが鍛えてやるが?」

狛枝「ははっ、丁重にお断りするよ」

弐大クンの扱きに耐えられる気が全くしない。でも、彼がマネージャーとして着いたチーム達はそれを乗り越えているのだから、凄いね。マネできないや。

弐大「罪木よ、大変だろうから、ワシがこいつを担いで行ったるわい!ゆっくり来い!」

狛枝「え?」

そう言うや弐大クンは軽々とボクを肩に担ぎ上げてしまう。確かにこれなら罪木さんに支えてもらいながら歩くよりは楽だね。
でもなんだかこの扱いは、弐大クンの肩掛けかペットになった気分だ。

罪木「ふぇ!?あああのぅ…」

罪木さんが何か言いたそうにしているけど、弐大クンは構わず歩きだした。

狛枝「また教室でね」

とりあえず、ボクは呆然とする罪木さんに手を振っておいた。
それに対して罪木さんも力なく振り替えしてくれた。
ーーーーーーーーー
小泉「蜜柑ちゃん、狛枝のお世話してるみたいだけど、大丈夫?」

HR前の教室内。小泉さん達の会話が聞こえてくる。その“大丈夫?”はどういった意味あいなのか。

罪木「大丈夫ですよぉ。看病や介護なんかでお世話するのには慣れてますからぁ」

明るい調子の罪木さんの声で、むしろ楽しんでいることが解る。

西園寺「気持ち悪い者同士がずっと一緒だなんて、想像するだけでゾッとするぅ」

小泉「日寄子ちゃん、やめなよ…アタシも手伝いに行こうか?その方が楽でしょ?」

小泉さんが罪木さんの負担を考えての提案なんだろう。確かに、一人よりは人数がいた方が楽だよね。でもそれはそれでボクの申し訳がたたない。

罪木「一人で大丈夫ですよぉ。お気遣いありがとうございますぅ!」

罪木さんは小泉さんの申し出を断ったみたいだ。
何も解らない人間と一緒に作業するよりは、プロ一人でこなしたほうが混乱もなくスムーズに行えるだろうし、その方がいいかもしれない。

罪木「あ、でもご飯を運ぶのだけはお願いします」

小泉「うん。解ったよ。どうしても手が足りなくなったら言ってね」

罪木「はい!その時はお願いしますぅ!」

和気藹々とした雰囲気で話は纏まったようで、タイミングよくチャイムも鳴りだした。

みんながそれぞれの席に着く中、罪木さんは席を通りすがる際、ボクに笑いかけた。良くは解らないけど、それにボクも笑いかけておく。
それを受けて罪木さんは嬉しそうに、軽やかな足取りでーー

罪木「きゃん!!」

西園寺「罪木の癖にバカみたいな歩き方してるからだよ」

軽やかな足取りの侭、席には着けなかったようだけど、先生が来る前には間に合った。

さて、暫くは動き回るのは困難だし、この四週間はみんなの様子を観察するとしようかな。
授業をそっちのけで、何をして過ごそうかと思案しながら、この日の授業は終えた。
250 : ◆nn2xPKyinc – 2014/05/31 12:00:38.36 CYzi0l2W0 146/162
罪木「狛枝さん」

狛枝「ん?」

夜の食事中、罪木さんが改まったようにボクに話しかけた。

罪木「今日の朝の小泉さん達との会話、聞いてましたよね?」

狛枝「聞いてたよ」

ボクのお世話云々の話。その会話がどうかしたのだろうか?特に今、罪木さんが改まる必要がある会話ではなかったように思うけれど。

罪木「迷惑でしたかね…私一人が狛枝さんに付きっきりは…」

狛枝「何で?むしろ勝手が解らない小泉さんに中途半端に介入されるよりいいんじゃないの?それに、小泉さんじゃ、ボクも何となく頼み難いし」

罪木「えっと…そういうんじゃなくですね…」

罪木「昨日、一緒にやり直そうって言って、同意してくれましたよね?」

狛枝「うん」

罪木「だから、二人きりの時間が減るのがなんだか嫌で…」

狛枝「ああ、なるほどね」

愛情を他人に与えることができるように、まずお互いを好きになってみようと言ったことが原因か。
罪木さんの方は前向きにそれを実行しようとしているのか。

罪木「呆れますよね…?昨日の今日で独占欲丸出しで…まるで自分のモノみたいに思っちゃって」

罪木「弐大さんの時も、寂しくて…」

あの時の何かを言いたそうにしていたのは、ボクを連れていかないで欲しいとか、そんなところかな?

狛枝「確かに、ボクの望む形の求められ方では…恐らくないね」

ボクは一人の人間だけに構って時間を費やすのは好きじゃない。でも罪木さんは恐らく、時間の許す限りそれをしたいタイプだ。

狛枝「どう答えていいかも解らない。だから、ちょっとこの答えは保留にしていいかな?」

罪木「……はい」

長い沈黙が続いた。罪木さんは下を向いて動かなくなってしまった。

昨日、易々と受けてしまった手前、今更なかったことにしようとも言えない。それをしたら本当にただのクズだ。罪木さんを傷付けてしまう。
なら、ボクもボクなりに、ここで一度彼女を求めてみよう。

狛枝「ねえ、罪木さん」

罪木「……はい」

躊躇うように、怖々と罪木さんは顔を上げる。
その罪木さんの目の前に、手を差し出す。幸い、罪木さんは左側に座っているから、差し出し易かった。
疑問符が頭に浮かんでいそうな表情でボクの手を一瞥した後、意味を尋ねるように顔を見つめてきた。

狛枝「手を握ってみようか」

罪木「手を……?」

きょとんとしながら、視線をボクの手に戻した。

狛枝「正直、君に良いよって答えた割に、何も考えていなかったし、どうすればいいかなんて見当もつかないから」

狛枝「手を握る位が、ボクの今の精一杯かなって…どうかな?」

罪木さんの手が、小刻みに震えながらボクの手に伸びる。

罪木「手を握っていいなんて、始めて言われました」
251 : ◆nn2xPKyinc – 2014/05/31 12:03:14.10 CYzi0l2W0 147/162
罪木「差し出してくれることも、握らせてくれる人も、握ってくれる人も、いませんでした」

そう言いながら、両手で包み込むように、大事なモノを壊さないようにするような所作で、ボクの手を握った。

罪木「狛枝さんの手…冷たいです」

狛枝「ゴメンね」

罪木「いいえ……でも、暖かいです」

狛枝「矛盾してるよ」

罪木「でも、私には、暖かいです」

そこで、何かに思い至ったようで、罪木さんは不安そうな顔をした。

罪木「私に触られて、嫌じゃないですかぁ?」

罪木「罰ゲーム以外で、私に長い時間触ろうとする人がいなかったので…」

罪木さんの以前いた環境は、罪木さんを不必要な程排他的だったようだ。
なら、この学園では大分人間らしい扱いを受けていると思える。

狛枝「嫌ならとっくに振り払ってるよ」

罪木「本当…ですか……?」

狛枝「疑り深いね。まあ、仕方ないか」

狛枝「でも四週間は殆どを一緒に過ごすんだし、その日々でボクが嘘を吐いてないって理解してくれると思うよ」

罪木「……」

罪木さんはボクの手を握る手に、力を込めた。

罪木「私、すでに狛枝さんを好きです」

この先、無縁に過ごすだろうと思っていたのに、諦めていたのに、昨日の今日で、罪木さんから真っ直ぐな好意を向けられている。不思議な気分だ。

罪木「でも、狛枝さんは、今私にそんなこと言われても困りますよね」

罪木「早く狛枝さんに、私を好きになってもらえるように頑張ります」

薄く笑う罪木さんは、ボクから手を離して、また箸を手にボクの食事を再開する。

罪木「ご飯遅くなっちゃいますね!あーんしてください!」

それに従って、口を開ける。

頑張ります…か。今は彼女自身より、その才能に興味が傾いているボクが、いつ応えてあげられるか解らないけど…。
その言葉の健気さに、ほんの少しボクの中に暖かいモノが、生まれた気がした。
ーーーーーーーーー
狛枝「いよいよ明日取れるんだね」

罪木「……そうですね。回復は良好のようですし、問題なく外せると思いますぅ」

狛枝「罪木さんの献身的なサポートのおかげだね!」

四週間になる前日。明日ようやく、ギプスを外せる。
明るく笑うボクに反して、罪木さんは浮かない顔をしていた。ボクも鈍感ではない。何故彼女がそんな顔をしているのかも解っている。

狛枝「……別に、ボクの怪我が治っても、一緒に過ごすことはできるよ?」

罪木「そう、ですけど…何をするにも私の手が必要だったのに、必要なくなるなんて…私そのものが要らないって思われてる気がして」

狛枝「極端過ぎるよ」
252 : ◆nn2xPKyinc – 2014/05/31 12:04:54.01 CYzi0l2W0 148/162
極端な考えに寄ってしまう程、彼女の闇は深いということか。染み付いた考え方を変えるのは、なかなかに難しい。

狛枝「……?」

少し鼓動が速い気がする。それに、体が熱い?鼓動が速いからかな?

狛枝「罪木さん…ボク、熱ない?」

罪木「熱ですかぁ?ないと思いますよぉ」

そう答える彼女の口元が弧を描いた。嫌な予感がする。

罪木「熱いですか?動悸が激しいですか?」

症状を伝えていないのに、ボクの体に起こっていることを理解している口振りで訪ねてくる。これは彼女の仕業なのか?

罪木「狛枝さん、変な気分になってませんかぁ?」

罪木さんはクスクスと笑いながら、布団を剥いだ。

狛枝「え?!」

自分の下半身に目を向けると、何故かボクのモノが屹立している。

狛枝「何をしたの!?」

叫ぶと余計に鼓動が速くなる。ボクの様子を見て、罪木さんは妖しく、にこりと笑いながら、ボクのモノに指を這わせた。

狛枝「っ!?」

罪木「食事にお薬を混ぜましたぁ」

熱の篭った吐息と一緒に、ボクの耳元で囁いた。その吐息にゾクゾクしてしまう。

狛枝「何でそんなことしたの?」

罪木さんを責める意味を込めて問い質す。ボクの問に、罪木さんは寂しそうに目を伏せた。

罪木「私にこうして構ってくれるのも、優しくしてくれるのも、私の才能有ってこそですよね」

罪木「私はおまけなんです」

罪木「狛枝さんが私を好きになってくれるのは、ずっと、ずっと先なんだと解っちゃったからです」

罪木「……それどころか、好きになることがないかもしれない…って」

それを否定することはしなかった。罪木さんもそれを予め予想していたのか、落ち着いていた。

確かに彼女に才能がなければ、ボクは彼女に見向きもしないだろう。

狛枝「怪我したばかりの時に保留にしていた問題だけど、ボクは一人の人間に拘っている訳じゃない。大半を一緒にはいられない」

狛枝「…だから君が今言った言葉はその通りかもしれない」

後発的なモノとはいえ、彼女自身への関心も出てきていたのだけど、どうやら汲み取ってはくれなかったらしい。

狛枝「でも君が思うよりも、ボクは君に興味を持っていたよ」

手を握られたあの時から。じわりとだけれど。好きになるのとは、また別問題だけれど。

罪木さんの目から涙が零れた。

罪木「本当ですか?」

狛枝「うん…」

動悸と熱でクラクラしながらも、何とか答える。ここで思いとどまってくれれば、まだ亀裂は生まれない。
でも、そんなボクの考えは、直後に否定された。

罪木「でも、手遅れです…覚悟を決めたんです」
254 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/01 19:33:09.52 Ygv9Toh/0 149/162
その言葉の後、軽く唇が重ねられた。

罪木「驚きもしないんですね」

力無く呟いた。

罪木「今まで、私に関わった人達は、私を利用するだけ利用したら捨てるんです。私の存在を否定するんです」

言葉を紡ぎながら、罪木さんはボクの耳や首筋を甘噛みしていく。

罪木「嫌だけど、嫌なことを受け入れていないと、私に見向きもしなくなるんです」

狛枝「∽∽∽∽っ」

薬の効果なのか、甘噛みされた場所がジンとして、それが暫く残る。罪木さんはその範囲を拡げるように、鎖骨へと移動していく。

罪木「無関心になられると、本当に私の居場所も存在も、誰からも許されなくなる」

罪木さんの指が、ワイシャツのボタンを外していく。それを止めようと腕を動かそうとしたのに、力が入らない。
弛緩剤か何かでも使ったのか?
緩慢な動作で上げる腕を、罪木さんに抑えられてしまう。

罪木「でも、狛枝さんになら許されなくてもいいです…私を憎んだ形ででも、私の存在を強く残せるなら…」
罪木「狛枝さんのご好意を無下にして裏切ってしまって、ゴメンなさい」
今度は深く、口付けられた。咥内で、罪木さんの舌がボクの舌を絡め取る。
触れ合う場所が熱くて、浮かされたように頭がふわふわしてくる。

狛枝「ぅ…ん……」

罪木「ん…はぁ…っ」

唇が離された時の罪木さんの表情は、頬を紅潮させて、恍惚としていた。

罪木「うふっ、ふふふっ。惚けた顔がとても良いですよ、狛枝さん」

狛枝「つみ…き…さん」

呂律が上手く回らない。そんなボクに構わず、罪木さんの手はズボンを下ろして行く。
脈打ち、先走りが既に先端から溢れていた。

狛枝「っ!」

罪木「自分の意思に反してこうなっちゃうのって、恥ずかしいですよねぇ」

胸元にキスを施して、手元は手淫を始める。先走りと一緒に摩擦されて、ぬちぬちと濡れた音に恥ずかしくなる。

狛枝「く、ぅ…っ」

罪木「でも人間ってそんな風にできてるんです」

胸の突起を舌で弄びながら、空いた手は脇から腰の愛撫をする。薬のせいか、多方向からの刺激に、頭がおかしくなりそうになる。

狛枝「うぁ、は…っ」

罪木「スゴく硬くなってますよぅ?気持ち良いですかぁ?」

狛枝「おね、が、い…んぅ…やめ、て……」

上手く喋れないなりに、必死に口を動かして、眼でも訴える。無駄だとは理解してはいるけど、万が一に掛ける。

罪木「嫌です」

素早い返事に、ようやくボクも諦めがついた。抵抗する手段はないし、許されない決意もあるのなら、満足するまで遊べばいい。

狛枝「わかった…つみき、さんの……すきに…して、よ」
255 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/01 19:34:01.45 Ygv9Toh/0 150/162
その一言で、彼女の動きが止まって、ボクの顔を悲しそうに見つめた。

罪木「ありがとう…ございます」

昂ぶっていたモノが、ボクの一言で一気に冷静さを取り戻したようだ。今こうしていることを心苦さと後ろめたさを感じているんだろう。

それでも行為は続けられた。
ボクのモノに罪木さんが舌を這わせる。暖かく柔らかい舌の感触に身震いしてしまう。

狛枝「っ…んぅ」

そして舌だけでなく、喉奥まで口に含んでしまう。罪木さんの喉に尖端が触れているのが解る。
全体が咥内の温かさと唾液に包まれて、さらに喉奥での締め付に、罪木さんの頭が上下する度に快感が押し寄せる。

狛枝「ぁっ…すご、い…ぅあっ、きもち、いい……」

思わずそれを口にしてしまって、罪木さんの吸い上げが強まる。ジュプジュプと淫らな音と、自分の喘ぎが部屋に響く。
腰回りがジンとしてきて、絶頂感が押し寄せる。しかし、そこで罪木さんの動きが止まる。

罪木「まだまだ耐えて下さいねぇ」

一度糸を引きながら口を離して焦らされる。

狛枝「……いじ…わる、だなぁ……」

罪木「こういう場面でそう言われるのって、堪りませんね」

クスクスと笑いながら、再び同じように動き始める。何度目かの絶頂感、ようやく射精を許される。

狛枝「んんっ∽∽∽∽っ!!」

罪木「んふっ♪」

罪木さんの咥内に、精液を吐き出す。それを御満悦の様子で、彼女はそのまま飲み下した。その光景にゾクゾクしてしまう。
以前罪木さんに言われたように、あまり性的なことに積極的に関心を持っている訳ではないのだけれど、やっぱりボクも男なんだなと感じた。

罪木「ふふっ、狛枝さんの精液飲んじゃいましたよぉ」

高揚した罪木さんは怪しい光を眼に宿しながら、艶っぽく笑った。一度熱を放ったのに、まだ萎えていないボクのモノを愛おしそうに愛撫する。

罪木「ちょっと痛いことしちゃいますけど、我慢して下さいね」

狛枝「…え?」

罪木「男性も潮吹けるんですよ。ご存知ですかぁ?」

尖端に唇を寄せてから、敏感になっているソレを手のひらで執拗に攻めてくる。

狛枝「!!!つみき、さっ!!!あう、くああっ!!!」

痛みとむず痒いない交ぜになった感覚に、あれだけ呂律が回っていなかったのが嘘のように、悲鳴に近い喘ぎが出てしまう。

狛枝「や、やめてぇっ!!!」

身体が動かないなりにも、跳ねる位の苦痛に近い刺激に、涙と脂汗が止まらない。

罪木「狛枝さんの切迫した悲鳴に泣き顔…濡れてきちゃいましたぁ」

興奮している罪木さんは容赦無く手を動かす。
この行為から逃げたしたくて、罪木さんの手を振り払おうと手を伸ばしたところで、射精感よりも、尿意に近い感覚が押し寄せてきた。

狛枝「ぐ、ぅっ、つみきさん…!!トイレぇ、いかせ、て…っ」

罪木「おしっこ出そうな感じなら、それで良いんですよぉ」

罪木「潮吹くところ、見せて下さい」

狛枝「っ!!ぃ、あぁああああっ!!」

罪木さんの手の動きに合わせて、勢い良く粘度のない透明な液体が飛沫を上げ、その瞬間に絶叫してしまう。
256 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/01 21:53:00.44 Ygv9Toh/0 151/162
罪木「あはっ♪スゴいですねぇ!」

罪木さんの歓喜の声に羞恥心が湧いて、熱が顔に集まる。

狛枝「はぅ…」

一気に虚脱感に襲われて、もう何もする気力もない程の疲弊にぐったりとしてしまう。

罪木「お布団とお洋服、替えないと、ぐしょぐしょですね」

罪木さんは何事も無かったような素振りで立ち上がり、シャワー室に姿を消した。

どうしてこうなったんだっけ?

一瞬考えが浮かんだけれど、それ以上何も考えたくなくなって、一度眼を閉じた。
ーーーーーーーーー
罪木「狛枝さん!狛枝さん!」

狛枝「……はれ?…罪木さん?」

身体を揺すられて、沈んでいた意識が急浮上する。

罪木「大丈夫ですか?」

狛枝「ああ…うん」

まだ薄ぼんやりとしながらも罪木さんの問い掛けに答えた。

罪木「……身体を拭いて、お洋服と、上のお布団は変えましたから、ベッドから降りてもらってもいいですか?」

狛枝「……はあ…現実だったんだね」

罪木「……はい」

狛枝「まあ、いいや」

あれだけ喋れず、動けずだったのが嘘のようにスムーズに身体が動いた。これが普通なのに、少し不思議な感じがした。
足はもう松葉杖なしで動けるから、その侭降りて、椅子に座って罪木さんの動きをぼんやりと眺めた。

罪木「狛枝さん…怒ってますか?」

か細い声で、罪木さんは問い掛けた。
ボクの答えを聞くのが怖いのか、微かに震えている。

狛枝「特別頭にきてるとかは…ないかな」

罪木「そうですか……」

喉で言葉を詰まらせたような声だった。

罪木「やっぱり、私のすることなんて、取るに足らない問題ってことですか?」

罪木「最低ですよね、私。あんなことしておいて、狛枝さんに私を意識してもらえているかの方が心配で、大事なんです」

狛枝「……ゴメンね」

罪木「謝るのは私ですよ。おかしいですね、狛枝さん」

力無く笑っているのが解る。重い沈黙と空気が降りてくる。
シーツを取り替える衣擦れの音だけが聞こえてくる。

狛枝「罪木さん」

ボクが先に沈黙を破った。

罪木「はい」

狛枝「ボクはさ、君とやり直すこと、続けようと思うんだよね」

罪木「………え?」

彼女はゆっくりと振り向いて、驚きに眼を見開いていた。

狛枝「人間って、どこかで他人と、回避のしようがない接点が生まれるよね」

狛枝「だから…ボクは、積極的に接点を結ぶ対象に、君を選ぼうと思う」
257 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/01 22:53:49.90 Ygv9Toh/0 152/162
彼女はボクの望む希望ではないかも知れない。この先、自分がこれほど好意を寄せてくれる人間に出会うことはないかも知れない。
そんな、今までなら切り捨ててしまっていたことを、この件に関しては、何故か惜しいと、思ってしまった。
彼女は自分を最低だと言ったけど、ボクはボクで、最低な思考をしているのだから、この際お互い様だ。

狛枝「あ、さっきの行為を許した訳じゃないよ。君もそっちの方が都合がいいでしょ?」

罪木さんは答えるのを戸惑うように視線と手を彷徨わせている。けど、構わず続ける。

狛枝「ああいうの苦手だからさ」

狛枝「今は手を繋ぐくらいで、許してもらえないかな」

罪木「……いいんですか?それで」

狛枝「ボクから持ち掛けたんだ、構わないよ」

罪木「……ゴメンなさい…もう、狛枝さんを裏切りません」

罪木「好きでいたいです」

狛枝「うん。時間掛かると思うけど、待っててよ。追い付けるかも知れないから」

罪木「はい」

手招きで罪木さんを呼ぶ。おずおずとしながら近付いた罪木さんの手を握る。

狛枝「改めて頑張るよ」

罪木「よろしくお願いします」

歪なこの関係が、整う日が来るのかは解らないけれど、一番問題のボク自身の彼女への歩みは確実に進んだように思う。
自分が積極的に誰かと接点を結んだことに、少し嬉しくなって笑ってしまった。
ーーーーーーーーー
罪木「いつ握っても、凪斗さんの手は冷たいですねぇ」

狛枝「これって冷え症なのかな」

罪木「私がこうして握って暖めてあげます」

未だに手を握る、抱き締め合う位しか、触れ合うことができていないけど、あれからボクからも距離は詰めつつある。
だんだんと愛しさというものを理解できたように思う。今、罪木さんが嬉しそうにニコニコと笑う姿に、それを感じる。

狛枝「罪木さん」

罪木「はい?」

首を傾げる仕草をする彼女の唇に、自分の唇を重ねた。

罪木「はわわっ!?」

慌てて口元を手で覆ってわたわたと狼狽えた。

狛枝「君の気持ちに、また少し応えられたかな」

罪木「心臓が破裂しちゃいそうですぅ」

これが今の形。これなら、直ぐに彼女の気持ちに追いつけそうだよね。

もう一度しっかりと彼女の手を握って、ボク達は歩き出した。
258 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/01 23:11:44.65 Ygv9Toh/0 153/162
罪狛編終了!ごちゃっとしてしまったなと反省…

これでこのスレを終わりにしたいと思います!!
ここまで安価やリクエストに参加、感想、乙、そして何より
ここまで読んでお付き合い頂きありがとう御座いました!

前スレはわりと少なめでしたが、初めてのスレはエロ安価が多かったので、エロに特化したスレを立てるかなー、といった感じで始めたのですが、いかがでしたでしょうか?あらゆる面で拙くて申し訳ないです。
最初の罪日が一番まとまってる気がします。

普通のSSと、世界観クロスの書き掛けがあるのですが、できる気がしないので
暫くはスレ立てはないと思いますが、また宜しければスレ立てしたその際は、お付き合い頂けたらなと思います。
268 : VIPに… – 2014/06/02 12:58:38.44 M297t3F7o 154/162
乙面白かったよ
朝日奈葉隠で何か見たいのぅ
269 : VIPに… – 2014/06/02 13:03:18.00 ug68Nz7DO 155/162
乙 また気が向いたらこういうスレやってほしい

リクエスト出していいなら
朝日奈さんをからかったりするドSな霧切さん
270 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/02 18:57:44.80 xnaXQBtc0 156/162
>>268
ふひひっ、了解致しました!
その二人、なんか距離感とかいいですよね!

>>269
こんな感じのスレっていうか、らーぶらーぶな話はまた絶対書きたくなると思うので、安価で無差別にカップリングさせるスレを立てると思います!
>>1は雑食なんで!なんでもパクパクいっちゃうよぉん!
リクエスト了解致しました!新しい!?
HTML化依頼出してるので、できてもsageで進行しますね。

エロだけ地の文有の予定が、結局は全部一人称での地の文進行になっちゃったから
訳が解らん表現してたりして、なんじゃこりゃって思われてたりしたらどうしよう…
とか思っていたのですが、以外に見て下さってるんだなーって、ちょっと自信がつきました!本当に嬉しい!
271 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/03 03:01:10.23 kyE+pm1z0 157/162
朝日奈 「はあ…どうしたらいいんだろ。解んないよぉ」

朝日奈 「なんであいつ、いきなり告白なんてするんだよー!!こういうの苦手だよぉ!」

朝日奈 「明日食堂行きたくないなー…憂鬱だよ…」

朝日奈 「……とにかく寝よ…考えるの疲れちゃった」
ーーーーーーーーー
朝日奈 「おはよー」

苗木 「おはよう、朝日奈さん。遅く来るなんて珍しいね?」

朝日奈 「…葉隠はまだいないよね」

苗木 「葉隠クン?」

朝日奈 「なんでもないよ!さくらちゃーん!おはよー!」

大神 「うむ、おはよう、朝日奈」

朝日奈 (さくらちゃんが男の子で、さくらちゃんが私に告白してくれたら、多分こんなに悩んでないと思うんだけどあなー)

葉隠 「みなさんお揃いでおはよーさん!」

石丸 「葉隠君!遅いではないか!!」

朝日奈 「ひゃあっ!!」

大神 「どうした!?朝日奈よ?!」

朝日奈 「あぁ…ううん、なんでもないよ!」

朝日奈 (出て行きたいよー)

大神 「何もないようには思えんが…」

朝日奈 「大丈夫!本当に大丈夫だから!」

大神 「そこまで言い張るのであれば、詮索はせぬが」

大神 「困った時は頼るのだぞ」

朝日奈 「うん!もちろんだよ!」

朝日奈 (とは言っても、葉隠に告白されたなんて悩みは、ちょっと言い難いよね)

葉隠 「オッス!オーガに朝日奈っち!」

朝日奈 「うわあああ!寄らないで!!」

葉隠 「ヒデーな朝日奈っち!!」
272 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/03 03:02:25.96 kyE+pm1z0 158/162
大神 「朝日奈、どうした? もしや、先程の反応の原因は葉隠か!?」

葉隠 「ぎゃああ!!睨まないで!!」

朝日奈 「確かに葉隠が原因だけど、変なことじゃないから落ち着いて、さくらちゃん」

大神 「ぬぅ……」

葉隠 「助かったべ…」

朝日奈 「……また後で話そう、葉隠」

葉隠 「お、おう!待ってるかんな!」

舞園 「何だか恋の予感がしますね」

苗木 「え? 恋の予感?」

舞園 「苗木君は、他人の色恋の動きに鈍感そうですね」

苗木 「今、呆れたよね?」

舞園 「ふふふっ、そこが可愛いんですけどね」
ーーーーーーーーー
ピンポーン

葉隠 「おうっ!朝日奈っち!どうすんだ?部屋入るか?」

朝日奈 「それはない」

葉隠 「ま、そらそうだわな」

朝日奈 「植物庭園かな…」

葉隠 「んじゃ、いくとすっか」
ーーーーーーーーー
葉隠 「んで、朝日奈っち、返事はどうなん?」

朝日奈 「……考えたけど、やっぱり答えらんない」

葉隠 「 あれまっ」

朝日奈 「考えがまとまんないし、今だってあんたの顔をまともに見らんないもん」

葉隠 「それって俺を意識してるってことだべ?つまりは脈ありってことだべ!!」

朝日奈 「はあ!?そんな訳ないじゃん!!」

朝日奈 「あんたみたいなちゃらんぽらん!」

葉隠 「朝日奈っち、ヒデーぞ!」
273 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/03 03:03:05.37 kyE+pm1z0 159/162
朝日奈 「解んないんだよぅ…恋愛なんてしたことないから…怖いんだもん」

葉隠 「怖いー?」

朝日奈 「あんたみたいないい加減な奴なんて尚更だよ!」

葉隠 「脈ありどころか嫌われてるんか!?俺!!」

朝日奈 「嫌いっていうか…だから解らないんだってばー!!」

葉隠 「俺は余計に、よー解らんのだけど」

葉隠「でもよー、やっぱりチャンスはあるわけだな?」

朝日奈 「え?」

葉隠 「俺ってば、欲しいモノにはしつこい位の諦めの悪さを発揮すっからな!」

葉隠 「朝日奈っちだって落としてみせるべ!」

朝日奈 「∽∽∽∽っ!!恥ずかしいからそういうのやめてよねー!!」

葉隠 「わっはっは! ウブだべ! 可愛いなー!」

朝日奈 「可愛いって言うな!!」

葉隠 「いででっ!蹴るなんてヒデーぞ!?」

朝日奈 「もー!!あんたなんかこうしてやるー!」

セレス 「くっついたら、典型的なダメ男に、騙されて貢ぐ年下彼女にしか見えませんが…」

舞園 「そんな風情ですね」

霧切 「そんな未来の想像ができてしまうのが怖いわね」

大神 「朝日奈が選んだ男となれば、口出しはしたくないところではあるが……葉隠か……」

江ノ島 「あたしはパスだね!あり得ねーよ!!」

腐川 「ふ、ふん!あいつらがどうなろうと、あ、あたしには知ったことじゃないわよ!」

戦刃 「……私達、なんでこんなことしてるの?」

江ノ島 「んじゃ帰ればー?」

戦刃 「盾子ちゃんがいるならいる!」

朝日奈 「あんたら…何してんの……?」

「あっ」

【終】
274 : ◆nn2xPKyinc – 2014/06/03 04:00:05.02 kyE+pm1z0 160/162
霧切 「本当にドーナツが好きなのね。朝日奈さん」

朝日奈 「スポーツとドーナツがあれば、私の世界は大体回っちゃうよ!」

霧切 「大神さんも好きよね」

朝日奈 「もちろんだよ!大親友だもん!」

霧切 「私はどうかしら?」

朝日奈 「霧切ちゃんは…なんていうか……」

霧切 「即答してもらえないだなんて、ショックだわ…」

朝日奈 「だ、だって…霧切ちゃんのは友達とかのじゃないから」

朝日奈 「あんまり言っちゃわない方がいい気がして」

霧切 「友達じゃないから言えないことって、何かしら?」

朝日奈 「わ、解ってる癖に!!どうして意地悪するのさー!!」

霧切 「ふふっ、好きだからよ」

朝日奈 「うー……」

霧切 「好きって言う代わりに、行動で示してもらおうかしら?」

朝日奈 「行動?」

霧切 「私の唇と、あなたの唇……ここまで言えば解るわね?」

朝日奈 「そんなの、は、恥ずかしいよぉ」

霧切 「あなたのいうところの“えっちなキス”までは求めてないのよ?」

朝日奈 「意地悪だー!」

霧切 「あなたがそんなだからよ」

朝日奈 「え?」

霧切 「からかい甲斐があって」

朝日奈 (足に霧切ちゃんの手が!?)

霧切 「可愛い反応を見せるから」

朝日奈 (顔が!!)

霧切 「虐めてしまいたくなるのよ」

朝日奈 「ん…む、ぅん、ん…」

朝日奈 (このキスされると、頭ふわふわして、身体がむずむず?うずうず?しちゃう…)

霧切 「足がもぞもぞ動いてるけど…?どうしてかしら?」

朝日奈 「そ、それ、は…」

霧切 「朝日奈さんのえっち」

朝日奈 「霧切ちゃんのせいじゃん!!」

霧切 「そうね。だから責任をとって、最後まで気持ちよくしてあげるから」

朝日奈 「え?えっ!?あっ!ダメ!そこ撫でちゃ…っ!!」ピクンッ

霧切 「ここは期待してるみたいだけれど?」クスクス

朝日奈 「あぅんっ!ゆび、そんな…ひゃううっ!!」ビクビクッ

霧切 「朝日奈さんのえっちなお汁で、えっちな音がするわね」クチュ クチュ

朝日奈 「んあっ、あ、きりひりひゃんの…ばかああああ!」ゾク ゾク ゾクッ

戦刃 「……トレーニングルームではやめてくれないかなぁ……」ハァ

【終】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする